ぶっちゃけた話。 | 山口光貴 Official BLOG

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元自衛官シンガーソングライター山口光貴のオフィシャルブログです。


ぶっちゃけた話。

このデビューしてからの10年間で
いろんな事がありすぎて、、
もちろん皆さんもそうだと思うけど。

みんなさ、10年前、今の自分が想像できた?

それってなかなか難しいよね。

もともと我慢強いタイプではあるけど、
神経質なところがあってね、僕。

いろいろと身体に不具合が出るのよ。

デビューして初めてのホールライブで
熱が出て悲惨な事態になったり、

2015年の「Life is Beautiful」
リリースイベント前日に
病院に運ばれて点滴打ったり、、

まぁいろんな事がありましたよね。。笑

アーティスト活動って
音楽を仕事にするって
ほんとに特殊な生き方だと思う。

他の人がなかなかできないことを
させてもらってるんで
本当に有難いと思っています。

っていうのを前提で話しますね。

僕、メジャーデビューしてるわけでもなければ
インフルエンサーってわけでもないし
言ってしまえば
しがない地方のアーティスト枠なんだろうけど
それでも一応、プロ意識は持ってやってきた。




あ、そうそう、話変わるけど
いま思い出した!

ビックリしたことがあったんだけどさ、
コロナ禍のときに
助成金とか協力金的なアレ、あったじゃん?

一般の人はひとり10万円もらえる、とか
飲食店は時短営業したり休業したら
いくら貰える〜みたいなやつ。

あれね、
我々アーティストにも一応あったのよ、
助成金もらえるシステムが。

ただ、福岡市の場合
「年に2回以上、福岡市で単独ライブをやっている」
とか
「集客で◯◯人以上集められる」とか
そうじゃなきゃ助成金出しませーん
みたいな意味わからん条件があってね

僕はそのとき、
佐賀とか他県でのライブがメインで
まぁ福岡でもバンバン歌ってたけど
それはイベントにゲストで呼ばれてたやつとか
そういうのが多くて
決して単独ライブではなかったわけで
(そもそもそんなに何回も単独ライブできるわけねぇ)

でね、結局審査に通らなくて
助成金もらえなかったんだよね。

それなのに
福岡で路上ライブしててさ、
小さなライブハウスで歌ってる
素人のアーティストさんたちは
みーんな助成金もらってたわけよ。

は?

ってなるやん。

いやなるやろ、それは!

もちろんHiroyaさんも
助成金もらえてないわけよ。

Hiroyaさんも
プロとして楽曲提供したり
誰かのサポートしてて
音楽でごはん食べてるけど
アーティストじゃなく
単独ライブももちろんしてないから、
言ったら裏方なわけですから。

つまり、
プロとして音楽活動やってても
国から助けてもらえなかったんですよね。

でね、思うのが
プロと素人の境界線って何?
ってことなのよ。

メジャーデビューしたらプロ?
路上で歌ってたら素人?
テレビに出たらプロ?
みたいなさ。

もうわけわからんよね。笑

CDデビューしたときによく言われたのは
「早くメジャーデビューしてね」
って言葉でした。

でも今の時代とゆーか、
僕自身もデビュー当時から
メジャーデビューって響きに
なんか魅力を感じてなくて。。

僕、全国CDデビューはしてるんですよ。

つまり、全国のCDショップで
僕のCDが買える状態、です。

手売り用で
CD-Rで焼いた自主制作のCDではなく、ね。

まぁ。インディーズではあるけど。

avexとかSONYとか
大手レコード会社と契約!
とかなればそれは
メジャーデビューですよ、確かに。

いや、まぁなんとゆーか
つまり、プロと素人の境界線が
わからないってことなんだけどね。

なんで助成金もらえないのさ!!
って当時は思ってた、って話ね。笑





話を戻しまーす!

いや、それで
この10年間でいろいろあったけど、
一番きつかったのは、
「ライブやります!ワンマンを!」
ってなったときの集客です。

やれるもんなら
そりゃあ何回も単独ライブやりたいですよ。

全国いろんな場所で。

当時、インストアライブやイベントで
年間何10箇所も歌い回りましたよ。

その度に多くの人から言われました。

「単独ライブしてほしい」
「絶対行きます」
「ずっと応援します」
と。

で、いざやります!!ってなった時に...

来ないのよね〜

いや、来てくれる人もいるよ、もちろん。

土曜だったら行けたのに!とか言うのよ。

で、例えば次回は土曜に開催するじゃん?

来ないのよね〜

で、そのうち音信不通になるの。

この10年間で何100回あったことか。

それでもさ、
楽しみに応援してくれてる人もいるから
何に一回は単独ライブは開催してきた。

その度に足を運んでくれた
ファンの皆さんには大感謝で、
ほんとに信頼できるんだけど。

あまりにもソレが多くてね、、
人間不信にもなったり。

コロナ禍になって
音楽活動できる環境が
著しくなくなっていって、、
そんな中で
アーティストとしての自信だったり
未来への不安も募っていって、、

気づけばデビューから10年目を迎える今年。

正直、ほんとぶっちゃけた話
10周年イベントをやる自信がなかったんですよ。

要は、集客ですよね。

もうみんな僕のことなんて忘れてるだろうとか、
飲食店はじめたし、とか
思われてるのかなぁとか考えちゃってね。

そんな時に
背中を押してくれたのは
「野芥スミレの会」の存在でした。

これは僕の講演会です。

兄と、スミレ茶屋という飲食店を
昨年の1月からやってるんですが。

あれは昨年の12月ごろかなぁ、
お客さんの同志で後援会を
立ち上げてくださいまして。

もともと
お店で僕の曲を流してはいたんですが、
「僕、歌手なんです!」
みたいなことは大々的には言ってなくて
聞かれたら「あ、音楽やってます〜」
みたいな対応をしてたんですが、、

本当に有難いことに
後援会を作っていただきまして。

すごく可愛がってもらってて。

それで、
「実は今年でデビュー10周年なんです」って
話をサラッとしたときに
「じゃあイベントやれよ」って
「客なら集める」って
言ってくださったんですよね。

その言葉が嬉しくて嬉しくて
すごく心強くて...
背中を押してもらって
それでイベントを開催しようと決心しました。

人間不信だった僕が
ほんとに久しぶりに
信頼できる人たちに出会えた、と
思いました。

昔は思ったことを言えませんでした。

言いませんでした。

でも、父が亡くなった時期ぐらいからかな、
正直に、ありのままで
発信していきたいと思いました。

それで、今の僕があります。

正直、いまも不安です。

8/30のイベント
みんな来てくれるのかな?って。

でも、やらないと後悔すると思うし。

蓋を開けてみて
たとえば10人しかお客さんがいなかったら、
もう次はないです、二度と。

それでも僕は歌います。

この10年間の想いを乗せて。

ここまで10年間も
歌えてこれたことが幸せです。

再会と出会いに期待しています。

会いに来てください!!


山口光貴