人存在とは孤独の存在である | mitosyaのブログ

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個人誌「未踏」の紹介

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 死へ向かっての存在とは、いかなる言説を弄しても、その孤独を忘却させることは出来ない。死の瞬間に甦る孤独、人の本質が孤独であったことを目覚めさせる。まして不治の病に陥った時には、まざまざと人はその孤独に充たされる。
 世界のどのような悲惨、残虐。世界のどのような栄光、希望。何をもってしても、人のその孤独は拭えない。悲惨も栄光も、存在することの属性、人のその孤独とは無への属性。生きることを生きる、死ぬことを死ぬ者は、未だいないと人存在を如何に無化しようと、死への想像力は、生命一つが、神にも匹敵する心を呼び覚ます。