まずは個人車両のワンボックスカーで第三チェックポイント(86.7キロ地点)の日出へ。七曲りがどんな峠道か見ようと思ったが、眠気に負けた。すぐに深い眠りに落ちた。
ここから別府のゴール地点まではマイクロバスで移動。すでに満員状態。これも座ったら、すぐに眠りに落ちた。
休憩所のある体育館の前に到着。足を引きずるようによたよたと歩いて、体育館へ。手荷物の受け渡しと休憩所になっている体育館では既に何人かが横になっていた。空いているスペースに荷物を置いて横になる。
そして目を閉じた。
次に目を開けると、2時間以上経過していた。少し頭がフラフラする。お腹もすいてきた。
このまま温泉に入るのも危険なので、ガストで食事。
お腹が落ち着いて店を出ると、
「どこから歩いてきたんですか?」
老婦人から声を掛けられた。
別府100キロウオークは注目度が高いらしい。それでもまだまだ知らない人も多いようだ。
ゴール地点の盛り上がりは、近くを歩いていたら、「何事?」と思うだろう。
15時近くになっていたが、まだ、ゴールしている人はたくさんいた。
それを横目に本部で温泉の入浴券を受け取る。
「制限時間は過ぎてしまいましたが、それで完歩された方がいます!大きな拍手を!」
完歩証明は発行されないが、それでも完歩をたたえるアナウンスと、拍手が聞こえてきた。
最後尾という表示をつけた人がゴミ袋を手にゴールイン。コース途中のゴミを回収しながら、100キロ歩き通したのだ。完歩するだけでもすごいことなのに、ゴミ拾いしながら歩き通すなんて。
参加者は4,500人。ボランティアスタッフも数千人が手伝っている。
涙が溢れてきた。リタイアした人には酷な雰囲気である。
完歩したら、生ビールを飲むぞ!
温泉に浸かる。足裏の皮のずれた部分がしみた。
帰りのソニックではとなりの席に座った男性が参加者だったので、色々と話を聞いた。今回が5回目で夫婦揃って完歩したらしい。
「やっぱり、エアーサロ○パスやバン○リンを塗ったほうがいいんですか?」
「気持ちだけ。痛いのに変わりはない」
やはり、個人の気持ちが大きくかかわっているのだ。
次回は、完歩したい。来年も参加できるかな?
4日たった今も、右足はむくんでいる。歩き方ががヨタヨタである。
(終わり)
行橋~別府100キロウオーク オフィシャルサイト
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