仕事で乗っている車のエアコンが壊れた

車の中は、
気温39
湿度73%
風速0m

車の中はサウジアラビアだ

娘よ、
こんな時は『ヤバい』と表現したら良いのか。

例えば、
美味しい物を食べる→ヤバい
箸の持ち方→ヤバい
遅刻する→ヤバい
イマイチ理解に苦しむ。

車内はサウジアラビアだが、お父さんは顔がクドいので暑そうに見えないらしい。

これもヤバいのか。

ちなみに、
顔がクドいとこんなイメージに思われる事が多い。
・冬でも半袖。
・辛い物が得意。
・背中にあせもがありそう

夏場は誰だってあせもぐらいできるだろう。
顔がクドイいとあせもは、因果関係があるのか。

先入観は最後までイメージを邪魔するな。


先日もこんな事があった。

外国の人から道を訊ねられ、身振り手振りで答えたが全く通じない。

時間ばかりが無駄に過ぎ去り、相手のイライラ感じが伝わってくる。

逆の立場ならどうだろうか、
異国の地で道に迷い、同じ日本人に遭遇したら誰だって助けを求めるだろ。

彼は人混みの中から正確に私を見つけ出した。

しかし、私は彼と同じマレーシア人ではないのだ。

問題解決の優先順位はどれだ
・道案内
・マレーシア人ではない証明
・日本人である根拠

にすがる思いで彼は私に救いを求めてきた。
しかし、の正体は、

・なんとなく日本人
・ナンチャッて日本人
・なりすまし日本人

どれだって良いが彼の怒りは増すばかりだ。

見知らぬ地で母国人に裏切られた彼の怒り。

母国に居ながら日本人である、事を言い訳をしなければならない私。
それは、とても副作用が強い事だ。

もう、この状況で全面戦争は免れないだろう。
そうなったら私の使える武器はこれしかない、
・親切
・丁寧
英検4級
どれも役に立たない。

誤解が招いた不協和音は2人の間に重たくのしかかる。

静かな沈黙・・・

すると、おもむろにカバンからペンとノートを取り出して私に差し出す彼。

そうだ!
この手があったんだ。

地図を書いてあげれば良いんだ!
お互いニヤける。

どうして簡単な事が気づかなかったんだろう。

一発解決だよ‼︎

誤解から始まり問題解決まで難産だった。

しかし、今はどうでもいい事だ。

力強い握手に、彼の温もりを初めて感じた。
彼は歩き始め、一度も振り返る事のない背中を眺めていた。

これも何かの縁だ。

何かスピリチャル的な引き寄せで2人は出会ったのだろうか。

そうだとするとスピリチャルの正体はこれしかない。

お互いの背中にあせもがあったのだろう。


娘よ、
何度も笑ったな。

お父さんの圧勝!