最近私が充実していて気持ちにゆとりがあるからかな。
ちなつのおふざけが全然気にならない。
全部楽しく受け止められる。
と思っていた矢先。
何を思ったか、圭ちゃんが「好き嫌いを無くさせる」宣言。
「好き嫌いするちなつに今まで我慢してたけど、今日くらいはやらせて。」と。
「泣けば許してもらえると最近付け上がってるから、絶対食べさせるから」って。
いやいや、まだいいでしょ。
小学生くらいから、自分で徐々に食べるようになるって。
ちなつの頑固な性格上、無理矢理食べさせるのは逆効果だよ。
私がやんわり止めるぐらいじゃ駄目だった。
子育てをする大切なパートナーである圭ちゃん。
頭ごなしに反対はしたくない。
それに、断乳やこれまでの躾なんかも圭ちゃんの厳しい意志があって乗り越えてきた。
圭ちゃんはお父さんとしてしっかりちなつを見ていて、ちなつを高く評価した上で、ちなつならできるという信念のもと、決断するんだ。
それもあって、止められない。
ちなつがいくら抵抗しても、私に助けを求めても、圭ちゃんの肩を持つしか無いんだ。
今日食べさせると決めたのはきのこ。
本当に、小さい小さいきのこなんだよ。
1センチもない。
だけどちなつはすごい抵抗する。
「やめてー!やめてよー!!」と、30分は泣き叫んだ。
口を押さえ、体を折り曲げて絶対拒否。
椅子に座ってられなくて地面に伏せて抵抗する。
最終的に食べたと思ってもオエオエしてるし、見ていて気分が悪くなるほどの抵抗だった。
その後もずっとしゃくりあげて止まらない。
「お腹痛い」とまで言うし、何につけてもグズグズしている。
もー。
こんなに家族で嫌な思いして、効果はあるのかな。
そのうち食べるようになるって。
今はとにかく食べれるものだけでも、たくさん、笑顔で食べてほしいんだけどな。
何より、ちなつが泣き叫んでるのを聞くのは辛いんだよ。
みんなで楽しく食べようよ。
私がモヤモヤ悩みながら颯介の世話をして、先に寝かしつけていると、リビングからは楽しそうな声。
もう機嫌治ってるし。
強制的にきのこ食べさせられても、お父さんべったりだし。
何なんだ。
それだけ信頼関係もあってお互いを理解してるなら、やれるだけやってみたら、としか言えないよね。

いつかこの光景に感謝してもらえる日は来るのか。