いいひとと思われたい
やさしいひとと思われたい
気が利くと思われたい
じぶんがいて良かったと思われたい
そう思われたいじぶんへの執着が
「思わせたい...」「思わせてやる...」
息をするように
こころにも無いことを口走る
そのひとの優しげなことばに違和感を感じるとき
こころの奥底では
周りの存在を、そう在るじぶんのための奴隷へと化す策略を
めぐらせていたりするのかもしれない
そんな気がしたときは、そのまやかしのやさしさを
便利だからと受け取らない