稲の収穫も無事に終り少し落ち着き久しぶりの更新です。

先週の事ですが、

地元の中学校にてキャリア教育の一環として、「北中ハローワーク（職業講話）」と題した

生徒が複数の職業の話を聞く企画の中で、農業を仕事にすることの講演をして来ました。

講演内容としては、

前半に、日本農業の現状（農業者の高齢化、農産物の自給率と輸入率、耕作放棄地の増加）を

データで見せつつ、国が危機感を持って担い手育成の支援事業を始めたこと、

後半には、私の借りている数か所の田んぼの条件の違いを見せつつ、

効率と経済性だけでは語れない山間地の農業の重要性を話しました。

今回の講演で子ども達の心に伝えたかった事は、

農業は「お金に変えることの出来ないモノも育んでいる」ということ

作物の成長をとうして空気はもちろん、多様な生き物が育つ田や畑は、豊かな地下水や下流へ緩やかなに水を届ける小さな防災機能でもあります。

そして農村で生まれた文化や心癒される風景など

無農薬栽培の農家としてではなく、農業の根幹にある醍醐味を伝えられたらと思い、

駆け足の講演にどこまで伝わったかなと少し不安でした。

先日、中学校から写真と感想文が届きました。

感想文では、将来農家の跡取りになるであろう子ども達の嬉しい言葉もありました。

講演の中で、日本のような狭い国で工業も盛んになったのに農業しなくても良いのでは？と

逆説的に問いかけたところもありました。

熊本での取り組み事例ですが、電子回路工場で必要な綺麗な地下水を守るための

工業と農業の取組み(地下水涵養田)などの事も心に残ってくれたのだと思いました。

無肥料無農薬の部分は、さらりと話したのですが、真っ直ぐで嬉しい感想もありました。

それぞれの子ども達が表面的にではなく、しっかりと聞いてくれていて

いつか何かのきっかけで思い出してくれたら嬉しいし、

未来への種まきが少しでもできたような気がします。

慣れないパワーポイントで資料を作った甲斐がありました。

同じ中学校へ通う、娘二人も別の方のお話を聞かせていただきありがたい限りです。

このような企画を立てていただいた、先生、PTA役員の皆様

本当にありがとうございました。

またこういった機会があると嬉しいです。

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中学校で農業について講演して来ました。