建国記念日(紀元節)奉祝 | 佐野みつひこ のオフィシャルブログ

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本日は建国記念日(紀元節)です。

隊友会の毎年恒例の行事である建国奉祝祭に参加させて頂き、宝登山神社へ昇殿参拝させて頂きました。

また、都立科学技術高等学校主幹教諭 兼 國學院大学講師でもある中澤伸弘先生より、「宮中祭祀と男系の維持」と題しまして、ご講演を頂戴しました。


戦後、GHQやマスメディア、左派政党などによって、皇室は軽視をされ続けてきました。これは現在でも続いており、例えば、「退位」、「上皇ご夫妻」などの無礼な呼称しかり(「ご譲位」、「上皇上皇后両陛下」が正解)、女系天皇や女性宮家の容認しかりです。あるいは「紀元節→建国記念の日」、「明治節→文化の日」、「新嘗祭→勤労感謝の日」などもそうでしょう。

「親しみやすい」というアリバイ証明のもとで、皇室の権威を意図的に貶めるための工作がなされてきたのです。

そして本題たる、なぜ男系天皇でなければならないのかについてですが、まずもっての前提として皇室は「姓」が存在しない故に「天皇家」ではないという認識が重要です。

その上で男系とは父方を遡れば神武天皇に行き着くということであり、女系では父方をどこまで遡っても神武天皇には行き着かない上に、「姓」が生じることになるのです。

これは「易姓革命」を意味します。易姓革命とは「姓が易(あらた)まる」(易=改)ことであり、別の氏族のよる統治を意味します。完全なる革命思想です。

古代中国では悪い皇帝がいた場合、それを打ち倒す理由に、「天の命令が革(あらた)まる」という思想で正当性を担保します。つまり皇帝は人間で最上位なので、それを倒すためにはそれより上の「天」の命令を作らないといけないわけです。しかし我が国は万世一系であり、このような中国の思想は存在しません。

また「氏」の論理と「家」の論理の相違を理解することも重要です。氏は血統の問題に繋がります。同じ氏族で祀る神を氏神と言います。例えば藤原氏は春日大社であり長者は朱器台盤を受け継ぎます。そして皇室は姓がない最古の氏神で三種の神器を受け継ぐわけです。歴代天皇は父方の神武天皇に繋がっているので、皇位の安定性があるわけです。しかるに、女系天皇はその存在を許されないということになります。

また「愛子様が天皇になれないのは、可哀想だ」、「女性が天皇になれないのは女性差別だ」との論がありますが、これは全くの的外れの批判です。厳密に言えば、皇室制度は明確に「男性を差別」しています。なぜなら、日本人は女性は皇族になれますが、男性は絶対になれないからです。そして、女性天皇は、推古天皇など過去に8人おり、理論上は可能ですが、いずれも独身であり(持統天皇のみ天武天皇の皇后)、今度もそうでなければなりません。つまり、氏神の護持のためには、女性天皇はあくまで中継ぎでなければならないわけです。

安定的な皇統維持のために女性宮家を作るというのは論外で、旧宮家の復活こそが肝要です。なお、臣籍降下した者が再び天皇になった例に宇多天皇がおり、旧宮家の復活としての先例はあります。唯一先例が全くない事例こそが、女系天皇なのです。女系の主張には裏に必ず国家解体・皇室解体の目論みが存在すると言える根拠はまさにこの点にあるのです。