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イサム・ノグチ展<みつまめ>

イサムノグチ

イサム・ノグチ 展』@東京現代美術館 みつまめ ★★★★


始まる前から、ゼッタイにオススメです!といわれていた『イサム・ノグチ展』。

9/16から始まったので、行ってきました。


イサム・ノグチは日本人の父とアメリカ人の母を持つハーフ。

アメリカで生まれ、2歳のときに母とふたり来日。

8歳のときに大工の見習いをし、13歳のときに母の勧めで単身、渡米。

コロンビア大学医学部で学ぶも、野口英世にアーティストになることを勧められ、彫刻家になることを決意する。

第二次世界大戦時は、アメリカにも日本にも属すことのできない自分に悩み、「自分はいったいどこに属す人間なのだろう」と思う。

その思いが国境や民族、言葉を越えて、どんな人にも理解できる(いわゆるユニバーサル、ってやつ)作品を作ろう、と製作動機になる。

さらに、自分は「地球人」なのだ、という考えに帰着し、未来の彫刻とは地球をデザインすることなのではないか―そんな夢を抱くのだ。


そういうバックグラウンドを知って観ていくと、とてもナットクできる。

第1はお師匠さんのブラクーシをなぞらえたような作品群。

第2期はいろんな形のうすい鉄板を不思議な形に組み合わせた作品群。

第3期は石を使った、”和”や”地”を感じさせる作品群。

そしてメインはなんといっても『エナジー・ヴォイド』。

エナジーはエネルギー。ヴォイドは空いた、という意味。


こういうものを作っている人って、立体で物を捉えているんだなあ、と思った。

その仕組みと計算しつくされた造形美を理解しようと、作品のまわりを360度ぐるりとまわって凝視する。

すると、脳みその普段使われていない部分(立体で物を見る部分?)がピリピリとした。


イサム・ノグチ最大の作品は札幌市の『モエレ沼公園』。

まさに、地球をデザインする・・・という彼の願いは叶えられたのだ。

いつか行ってみたいなあ。


展覧会としてもとても評価できる。

『2mのあかり』で始まって、3.6mの『エナジー・ヴォイド』で終わる。

全員に配られた『子どものための鑑賞ガイド』は大人のためにもよいガイドとなった。

最後には、イサム・ノグチのデザインした遊具で実際に遊ぶことができる。

とても満足度の高い美術展だった。


2年ぶりに友人と会った。

私は彼女のことが大好きで大好きで、はしゃぎすぎてしゃべりすぎて、夜知恵熱が出てよく眠れなかった。

彼女に会うといつもそう。そんなエネルギーを持っている人。

タッちゃん…。<タケノコ>

あだち 充
タッチ (1)


今コンビニで廉価版が発売されてまして、そこで全巻集めました。

(映画化されたからかな??)


いままでは夏休みの再放送でしか観たことがなかったのですが

やぱっりそれじゃあ魅力をキャッチしきれていなかったことに気付かされましたよ。

(それでも毎年、オモシレーなぁと思ってた。)


やっぱり毎日の放送だと見逃す話がいくつも出てくるんです。

でもね、全部の話を把握してこそ最後の達也の告白が胸をつくのですYO!!

うーん、ナイスですねぇ。

青春ですねぇ。センシティブで非常にソフィスケートな関係の南と達也&和也に乾杯!!

って感じに(笑)


あとはですね、タケノコはいままでは完全に達也派??だったのですが

マンガを全巻読んでみると和也のイイ所がたくさん出てくるわけです。


ホントにオレは今まで何を観てきたんだ!!!

って反省しましたよ。

アニメしか観たことがない方は是非マンガ読んでみて下さい。


国民的大ヒットマンガなので内容については割愛させて頂きます。

個人的な感想を。


カッちゃん死ぬところなんて涙がちょちょギレます。

あとタッちゃんの代わりケンカする所とか。


タッちゃんイイよねぇ。

もうあの優しさは泣ける。

最高の兄貴ですよ。


南ちゃんはめちゃくちゃカワイイ。

聖子ちゃんカットも何のその!!

完璧な娘です。

西村&新田&原田の気持ちも分かるって。


柏葉監督も最高!!

最後の『夏は好きなんですよ…。』ってセリフは鳥肌モノでした。


孝太郎はデブでイイ奴だしぃ、新田はカッケーしぃ、

原田は男気に溢れるしぃ、西村のブスマネージャーはイイ娘だしぃ…。


と語っていけば一晩でも語り明かせそうなのでこの辺で失礼をば。


最後に映画化にヒトコト言わして下さい!!


上杉兄弟が斉藤兄弟って許せないし、

何より長澤まさみとのキスシーンは絶対に許せん!!

