こんにちは。
婚礼司会の戸塚さなえです。
◆ 悠仁さまの成年式と元服式
もうすぐ、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまが成年式に臨まれますね。
この成年式は、古来の「元服」を由来とする男性皇族の慣例儀式で、秋篠宮さま以来40年ぶりだそうです。
元服儀式は奈良時代の聖武天皇が行った記録が残るほど歴史が古く、平安前期の清和天皇のころに現在の形に整ったとされています。
私の住んでいる地方では、中学2年生のときに学校で元服式を行います。
体育館に集まり、先生方のお話を聞いたのを思い出します。
今でもアルバイトの学生さんに聞くと「中学時代に元服式をやったよ」と言う子が多いです。
結婚もまた、ある意味「大人の仲間入り」。
今日はそんな元服式に習った、新郎からご両親へ感謝と決意を伝える演出をご紹介します。
◆ 演出の流れ
-
ご両親は扉の両サイドに分かれて中待機
-
新郎が一人で入場
-
まずお父さまの方を向き、ブートニアを胸に挿す
-
続いてお母さまの方を向き、リストレットを手首に付ける
-
新郎が先頭で進み、ご両親はその後ろを歩く
-
新郎は正面まで進み、ご両親は途中で席に着く
◆ 司会コメントとシーンの流れ
コメントが無いとイメージが湧きませんよね。
司会コメントはこんな感じです。
皆さま、このあと「ステップアップ・セレモニー」と呼ばれる特別な場面がございます。
昔の日本には「元服式(げんぷくしき)」という、大人になるための通過儀礼がありました。
結婚もまた、新しい大人の仲間入りであり、社会の一員として歩み出す大切な節目です。
このセレモニーは、その現代版ともいえるものです。
新郎はお父さまへブートニアを贈ります。
それは「ここまで成長した私を誇りに思ってください。
そしてこれからは自分の力で歩み、家庭を築き、家族を守っていきます」という決意を込めて。
続いてお母さまへはリストフラワーを贈ります。
お母さまはこれまで、育児や家事の中で本当にたくさんの“手”を使って、新郎を育ててこられました。
食事を作る手、着替えやオムツ替えをする手、励まし抱きしめてきた手――。
その手に、これからはもう苦労をかけない。
そんな新郎の決意を込めて、リストフラワーをお贈りいたします。
贈呈のあと、新郎はひとりで前へ進み、その後ろをお父さま・お母さまが続いて歩まれます。
これまで新郎はご両親の背中を追って育ちましたが、今日からはご両親が新郎の背中を見守る立場へと変わります。
その際には、ぜひご両親様へもねぎらいの拍手をお願いいたします。
どうぞ温かい気持ちで、この時間を見守ってください。
(新郎が入場・お父様の方を向く)
新郎からお父さまへ、尊敬の思いを込めてブートニアをお贈りいたします。
(お母様の方を向く)
続いてお母さまへ、ねぎらいの気持ちを込めてリストフラワーをお贈りいたします。
(歩き出すきっかけ・3人で進む)
それでは、ご両親とご一緒に前へとお進みください。
◆ ポイントとおすすめ
ポイントは、入場前に「なぜこのセレモニーを行うのか」をきちんとゲストへ説明すること。
意味が伝わっていると、ゲストもご自身の立場に重ねて見守り、感動がより深まります。
お母さまへのリストレットは、お父さまのブートニアとお揃いのお花にすると統一感が出て素敵です。
私も実際に、ブートニアに合わせたお花でリストレットを作りました。
ただ、着物姿のお母さまの場合は、リストレットだと手元の動きが制限されてしまったり邪魔に感じることもあります。
その場合は、同じお花を使って帯に付けられる飾りや、かんざし風の髪飾りにしてもらうと華やかです。
さらに「これからはおしゃれも楽しんでくださいね」という気持ちを込めて、
ネックレスやイヤリングなどのアクセサリーを贈るのも素敵です。
お花と合わせて選べば、より特別な記念になります。
◆ 最後に
挙式というと、どうしても新婦の両親にスポットが当たりがちですが、新郎のご両親にも感謝や決意を伝える時間があると、よりバランスの取れた温かな挙式になります。
実際に取り入れられた方がいらっしゃいましたら、ぜひ感想を聞かせてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
この記事が、皆さまの結婚式準備の参考となり、
当日が笑顔と感動に包まれる素晴らしい一日となりますように、心から祈っています。




































