腎臓機能低下に伴う人工透析まではまるで予定調和のように過ぎます。

定期的に通っていた病院での検査は

 

1,まず血液検査のための血液採取。

2,その検査結果を医師が判断し、状態を聞く。

3.半年に一度程度病院の管理栄養士の腎臓食の話を拝聴する。

 

そのために月1回、通算すると3年通院していました。

東京でもある程度大きな病院でしたので、治療受付、血液検査室で血液採取、医師の診断、精算、薬の受領等、何事にも時間がかかり通院のために約半日は潰れます。

「5分診療のために半日かよ」

と通院するたびに毒づいていました。

 

「一度入院して詳しく検査しないか」

 

その日は突然やってきます。

当時のクレアチニン値(腎機能の状態を測定する血液検査から得る数字)が3.5。

健常者であればその項目の理想値は0.8から1.1程度ですから、腎臓の機能は明らかに悪化はしていました。

しかしその頃は知識がなかったために、その医師の指示通り入院します。

(他の移植患者と話すと、クレアチンが7.0を超えた段階で初めて人工透析への移行を進められた人が多く、中にはクレアチン10を超えてからという強者もいました、またアメリカ等ではポピュラーな腹式透析と、皆さんが街でよく見かける透析クリニックでの人工透析での透析方式がありますが、日本ではその選択肢は事実上なくシャントを作ってからの透析クリニックで腕から血液浄化をする方法の一択しかありません)。

(また腎臓移植してもクレアチンが3.0台という患者も多く、移植で健常者並みの値になったという人はこれまで数百人に会った患者仲間では数人しかいません)。

今から思うとまだ元の自分の腎臓でがんばれたのです。

医師の言うがまま入院日が決められ、看護師からは入院の諸手続きが滞りなく進行します。

 

つまりもう少し知識があったなら一人の医師の判断に従うよりセカンドオピニオンにまずかかり、納得のいくインセンドフォーム(納得)を受けるべきでした。

まだ自分も若く、検査入院程度のつもりが地獄の門を開きます。

 

それが苦しく、辛く、本当に自死さえ考えた人工透析への道の第一歩でした。

 

医学界の常識は分かりません。

ただ患者の立場でいうと人工透析患者作りのベルトコンベアーに乗せられてしまったというのが正直な感想です。透析クリニックの経営を助けるために、ノルマがあるように人工透析患者を作っているのではないかとまで疑ってしまいます。