みつまめの現実も不思議もユニークでシンプルにいこう -6ページ目

みつまめの現実も不思議もユニークでシンプルにいこう

あれからいつも、心の中の奥深いところに春ちゃんはいました。
龍の春ちゃんの背中に乗って大冒険を楽しみました。



            ≪龍の春ちゃんとの物語≫







あれは2008年の春のこと。


その日、ヒーリングを自宅リビングでしていた時でした。


不意に右肩をトントンと叩かれたので


「え?」と思って振り返ると、ほっぺたに指がプスッとささりました。



そう、あの巷でよく流行ったあの遊びw


私は「はいぃ・・・?」と力が抜けきった状態でその指の持ち主を見つめると


携帯ストラップのキャラクターっぽいワニみたいな。


でも、どう見ても龍なのだろうな~って存在が


してやったり顔で得意げに満面の笑みを浮かべて立っていたのです。




まつ毛は長くてくるんくるんで


(これはまつ毛パーマをあてたらしい。後で本人がそう言っていたからそうなのだろう)


髭にはピンクのリボンが結ばれていて。


それでも龍らしいのは頭と背中にたてがみ(?)みたいなのがあったのと


左手に水晶玉を持っていたからです。



春ちゃんは水晶玉を持った左手を腰にあてて


右手の人差し指を自分の背中に指さして


右足首くらいの所から先を上に向けた格好で


楽しげにキラキラした大きなまん丸の目で笑っていました。


私に「乗ってく?」と聞いてくれました。


こうやって登場したときは、1mくらいの小さな姿でした。



その姿がとっても可愛くてお茶目だったから


私も可笑しくて楽しくなってしまって


「うん、乗ってく~()」ってうなずいた瞬時に


もう春ちゃんの首の後ろくらいの背中に乗って雲の中にいたのです。



雲の間の切れ切れから下に見たどこまでも続く大草原。


そして大地にはたくさんのシマウマやキリンや象。


その他の草食動物達も草を食べたり、走り出したりするのが見えました。


動物達の、生々しい体温や息づかいまでが感じられました。



雲の上に出た高い雪山の頂上を


くるくる回って見せてくれたりもしました。



この時の春ちゃんは、ネヴァーエンディング・ストリーの


ファルコンくらいのサイズになって、真っ白な龍になっていました。



それから、もっともっと上の真白い分厚い雲の上に


顔をピョコって出したら


そこには、ターコイズブルーとラピスラズリの


濃い青の混ざった世界がありました。



そこには空間とか次元と呼ぶ以外には


何も在りませんでした。



そして、そこには全てが在りました。


そう表現する以外の言葉の表現しようがないのです。



あんなに幸せと安心感と安らぎの満ち溢れた空間は知りませんでした。


いや、誰もが知っているけど忘れていて覚えてないのかもしれません。


時間も距離も温度も音も関係のない世界でした。



私を乗せている春ちゃんも私も嬉しくて、ただ嬉しくて楽しくて


大きな口を開けていつまでもいつまでも


濃いブルーの世界で笑いっぱなしでした。



個体さえもあったのかなかったのか定かではないのですが・・・。


この時の春ちゃんは鼻先と尻尾はどこにあるのか分からないほど巨大で


私はウロコの一つに乗っていたようでした。


もちろん、形として認識していた訳ではありません。


もう、色や個体すら関係なくなって、感覚的にそう思っていただけでした。



もし、この巨体で春ちゃんが最初から登場していたら


私は怖がって、気軽に乗っていなかったと思います。


龍も見えない者達も私達も、全てはエネルギーで


観たいように観えるのかもしれません。



そして、一瞬であり永遠であるその世界から


不意に戻ってきてぼんやりとしていました。



ふと、自宅のリビングの時計に目がいきました。


なんと、時計の針はたったの2,3分しか進んでなかったのです。



陽気な春ちゃん、連れていってくれてありがとう!


またきっと、いつか笑いながら遊べることを楽しみにしています。






※コレ↑みつまめ作、春ちゃん画です(爆笑)

あの頃なんとか春ちゃんに最初に逢った時のおちゃめキャラを表現したくて

絵心のないみつまめ、無謀にも画き残していましたwww





その後、オトコマエな性格でダイナミックな夏ちゃん。


繊細で私が見た中で一番綺麗で印象深いカナダの夕日を


見せてくれた秋ちゃん。


体中に雪の結晶をまとって、真っ白で超神秘的な冬ちゃん。




その1年は春夏秋冬の季節が来るたびに


それぞれの季節の特徴をもった龍ちゃん達に出逢っていきました。



そうそう、一度とってもシリアスタッチなムードを持った


強面の龍もやってきました。


まだ支配的で強制的で暴力的だったので


「私は今のあなたとは遊べません。」とお断りしました。





                      ~ おしまい ~