久々のホミン小説です。
最近、なかなか妄想力が衰えてて
書きたくても書けない状態が
長く続いて辛かったです。


この前のブログの件もそうですが、
あたしの数少ない読者様には
申し訳ないことしたなと思ってます。
すみませんでした。


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いろんな意味で←
ピンクかかったチャンミンさん💕
マジバンビ(*ˊૢᵕˋૢ*)でもスケスケでエロ可愛い♥️


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お寝坊さんな露出度高い←ユノさん💕
ハンサム過ぎて、ミルクと砂糖がたっぷりの
コーヒー淹れてあげたくなる♥️(妄想)




では、どうぞ。



「魔法の抱き枕」



「…のさん。ユノさん。起きて…」

「うーんん…」

…えっ!?

手を伸ばすと、右隣りにあったはずの
淡いピンクの抱き枕が、淡いピンクの
パジャマを着たチャンミンに
差し変わってるのに気づいた。

体に温もりが残っているから、
さっきまで一緒に添い寝していたことを
自覚させられた。思わず顔が赤くなる。

「ちゃちゃっ…チャンミナ?」

「ふふ。おはようございます」

ちゅっ♡

「なななっ…え?え?なんの冗談だよ」

目の前のチャンミン?は頬に可愛らしい
キスをしてはにかんでるし…
一体何が何だかワケが…

「あ。申し遅れました。
僕はいつもユノさんに抱きしめられてる
抱き枕です。いつも…ぎゅっとしてくれて、
僕、嬉しいです」

俺は、2日前のことを鮮明に思い出した。

「た、たしか、俺…」

『はは…。俺、チャンミンが俺との
スキンシップを嫌うのがちょっと苦しいよ…。
いっそのこと、
この抱き枕がチャンミンの姿に
化けてくれたらいいのになあ。
…なんちゃってな。おやすみ』

そう抱き枕に向かって独り言を言って、
おまじないのキスしたんだっけ…。

「ユノさん。僕を通販で
買ってくれた時のこと、覚えてますか?」

「たしか売り文句が、
あなたの夜の眠りのお供に!
あなたに恋する魔法の抱き枕…」

「そうです。ぼくは、その…
毎晩ユノさんに大切に抱かれてて…
すごく幸せな気持ちでいっぱいでした。
だから、その魔法がユノさんの
現実のものに叶ったんです」

ま…マジか。魔法って…
単に抱き心地がいい程度の意味かと思ってた。
…そうだ。ちょっと面白いこと思いついた。

「お前は、チャンミナそっくりだけど
チャンミナとは別人なんだよな?
だったら一緒に来て。
本人に会わせて驚かせたいんだ」

「それが…僕この寝室でしか
ユノさんに使ってもらってなかったから、
一度この寝室を出たら
魔法が切れちゃうんです」

「そっか…。それは嫌だな…。
じゃあ残念だけど、帰ってくるまで待ってて。
俺がぎゅうぎゅうに抱きしめて寝てやるから」

「は…はい……」

それで俺はそいつのおでこにキスして
家を出たワケだけど……
ふふ。返事した時の抱き枕チャンミナの顔、
嬉しそうに顔赤くしちゃって…。
シャイなのは本人と変わらないのか。

「ジャケット撮影前に
何1人でニヤけてんだよ。気持ち悪いな…」

あーやっぱり…。
抱き枕と違って
毒を吐くのが本物のチャンミンだよな。
その毒舌には慣れてるけど、
つれない態度が時々俺の心を寂しくさせる。

「なあ。チャンミナとスキンシップとりたがる
俺って…気持ち悪いか?」

「え?別にそこまで言ってないよ。ただ……」

「ただ?」

「遠慮…してほしいだけ」

「…そうだよな。お前は
スキンシップ苦手だもんな」

「…ユノ。待っ…」

「セットの用意ができましたので、
東方神起のお2人は
指定の位置へ移動してください」

「…行こう、チャンミナ」

俺はチャンミンと気まずい空気のまま
仕事をすることになってしまったが、
俺たちもプロだ。気持ちを切り替えて
強めの表情を作って、
ポーズもカッコ良く決まった撮影ができた。

チャンミンが先に終わった後、俺も
家に帰ってヤツがいるか寝室を覗いてみると、
ピンクのパジャマ姿のチャンミンが
にっこりと可愛く微笑みながら迎えてくれた。

「お帰りなさい、ユノ…さん?」

俺は抱き枕のチャンミンにぎゅっと抱きつく。
抱き枕チャンミンは
俺の頭をよしよしと撫でてくれた。

「どうか…しましたか?」

「いや…なんでもないよ」

「気になるじゃないですか。
僕でよければ話してください」

「じゃあ…そうだな。シャワー浴びてから」

俺は微笑みながら抱き枕チャンミンの
髪をくしゃくしゃっと撫でて、
軽めにシャワーを済ませた。

寝室に戻ると、上半身を起き上がらせて
ベッドに入っているチャンミンの姿。
現実のようで現実じゃないようなその光景が、
俺の心を複雑な気持ちにさせた。

でも、俺がベッドに入って
チャンミンをゆっくり押し倒すと
チャンミンが首まで真っ赤にして
恥ずかしそうに顔を逸らすから、
本物みたいでたまらない。

「き…気が早すぎます…」

敬語…。そっか…
このチャンミンは抱き枕だった。
覆いかぶさるように抱きしめると、
いじらしく手を回してくるから……
もう、本物じゃないと分かっていても
理性が揺らぎそうだった。

