SNSや自己啓発本の類には「夫から尽くされる妻」というのを理想とする風潮がある。
記念日にはバラの花束をくれて、
仕事も家事もやってくれる優しい夫
サプライズで旅行を計画してくれたり
とにかく至れり尽くせりお姫様扱いしてくれる夫……
目を覚ませバカヤロウ！！！
それはもうほぼ愛人に対する行動だろうが！！！
愛される事を諦めろとか、尽くされるよりも尽くせ、などと言うつもりはない。
が、夫婦というものがまるで解っていない。
ネット上でも「夫から愛される10の法則」とか、「愛され妻になる方法」なんていう自己啓発メッセージが溢れている。
それらを書いている人は実際に自分がパートナーからどれだけ愛されているか、を前提にして書いているのだろう。
が、
実情は誰にも分からない。
何故なら彼女達にとっては「夫に愛されている自分」を演出する事がお金を稼ぐ手段だからだ。
それを忘れてはならない。
インスタなんかでも、仲の良い夫婦やカップルはごまんといる。
それらだって日常のいい部分だけを切り取って素敵な加工を施し、演出しているという事を忘れてはならない。
家庭の中を覗き見たわけでもないのに都合の良い言葉だけを信じ込むのは危険だ。
こんな夫婦にならなければいけない、
夫とは妻に対して常に優しく尽くすべき、
記念日にはこうするべき、
という概念を作ってしまっては、それを基準に相手を選ぶわけだから、まぁ普通にハードル爆上がりで
いつまで経っても結婚できず、毎年末にはガキ使の笑ってはいけないシリーズを一人で見るハメになるのてある。
どんな夫婦も喧嘩はするし、相手がいつでも自分の思い通りに動くことは絶対にない。
それなのに！！
男は常に自分を楽しませてくれるエンターテイナーだと勘違いしている女も存在する。
新婚のうちはそれで良くとも、やがて子供が出来ると家庭の中は子供優先になるし、夫婦の形は自然に変わるだろうし、
子供が出来ないならまたそれはそれで違う向き合い方が必要だし、どんな夫婦にも悩みのひとつやふたつはある。
何があるか分からないのが人生のように、
死ぬまでどうなるか分からないのが夫婦だ。
婚活女性の中にはそれをやたらとネガティブに捉える人もいる。
自分も結婚をしたいのに、世の中の結婚している夫婦を見下している、そんな矛盾した感情を持つ婚活女子も少なくないのだ。
喧嘩ばっかりしてる夫婦なんて嫌だ
いつまでも新鮮さを保っていたいけど世の中の夫婦はそうじゃない、
子育てしてるとどうせセックスもしなくなる、
結婚なんてつまらない
そう思っている婚活女子達、最終的には全て
「だから私はもっともっといい男を捕まえる」
という結論に繋がっている。
しかし私は思う。
耳年増達よ、散れ〜〜〜〜
結婚生活も知らねぇくせになぁ〜にグダグダ言ってんだ！！他人から聞いたネガティブな情報にすぐ振り回されるんじゃねえ！
大体既婚者が婚活中の独身女性に対して「独身羨ましい」「うちの夫はこういうところがダメで…」なんていう愚痴はただその場を無難に交わすだけの挨拶みたいなもんだからな！！どこのバカが婚活中の独身にいちいち惚気るんだよ！！そんな無神経な奴いたら引くわ！！愚痴言ってる家庭に限って仲良いって鉄板だから！！(逆もまた然り)
御託はええからとりあえず一回結婚してみぃ！！！
えー…少々取り乱しました。
もちろん、SNSに蔓延る幸せ夫婦の中には、本当にその通り！何の問題もなし！喧嘩もしない！
という夫婦もいるのかもしれない(ほぼいないと思っているが)
だけど大抵はそうじゃない。
あのタキマキだってそうではないと私は思う。
どんなに外側の綺麗な夫婦だって、ぶつかる事はあるだろうし、SNSに載せられないような事もあるはずだ。
それが普通だ。
そんな事をいちいち悲観して結婚そのものに対してネガティブなイメージを持ってしまう人はどんな人と結婚しても満足できないと思う。
なぜならリアルとは到底かけ離れた形を理想だと思い込むのはしんどい人生だから。
いつまでもお姫様扱いしてくれる男が欲しいならパパ活でもした方がよっぽど可愛がって貰えるだろう。
でもそうではない。なりたいのは夫婦であり、作りたいのは家族。
尽くされる事にばかり価値を感じるのは女として、というより人間として何だかなって感じだし、
そんな事を前提に(条件に)婚活しているのなら、
そのいい歳こいた幼稚さを恥じた方がいい。
何度もぶつかって、同じ温度で向き合って、話し合いをして、より強固な絆を作る
私はサプライズとか、プレゼントとかよりも、そっちのほうが理想の形だと思っている。
それでもやっぱり「男から尽くされる事」に執念を燃やすならそれもひとつの人生だし、追い求めるのも良いと思う。
が、恐ろしい事に人間には慣れがある。
特にそういうタイプの女の欲望なんて底無しなので、他人と自分を比べ、もっともっとと求めるあまりいつまで経っても満たされる事はない。
それは幸せから最も遠い行為だという事は肝に銘じておいて欲しい。
次回→「サプライズ好きな男に注意！！！それはとんでもなくヤベー奴かもしれない」