100ワニ騒動に見るネットメディアの動き | 佐野みつひこ のオフィシャルブログ

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所沢市議会議員(1期目)
会派「自由民主党・無所属の会」
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前回、最下位当選!
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イラストレーターのきくちゆうき氏が手掛ける原作「100日後に死ぬワニ」の映画版「100日間生きたワニ」が7月9日以降の土日オープン興行収入が1600万円と大苦戦しているそうで、この作品については色々と炎上案件になっていて、ネットメディアでもこれまでにはない動きがありました。
作品としては炎上するような内容でもないと個人的には思いましたが、色々調べてみると最終回の直後に映画化や書籍化、グッズ販売やコラボカフェなどのような商業ベースの告知を一気に行い、それが最終回後の余韻に浸っているファンを怒らせたというものでして、さらに大手広告代理店の電通が絡んでいたということが炎上しているところに更にガソリンを掛けることになったようです。
ただ、話題となったものを商業ベースに乗せるのは資本主義においては当然のことですし、いちクリエイターではその為の手段を持ち得ないので、広告代理店のプロに依頼するのも自然なことで、これを否定するのは民業の否定に繋がるのではないかとは思いました。
確かに、ワニにそこまで思い入れの無い私がこの事象を目の当たりにしたところで、「さすが人気の作品だからすごいなあ」くらいにしか思わないのでしょうが、思い入れの強いファンの方々にとっては、このネットでよく叩かれがちな企業である電通を使って最終回直後に一気に商業化ベースに持っていく手法にあざとさを感じてしまったというのもわからないでもありません。服が好きだった私はまだ日本に入ってきていない知名度0だった頃のH&Mの服をネットショップで買ったりしてましたが、日本に入って来たらファンをやめてしまったあの感じと近いのかもしれません、が、叩く要因になるかと言えば、そこまでのサディスティックさを少なくとも私は持ち合わせてはいません。
個人的には、ワニは、もっと冷静に、それこそ最終回後、1ヶ月くらい経ってからまずは書籍化、さらに様子を見てからこそこそとグッズ販売を小出しにして、映画ものんびり作るなど、鈍重な立ち上がりにしておけば、何の問題も起きずにヒット作のままになっていたのではとも思います。
映画公開当日にミュージックステーションに出演した「いきものがかり」が何故か映画の主題歌ではなくデビュー曲の「SAKURA」を歌ったなどトカゲならぬワニの尻尾切りも始まっていて、なんだかちょっと哀愁が漂う流れになってしまっているのですが、「仕事の速さ」が絶対正義だったこれまでの常識を覆すムーブメントが起こったというのは、興味深い流れだと思いました。