(長澤まさみの南ちゃんはレベル高いと思う)


うぅ…ちょっとオタ臭い自分が嫌だ…。

映画 日本国憲法 <みつまめ>

日本国憲法


日本国憲法 @ユーロスペース    みつまめ ★


この映画の主張については、同感だけど、でも金をとる映像にしては出来がひどすぎるんぢゃないか、と思うのです。

ユーロスペースに『運命じゃない人』を観にいったら、夜の回はやってなかったのだ。

しかたがないからちがうものを観ようと選んだのがこれだった。

奈良美智の絵とタイトルに魅かれたんだろうなあ。


なんのことはない、インタビューと古い映像を積み重ねただけの映像だった。

主張は「憲法9条はすばらしい宝物だから、それを改憲してはいけないよ」そんな感じ。

その主張については、私も同感なんだけど…。

アメリカや日本の歴史学者や社会学者、韓国の大学教授、中国の映像作家、GHQに所属し日本国憲法の作成に携わった女性…とにかくいろんな人がでてきた。

アメリカや今の小泉政権の改憲路線には批判的な意見が主だった。

そして口をそろえて言う。

「憲法9条はすばらしい憲法だ。日本はその憲法を守らなければならない。」


そんなのはバカな私だって知っている。

でも、現実はとても複雑で難しい。

私だって戦争は大嫌いだし、ゼッタイいや。

でも、アメリカの助けなしで日本がアジアで渡り合っていける力があるのか正直わからないの。


憲法9条が大切なのは知っている。でもそれをどうやって守ったらいいのか、その方法を教えてほしかったし、それを考えさせてほしかった。

主張したいことだけ、言い切って、こんなキホンのキホンで終わらせるなんて、観ていてフラストレーションがたまったのです。


構成もひどいと思う。ただのインタビューを好き勝手につなぎあわせただけ。

もっと観るものの気持ちに立って、丁寧につくるべきなんじゃないだろうか。

これを映画のつもりで作ったのではないかもしれないけど、お金をもらって人に見せるようなものではないと思った。

変態の森は…??<タケノコ>

二ノ宮 知子
のだめカンタービレ #13 (13)

のだめカンタービレ13巻が一昨日発売されました。

最近あんまり面白くないなぁ。

なんて思っていたんですが、発売初日に一応買いました。


うん、この巻で少し勢いを取り戻した感じがしますね。


もう大ヒットマンガなんで

いまさらあらすじとか書くつもりはないんですが、

簡単に説明すると

クラシックをメインにしたコメディたまにラブって感じっす。

一応少女マンガなんですが男でも楽しく読めます。

ただ本屋で買うのは少し恥ずかしいっす(笑)


今回の13巻、

のだめに関しては今のところ相変わらずひと段落付いた感じなんですが、

千秋がこうなんて言うかゴタゴタしてきましたね。


のだめに関してはマンガならではのウルトラCがあったっす。

まさかあの人がのだめと同じガッコに入学するなんて…(帯になってますがww)

これから先十分にかき回してくれそうです。



初回限定版にはメインキャラクターが描かれたしおりが挟まっているんですが、

くろきんでした…(黒木君嫌いな訳ではないんですが)。

せめて真澄ちゃんを…。できればミルヒーを…。


いやーそうなら言っておいて欲しかったです。

そしたらちゃんと開いて選んだのに。

普通に上から二番目を無意識に取ってしまった(小市民です…)


最近のだめがどんどん普通のカワイイ娘になってしまって哀しいです。

変態の森へのカムバック要求!!


くろひつじ<みつまめ>

くろひつじ


くろひつじ @中目黒 みつまめ★


ジンジンジンギスカーン♪


おしゃれでおいしいと評判のくろひつじに行ってきました。

正直、イマイチだった。


ジンギスカン(野菜&マトン)

ごはん

キムチ

ソフトクリーム


シンプルなメニュー。で、どれも普通だった。

これだったら、渋谷のジンギスカンやの方がずっとおいしいです。


雪だるま っていう、東急ハンズからちょっとわき道に入ったお店。

できたばかりのときに偶然入ったんだけど、おいしかった。

北海道の公共事業をしている土建会社が経営しているお店。

「公共事業が少なくなって、経営が苦しくなったので、会社の若い連中を連れて一念発起。ジンギスカンにかけました!」と店長さん。

だからお店のノリはちょっと体育会系なんだけど…。


お肉はラムなので、クセがまったくない。

しめはラーメンが○。(ちょーおいしい!)

デザートはメロンシャーベットでさっぱりと。(これがいちばん気に入った!)

おすすめです。


それにしても『くろひつじ』とか『雪だるま』とか、どうしてジンギスカンやは、こんなにファンタジーな名前なんだろうか?


