2014,8,X
中間一貫校の高校一年。中学生だった頃とは比べ物にならないほどの勉強量とその難易度にカラスは毎日頭を抱えていた。
毎日次の日のテスト勉強をして、膨大な課題をこなし、夢に見ていた高校生活は憧れとは程遠いものだった。
それでも友達と一緒に勉強の話をしたり大好きな部活に打ち込んで何とか踏ん張っていた。優しい恋人もできた。
そして一学期のテストを乗り越えて夏休みに入り、課題を進めながら部活で汗にまみれる日々。正直とても楽しくて、いつまでもこうしていたいと思った。
夏休みも終わりに近づき、一週間近く続いた部活の合宿が終わり部員と解散。
そしてその場所まで両親に迎えに来てもらった。
外車の四駆、その助手席に座って母親と合宿の話をしながら信号待ちをしていたその時
後ろから軽乗用車に突っ込まれた。大きな衝撃に咄嗟に後ろを振り向いた。
携帯を見ていた、よそ見運転だ。
幸い乗っていた車が大きかったため軽症だったからよかったものの、その日からひどい吐き気が続いた。
その日を境に、カラスは布団から出てこなくなってしまった。
