「脂肪肝がありますね。」
健診センターの医師面談で、受診者様がかなりの割合で言われているフレーズです。
脂肪肝と聞くと、「たかが脂肪肝」「太っているから」「糖尿病があるから当然」と
とらえる人が多いように思います。
この脂肪肝はどういうものなのでしょうか?
脂肪肝は大きく分けてアルコール性と非アルコール性に分類されます。
肥満、糖尿病などの生活習慣病が原因で脂肪肝を生じる患者が最近増えていますが、
これ非アルコール性脂肪肝疾患をと言います。
そして、非アルコール性脂肪性肝疾患は組織学的に単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎に分類されるのですが、
単純性脂肪肝の多くは予後良好ですが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は肝硬変、肝癌に進展することが多いです。
つまり、脂肪肝は放置すれば肝硬変や肝癌に進展する危険性があり、侮れないのです。
単純性脂肪肝の多くは予後良好ですが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は肝硬変、肝癌に進展することが多いです。
つまり、脂肪肝は放置すれば肝硬変や肝癌に進展する危険性があり、侮れないのです。
また、脂肪肝から肝硬変を生じた場合は治療法が確立されていないため、致死率も高いです。
脂肪肝といわれたら、まず食事や運動といった生活習慣の改善です。
脂肪肝といわれたら、まず食事や運動といった生活習慣の改善です。
運動や食事療法による体重減少は脂肪肝に最も有効で、
日本消化器病学会が2014年に発行した「NAFLD/NASH診療ガイドライン2014」では、「肥満があれば-7%の減量」を推奨しています。
脂肪肝は、腹部超音波検査(腹部エコー)で診ることができます。
人間ドックには検査項目に入っていますが、そのほかのメニューの方はオプション検
査になります。
http://www.mitochuo-hsp.or.jp/dock_option.php?pid=2