ロマンティック・コンサート<みつまめ>

サントリーホール


新日本フィル ロマンティック・コンサート@サントリーホール

みつまめ ★★

曲目 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K488

    ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55「英雄」

指揮 クリスティアン・アルミンク

ピアノ 児玉桃

演奏  新日本フィルハーモニー交響楽団


朝、とつぜんメールがきて、友人がサントリーホールのコンサートに誘ってくれた。

知り合いの知り合いがサントリーホールに勤めているそうで、席を埋めるために招待してくださる、というのだ。

というわけで、仕事をうっちゃって、サントリーホールに出かける。


全体的にとてもお上品なコンサートだった。

前半のピアノ協奏曲では、心地よい眠りが訪れるようなやさしいピアノ。

後半の『英雄』に期待したけど、とても上品。

『英雄』だから、迫力ある演奏を期待していたけれど、それはなかった。

好みによるのだろうけれど、私はイマイチ物足りないと思った。

まあ、なにしろロマンティック・コンサートだしね。(タダだしね)


赤坂まで歩いて、ごはん。


丸しげ    みつまめ ★★★★

焼酎をたくさん置いている店。

おすすめは名物『ほっぺ焼き』。ブタのほっぺの串焼きです。

このお店はおつまみもご飯ものもデザートまでちゃんとすべてがおいしい。

私は『佐藤の黒』と『不ニ才(ふじせ)』を飲んだ。

そして、友人と陽気に大騒ぎ。そんな火曜日。

ダンス・ダンス・ダンス <みつまめ>

ダンス


『ダンス・ダンス・ダンス』 村上春樹 みつまめ ★★★★


ハワイに行くときにどの本を持っていこうか、迷ってた。
そのときにハワイに行くことを知った知り合いが、

「確か村上春樹の小説で女の子とハワイに行った話がありましたよね」と言ったのだ。
それが『ダンス・ダンス・ダンス』だった。


村上春樹3部作の最終章。遥か昔に読んだ気がするけれど、話の筋などもうすっかり忘れていた。
でも結局、ハワイでは、10ページしか読まなかったのだ。
ハワイはそれほどに魅力的で私の脳みそを溶かしたから。

帰国してから読み始め、今日読み終わった。
とてもおもしろかった。私は胸を高鳴らせ、悲しみ、笑い、その表現や話のいきさつに首をかしげながら一生けんめいに読んでしまった。
初めて読んだのは中学生のときだったけれど、村上春樹の小説はいつ読んでも、とてもステキだと思う。


彼の小説を読んでいると、これはまるで自分のために書かれたものなんじゃないかと思ってしまうのだ。
多くは喪失感について。

人生をじょうずにやり過ごす方法について。

私たちが傷ついても立ち直れる方法をいつも彼は提示してくれる。
多くの若者は村上の小説の中に、自分の姿を見るのだろう。

寂しくて孤独で喪失感を抱えた自分。

じょうずに生きられない自分。

でもそれをよしとしている自分。
だから彼はこんなにも多くの若者に愛されるのだ。


私はもういい年なのに、またもやイヤってほど、主人公に共感してしまった。
自分の仕事が文化的雪かきなのではないかという疑問や虚しさ。
死んだ者に対して後悔するような生き方はしてはいけないということ。
私たちは常に何かを失っていくけれど、それを恐れてはいけないということ。
そして、村上の小説を読むといつも思う。
私たちは孤独だけれども、みんな孤独というシンパシーでつながっている、と。
だから寂しがる必要はないのだと。


ハワイのシーンは下巻の冒頭に出てくる。

13歳の少女ユキと僕はハワイに3週間滞在して、毎日海で泳いだりサーフィンするの。

そのハワイの情景が思い出されて、ハワイが懐かしくなって困った。
ロイヤルハワイアンホテルやハレクイニホテルでピナ・コラーダを飲むシーンが何度も出てくるんだけど、私もマネしたかったなあ! 知っていたら行ったのに。


9月15日に『東京奇譚集』という新しい本が出る。『新潮』で掲載した短編集。

『ハナレイベイ』というハワイにちなんだ短編も入っているらしい。

とても楽しみ。

わたしを落語に連れてって!<みつまめ>

談春

立川談春


『我らの高田“笑”学校~しょの二十五~』 @紀伊国屋サザンシアター みつまめ★★★

春風亭勢朝
立川談春
春風亭昇太
松村邦洋
浅草キッド

高田文夫


友人に落語に連れていってもらう。
これが意外と面白かったのです。


初めての私でもわかったのが立川談春という人のうまさ。
いけすかない感じのおじさん(村上龍にちょっと似ている)なんだけど、話が本当にじょうずでひきこまれてしまった。
下ネタだから、はしたないからあんまり笑わないようにしよう、って気をつけてたんだけど、思わず、ふふふふふふ、と笑いが止まらないおもしろさ。
感心しちゃいました。
話がじょうず、ってこういうことなんだなあ。