「さっきのお話…聞かせてくれますか?」
「うん。俺…チャンミナと気まずい雰囲気に
なっちゃって、そのまま仲直りできなかった」

「そうだったんですか…」

「片想いしてるんだ。ずっと。
でも、好きな人が嫌がることを望むなんて、
ダメだよな…」

「…きっと…チャンミンさんは
恥ずかしいだけなんですよ。だから…
いつまでたっても素直になれないんです」

俺に同情してくれてんのかな。
悲しそうな顔なんて、
抱き枕チャンミンにすらさせたくないのに。

「チャンミナ…
ずっと前から
キスしてみたかったんだ。いい?」

抱き枕チャンミンが目をそらしながらも
こくんと頷いてくれたから、
俺は丹念にキスを味わった。
ちゅっ…ちゅっ……くちゅっ……。
次第に深くなっていく口付けに、俺は
心が蕩けそうになってうっとりとしていた。
互いの体が火照ってきているのが分かる。

「チャンミナ…
同じボディソープの匂いが混じってる…」

…ん?じゃあ、
どうやってこの寝室から出たんだ?

「…はいそこまでーーー!」

「うわああぁっ!」

勢いよく男が寝室に入ってきたと思ったら、
なんとヒチョルヒョンの姿が。
俺のスキをついて抱き枕チャンミンが
咄嗟にベッドから離れる。

「どこから入ってきたんですか!」

「合鍵がガスメーターの上にあるなんて
無用心だぞ。しかし…やっぱいくら
バカなユノでも、同じスケジュールの中で
騙しきるのは厳しかったな」

「はい…そうですね…」

「騙すって…どういうことだよ…」

呆気にとられてどんな表情をしたらいいのか
分からなかった。チャンミンが重い口を開く。

「僕…ユノのウチに遊びに来て泊まった時、
ユノの独り言を聞いてすごく嬉しかった。
だから…」

「だから、シャイなチャンミンが
どうすれば恋が成就するか、
こっそり俺に相談してきたワケ」

ヒチョルヒョンがチャンミンの肩を
ポンポンと叩いた。

「じゃ、じゃあ…ヒチョルヒョンが俺に
通販でピンクの抱き枕カバーを買うよう
アドバイスしてきたのも…」

「そ。俺のメルヘンチックな大作戦♪
今日は俺が車で猛スピードでチャンミンを
先回りさせるの、大変だったんだぞ?」

…事故らなくて良かったよ…。

……………

『最近ヒチョルヒョンがオススメしてくれた
抱き枕、気に入ってるんですよね』

『ぷっ。お互い彼女なしは寂しいな。
じゃあ枕カバーピンクに換えろよ』

『え、男がピンクですか?』

『ピンクには心を穏やかにする作用があって、
安眠に最適なんだよ。センパイの
アドバイスは素直に聞けって。な?』

……………


…確かに、そんなやりとりをした気がする。

「あれからチャンミンサイズのピンクパジャマ
探すのも、結構大変だったんだぜ?」

「だったらネイビーとかにすれば
間に合うんじゃ…」

「それじゃあ恋の魔法の
抱き枕って感じしねえだろ?」

我が先輩ながら、そういうことだけは
ヤケにこだわるのが可笑しくて
思わず笑ってしまった。

「笑えんのはこっちの方だよ。くくっ…
こんなメルヘンチックな話に
まんまと騙されてやんの」

「あーはーはー!俺、確かにバカかも」

でも笑ってしまうのは
そのことだけじゃなくって…
チャンミンがピンクパジャマで俺を騙してまで
触れたがっていた事実が分かって、
もう可愛くて愛しくて嬉しくて……
幸せでたまらない。

「じゃ。もう俺は用済みだろ。
抱き枕は処分するか?」

ヒチョルヒョンが俺のベッドの下から
隠してたピンクの抱き枕を拾う。

「いや、チャンミンに会えない時に使うんで」

「ははは。ま、それもそっか」

ヒチョルヒョンは合鍵を俺に返すと
颯爽とウチを後にした。
…バレなきゃずっと寝室のドアのそばで
聞き耳立てていたんだろうか。



「ゆ…ユノ……いい加減離れて……」

「ふふ。何言ってんだよ。
俺を騙してまでこうしたかったんだろ?」

俺はチャンミンを抱きしめながら
体じゅうを
擦り付けて耳ごと頬ずりをしていた。
なんか、エロい気分になってきたな…。

「あっ……!」


ちゅううぅぅ〜〜〜……ちゅぱっ


「ふふ。キスマーク……いてっ!」

「く、首のこんな目立つとこにつけて…
バカか!?お!?」

俺の頭を殴りながらも、連帯責任だとか言って
チャンミンも俺の首筋に吸い付いて
キスマークを付けるから、
そのツンデレ加減が
これまたたまらなかった。

…調子に乗っていっぱい付けたら
しばらく口聞いてもらえなかったけど、
行為の後はもうとろとろの笑顔で
愛してるって言ってくれた。
なんだかんだ言ってチャンミンは優しいなあ、
だなんて思ったり…。こんな俺って
やっぱ弟溺愛バカヒョンかなあ。

悪趣味と分かっていながらも、
チャンミンにはもちろん内緒で
可愛い寝顔と俺が写った写真を
ヒチョルヒョンに送ってみたら、
「うぜえよバカップル」と、
LINEメッセとは真逆の幸せそうな顔で、
いっぱいのハートを抱えた可愛い
ウサギのスタンプが送られてきた。

―END―