ダブルワードデータは,基本命令・応用命令で使用する32 ビットの数値データです。
CPU ユニットで扱えるダブルワードデータは,下記2 種類です。
10 進定数………K―2147483648 ~ K2147483647
16 進定数………H00000000 ~ HFFFFFFFF
ダブルワードデータは,ワードデバイスおよび桁指定したビットデバイスが使用できます。
ただしダイレクトアクセス入力(DX),ダイレクトアクセス出力(DY) は,桁指定によるダブル
ワードデータ指定はできません。
(1) ビットデバイス使用時
(a) ビットデバイスは桁指定により,ダブルワードデータを扱うことができます。
ビットデータの桁指定は,“ ”で指定します。
(リンクダイレクトデバイスの場合は,
“J ”で指定します。ネットワークNo.2 のX100 ~ X11F を指定する場合は,J2 K8X100 になります。)
桁指定は4 点(4 ビット)単位で,K1 ~ K8 まで指定できます。
たとえばX0 を桁指定した場合の対象点数は,次のようになります。
K1X0……X0 ~ X3 の4 点が対象 K5X0……X0 ~ X13 の20 点が対象
K2X0……X0 ~ X7 の8 点が対象 K6X0……X0 ~ X17 の24 点が対象
K3X0……X0 ~ XB の12 点が対象 K7X0……X0 ~ X1B の28 点が対象
K4X0……X0 ~ XF の16 点が対象 K8X0……X0 ~ X1F の32 点が対象
図3.4 32 ビット命令時の桁指定設定範囲
(b) ソース(S) 側に桁指定のある場合,ソースデータとして取り扱える数値は表3.2 のよ
うになります。
表3.2 桁指定と取り扱える数値の一覧
指定桁数32 ビット命令時指定桁数32 ビット命令時
K1(4 点) 0 ~ 15 K5(20 点) 0 ~ 1048575
K2(8 点) 0 ~ 255 K6(24 点) 0 ~ 16777215
K3(12 点) 0 ~ 4095 K7(28 点) 0 ~ 268435455
K4(16 点) 0 ~ 65535 K8(32 点) 2147483648 ~ 2147483647
(c) ディスティネーションがワードデバイスの場合
ディスティネーション側のワードデバイスは,ソース側で桁指定したビット以降の
ビット状態には0 が格納されます。
図3.5 回路例と処理内容
(d) ディスティネーション(D) 側に桁指定のある場合は,桁指定による点数がディスティ
ネーション側の対象となります。
桁指定による点数以降のビットデバイスは,変化しません。
図3.6 回路例と処理内容
ポイント
1. 桁指定処理を行う場合,ビットデバイスの先頭デバイスNo. は任意の値が使
用できます。
2. ダイレクトアクセス入出力(DX,DY) は桁指定できません。