浅草キッドの政治漫才も絶妙。
週刊文春をまるまる1冊漫才にした、って感じ。
とくにこの日は選挙だったから、それに絡めた話が多かった。
彼らの漫才って初めて観たんだけど、すごくおもしろい。
毒があって。
テレビでは放送できないようなタブーをいっぱい言っていて、それがまたタブーだからなのかとってもおもしろくて、私はゲラゲラ笑ってしまった。
博士はとても頭のいい人だなーと感心。


『ラーメンズ』を観たときに、私は“笑い”にあまり興味がない人間なんだなあ、と思ったけど、意外と笑えるんだなあ、とまた思ったりして。
びっくりしたのは、浅草キッドもそうだし、他の噺家さんもものすごく毒があること。人の死や性についてけっこうきわどいことを言うなー、と。

テレビではありえない感じ。(抗議の電話が鳴り止まないことでしょう)

でもそれがとても新鮮で、笑いの原点は毒なのかしら、と思ったりした。


それにしても、あの独特な雰囲気。

30代男性が多かったのかな?(しかもひとりで来てる)

95%が男性で、こんなに男性の多い催し物は初めてだった。


帰りに、新大久保でチンタオビールを飲み、中華鍋を食べる。

選挙の話をする。

友人の誕生日をケーキで祝った。

チャーリーとチョコレート工場<みつまめ>

チョコレート


チャーリーとチョコレート工場  @品川プリンスシネマ みつまめ ★★★★

金曜日から始まった『チャーリーとチョコレート工場』。

先輩に連れられて観にいった。

小学生のころロアルド・ダールの名作として『チョコレート工場の秘密』、読んだけど、話はほとんど覚えておらず、でもウォンカのチョコレート食べたいなあ…と思ったことだけは覚えてる。


とにかくおもしろかった!!

終わった瞬間、先輩とふたりして拍手しちゃったもん。


なんというか、ショーを観たとか、ディズニーランドに行った、という感じの種類のおもしろさ。

俳優たちもおとぎ話の登場人物になりきっているし、映画の世界観がすごい。

原作のイメージをはるかに超えている。あの原作をここまでの世界に仕上げたティム・バートンって、優れた想像力の持ち主だし、素晴らしい監督だし、ヘンタイだな、って思う。

ヘンタイっていうのは、誉め言葉でね。

あの世界はある意味、グロテスクで悪趣味だもの。

美術も音楽もマッチしていてとてもよかったと思う。


貧乏な男の子が、世界の5人のうちのひとりに選ばれて、謎の多いウォンカ・チョコレートの工場見学に行くって話です。工場のオーナーのウィリー・ウォンカがまたヘンタイなんだよね。

たいした話ではないし、1週間もすれば忘れちゃうだろうけど、エンターテインメントとして、すばらしい映画だと思うのです。


あと品川プリンスシネマ、とても観やすかった。

広くてキレイだし。

左右はカップルシートになっていて、二座席分がつながっているのでデートにおすすめです☆


あー、ウォンカのチョコレート食べてみたいー!

カザン <みつまめ>

天使のエビ

カザン  @銀座  みつまめ ★★★

仕事関係の方にご招待いただき、夕ごはんを食べてきました。

相手は初対面でしかもイマドキなかっこいい男子だったので、ちょっと緊張した。


初対面だから話すのに一生けんめいで、味はあんまり覚えていないのです。

コースだから、次々と出てくるし…。

私は食べるのが遅いので、とにかく遅れをとらぬよう大急ぎでした。

(私が食べ終わるのを待ってくれればいいのに!)


コンソメゼリーのカクテル

オードブル3点盛り

生ガキ

ツブ貝のソテー

天使の海老のフライ

ウニソースつきホタテ焼き

パスタ

デザート

コーヒー


そんなこんな。

ちなみに写真のエビが『天使の海老』というやつです。フランス産で、厳しい審査のもとに育てられた超優良・安全食材らしい。

エビは大好きなんだけど、フライじゃなくて、刺身でまるごと食べたかったなー、とか意識のはじっこで思いながら、私は微笑んで相手の話に相づちを打ってた。


おいしいものを食べたり、ご馳走になるのはとても大好きなんだけど、仕事が絡むと食べものに集中できなくて悲しい。

話に集中しすぎて、料理が冷めたら台無しだし…。

カザンはデート向きなこじゃれた店です。盛り付けもキレイだし、女の子が喜びそう。

でも、自分のお金を払ってまでは行かないかもなあ…、料理に集中してなかったくせにですけど、率直な感想です。