ワインは世界中でつくられているので様々な言語で書かれ、説明されています。

 

20年近く前、ソムリエ試験の勉強をした頃はフランスワインについての問題が半数以上を占めていました。次にイタリア、ドイツ、その他の国、日本のワインについての設問はわずか数問と言った感じでした。

当時は実技の無いワインアドバイザー資格試験を受験しました。

 

教本にはカナがふってありましたが、何のことを言っているのかほとんどわかりません。ワインは好きだけど勉強したいとあまり思っていなかったので余計に頭になんか入ってきませんでした。

 

さらに、ワタクシ英語も満足に話せないのにフランス語、、、。試験勉強の為、教本を開き、唖然としましたよ。

 

何のことやらチンプンカンプン。

 

今は理解できるようになった部分がたくさんありますので、少しづつワインことを知ってもらえるようにワイン用語集をつくってみようと思いました。困っている人のお役に立てますように。

 

    

A.O.C. 

Appellation d'Origine Contrôlée
原産地統制名称ワイン

アペラシオン ドリジーヌ コントロレ

 

グーグル検索、辞書で意味を確認すると

Appellation (アペラシオン): 名称、呼称、称号

d'Origine (ドリジーヌ): 原産地

Contrôlée(コントロレ):制御

 

英語にすると

Appellation of Origin Controlled

これだと、フランス語よりまだ少し意味が通じそう。当時はアルファベットを見ただけで拒否反応。無理やり暗記していました。

 

フランスワインは、すべて規制、品質管理されています。

【A.O.C. エー、オー、シー・ワイン】と呼ばれるものは、

1935年に制定されたフランスのA.O.C法に則り、

生産地域(地方・地区・村・畑に細分化)、

ブドウ品種、醸造法など厳しく検査されます。

 

例えば、

【A.O.C.ボルドー】と名乗ることが出来るワインは地域がボルドー、タイプは白・ロゼ・赤の生産が認められています。

 

【A.O.C.メドック】になると生産地域がより狭く、小さくなり、A.O.C.を名乗ることができるのは赤ワインのみです。

 

A.O.C.ボルドーのラベル表示ではこのような記載になっています。

 

ラベルに表記しないといけない項目も細かく決まっています。

アルコール度数、容量、、、。

A.O.C.を知る、覚えることでワイン名やラベルの情報からある程度、味わいの想像ができるようになります。そうすると一気にワイン選びが楽しくなってきます。ぜひ一緒に学びましょう♪

 

ちなみに以前は①A.O.C.の他に

②ヴァン・ド・ペイ(地酒)、

③ヴァン・ド・ターブル(日常用テーブルワイン)、

④A.O.V.D.Q.S.(Appellation d'Origine Vin Délimité de Qualité Supérieure:アペラシオン・ドリジーヌ・ヴァン・デミリテ・ド・カリテ・スペリュール)

の4つに分類されていましたが、

2008年新たに導入された、EU(欧州連合)の

新ワイン法では

①I.G.P.(地理的表示なしワイン)と

②A.O.P.(地理的表示付きワイン)の2つに分類されるようになりました。

 

そしてアメリカのワイン法にはA.V.A

政府認定栽培地域(American Viticultural Areas)があります。

 

聞きなれない言葉、アルファベットの羅列、慣れてしまえば怖くはありません。

勉強しなくても美味しく飲めますが、知りたい気持ちが湧いてきたら何でも聞いてください。

わかりやすく、心を込めて説明します。

今よりもっと、ワインが好きになって欲しいので。