パンツのデザインを決める時、
出来るだけ汎用性のあるものにしている。
「このデザイン」
と出した時に、
そこには、着る人の着たい生地感、色、イメージを
自由に当て込んで、
それぞれのモノが出来るように。
お題を出して、
それに対してディスカッションするような、
「カレー」と言われて、
作る人それぞれで色んなカレーができてくるような。
枠組みだけがある。
そして、パーツもある。
どれを、何を、その枠に入れるか。
それを決めるのは、
着る人の個性、好み、体型。
お客様が、ご自分でそれを決める場合には、
そのデザインを、どういう風に見たのか、
というのが選ぶ色や、選ぶ生地で現されてくる。
そうやって出来て来たものは、
いつも素晴らしい。
私にはなかった視点だったり、
ただ、デザインと生地を組むという行為だけなのに、
その方の世界観が見える。
いわゆる「その人らしい」ということ。
これは、
もう出来上がっている「カレー」では実現できない。
採寸会を前に、
またどんな世界に出会えるか、楽しみにしていよう。
manami
