影の無い女(Die Frau ohne Schatten) リヒャルト・シュトラウス | mitosyaのブログ

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影の無い女(Die Frau ohne Schatten)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『影の無い女』(または『影のない女』、原題(ドイツ語):Die Frau ohne Schatten)作品65はリヒャルト・シュトラウスの作曲したオペラである。台本はフーゴ・フォン・ホーフマンスタールによる。

概要
オペラの構想はシュトラウスとホーフマンスタールの間で話されており、モーツァルトの歌劇《魔笛》を意識したといわれる。物語は魔法の世界を舞台とするが、霊界、人間界、地下の暗闇をめまぐるしく行き来する。音楽としては、フルオーケストラの大音響から、室内楽的で透明感あるアンサンブルまで幅広く、シュトラウスの多様な表現技法を駆使している。

作曲の経緯
『エレクトラ』、『町人貴族』、『ばらの騎士』と続いたシュトラウスとホーフマンスタールの協力になる作品である。作曲期間は1914年から1917年にかけて行われた。当初ホーフマンスタールは喜劇的人物を何人か入れようとしたが、シュトラウスが反対したという。

楽器編成
フルート4
オーボエ3
クラリネット5
ファゴット4
ホルン8
トランペット6
トロンボーン4
チューバ
ティンパニ2
打楽器奏者4
チェレスタ2
ハープ2
弦五部(第1・第2ヴァイオリン各16、ヴィオラ12、チェロ12、コントラバス8)
舞台裏にフルート2、オーボエ、クラリネット2、ファゴット、ホルン、トランペット6、トロンボーン6、ウィンドマシーン、サンダーマシーン、オルガン、タムタム4

演奏時間はカット無しで3時間20分(各幕70分、70分、60分)

初演と評価
初演は1919年10月10日、ウィーン国立歌劇場で、フランツ・シャルクの指揮により上演された。主要配役は皇帝、アールガルト・エストヴィック、皇后、マリア・イェリッツァ、バラック、リヒャルト・マイヤー、バラックの妻、ロッテ・レーマンと当時望みえる最高水準であったという。第一次世界大戦後、初の大歌劇初演として大いに期待され、実際の上演も成功であった。ウィーン初演後、わずか2週間後にドレスデン国立歌劇場などでも初演された。

『影のない女』は、その台本の持つ難解さや寓意が理解されにくいこと、また、長大な作品で上演も困難であることから、『サロメ』、『エレクトラ』、『ばらの騎士』、『ナクソス島のアリアドネ』などに比べて格落ちすると思われてきたが、近年はシュトラウスの最高傑作と語る人も出るほどであり、少なくとも前記の4作品に並ぶ作品と考えて差し支えない。

日本における初演は1984年5月4日、東京においてハンブルク国立歌劇場の客演による。指揮はクリストフ・フォン・ドホナーニであった。また、1992年には名古屋と東京にてヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、市川猿之助演出によるオリエンタルな舞台が著名である。





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アーティスト Giuseppe Sinopoli
トラック Strauss : Die Frau ohne Schatten : Act 1 "Licht überm See" [Nurse, Spirit Messenger]
アルバム Strauss, Richard : Die Frau ohne Schatten
TARGET="_new">リンクの場所</A>歌劇「影のない女」

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R. シュトラウス:歌劇名場面集(シュターツカペレ・ドレスデン/カール・ベーム)
STRAUSS, R.: Opera Scenes from Arabella, Der Rosenkavalier, Die Frau ohne Schatten, and Daphne
このページのURL http://ml.naxos.jp/album/ph07039
歌劇「影のない女」