レンタカー屋さんのヘルプもあり無事に標茶駅に到着したみたらし。
ここから釧網本線に乗り込み北へ!
ちなみに、「釧網本線」の読み方はわかるかい?
答えは「せんもうほんせん」である。
ちなみに、みたらしは今知りました。。
勝手に「くしあみ」って読んでたのは内緒だぜ……。
電車は対面式の長シートじゃなく
特急タイプの二人座りシート。
車内は思いのほか混んでいる。
さすがにこれだけ列車本数が少ないと当然か。
窓側に座り車窓をボーっと眺めると眠気が襲って来る。
次の目的地では、かなりの体力が必要になるので
ここで一眠りしておかないとぶっ倒れる可能性もあるので
寝に入ろうとすると
乗客がずいぶんと乗り込んできた。
当然みたらしの隣も埋まる。
見ると旅行者風のおば様だ。
みた「ご旅行ですか?」
旅お「ええ。旦那が山登りしてる間、温泉に」
みた「別行動なんですか?」
旅お「○○山(失念)は大変だからね。私はゆっくり温泉♪」
みた「それはいいですね」
なんとなく話しかけたおばさんと
結局、到着駅まで話してしまい眠気マックスで下車することに。
走り去る電車を見送ると
おばさんが手を振ってくれていた。
降り立ったのは知床斜里駅。
知床半島に一番近い駅だ。
世界遺産にも登録された知床だけに
駅前もさぞ盛り上がっているかと思いきや、そうでもなかった。
新しいホテルはが駅のどまん前にどーんと建っているものの
それ以外に駅前を盛り上げるようなものはほとんど見当たらない。
少し歩けば道の駅があるようだが。。
ふうむ。ちょいと想像と違ったな~と肩透かし。
それでいて、駅舎が近代的デザインでやたらとかっちょいいのが逆に切ない。
さて、さっそく世界遺産の知床半島でも観光するか!
といきそうなところだが、昔行ったことあるので今回はパスだ。
みたらしここへ来た理由は、”天”を目指すためだ!
おっと、みたらしの頭が急速におかしくなった訳じゃないぜ。
怪しい宗教にはまってる訳でもないし、いたって正常だ。
まあ詳しくは後ほど。。
とりあえず、駅前でみたらし号Ⅱをチャーター!
要はレンタサイクルだわな。。
当初の目的は、天を目指すだけだったが
観光案内所で湧き水「来運の水」なるものを教えてもらい気になった。
来運(らいうん)っていう名前もシャレオツだし、
なんせ暑いから冷たい湧き水なんかちょうどいいし。
”天”は駅の東側、”水”は南側ってことで先に水を飲みに行くことに!
さあ、レッツラゴー!
と、ツールドフランス顔負けのスタートダッシュをかましたいが
眠いのなんのって!
おかげで初っ端から足が重いったらありゃしない。
それでもここで一休みして時間を潰すのなんてMOTTAINAI!
キコキコ前進あるのみだ!
キコキコ~
キコキコ~
幹線道路から離れると一気に田園風景が広がる。
さわやかな風と斜里岳の姿に少し元気が出てくる。
キコキコ~
キコキコ~
さすがの北海道でも9月頭のカンカン照りの暑さは相当で
眠気と合わさって頭がグワングワンしてくる。
こりゃやべーな~と思いつつ
無心でキコキコ続けるが全然たどりつかない。
予想より全然遠い。。
体が弱ってるせいで実際の距離と体感距離の差がハンパないようだ。
坂道ではたまらず
みたらし号Ⅱを降りて”うんせうんせ”と押すことに。。
ううむ。いくら寝不足とは言え、完全に体力の衰えを実感させられる。
悔しい限りだ。。
そんなこんなで1時間フラフラになりながら、
キコキコとこぎ続けたおかげで目的の来運の水に到着!
そこには神社もあるようで鳥居が出迎えてくれる。
こりゃ本当に運が来そうな雰囲気だ。
飲みやすいように水飲み場もあり、水がドバドバと流れている。
先客の夫婦がポリタンクを大量に持ち込み事務作業のように水を詰めていた。
その横でみたらしも空のペットボトルに詰め込みグビグビと頂く。
ひゃーこりゃ冷たい!
ついでに顔を洗うと冷たさで息が止まりそうになる。
こんなに暑い中、こんなに冷たい水が流れてるなんてまったく自然ってのはすごいぜ!
ちなみに水のお味は……飲みやすい味だった。(と思う……)
されど水なので喉さえ潤えばそれ以上飲むことは難しい。
ひとまず目的達成だ。
せっかくなので、水飲み場の奥にあるらしい神社へ行ってみる。
四方を緑に囲まれた中、
木々のすき間を縫って差し込む日差しがなんとも神々しい感じを引きたてている。
奥に進んだところで、ヒヤッとした冷気が漂っていたのか背筋がゾワッとする。
5分も歩くと社が見えた。
来運神社だ。
とても小さいがどことなくありがたみを感じられる趣だ。
名前もひっくるめて、知れ渡ればパワースポットとして人気が出そうな感じである。
さっそくみたらしにも運が来るようにお願いしたが
2016年6月現在、いまだ運は来ない模様。
来運さんこれは一体全体どういうことでしょうかい?
さて、一通りの用も済んだし、、、戻るか。。
来運の名前にひかれて、軽い気持ちでやって来たものの
あの道を引き返すと思うと何とも億劫だ。
しかし、ここでジッとしてるわけにも行かない。
えいや~とペダルを踏み込む。
キコキコ~
キコキコ~
ひたすら戻る途中、眺めのいい橋の上で写真を撮っていると
突然、見知らぬおじさんがフラフラとみたらしに近寄ってきた!
見知「TL$O&?」→多分「行ってきたか?」と言っている
みた「どこへですか?」
見知「#&JP$&?」→多分「さっき行くって言ったろ?」みたいなこと言っている
みた「いや、おじさんと会うの初めてですけど?」
見知「*?IQ”$&!」→多分「さっき会ったろ!」などと言っている
みた「……」
みたらし涙目で逃走中。。
えっやだ!なにこれ!チョー怖いんですけど!
ガクブル((((;゜Д゜))))アノオジサンダレ??
足元おぼつかないし
言ってることほとんど訳わかめだし
なんか鼻の毛穴から出血してたし
ここ近年で一番怖かったし。。
こんなことがあって、一目散に駅へと走ったおかげで思ったより早く戻ってこれた。
ふぃー。
さっそく来運の水でのどを潤す。
やはり旨い。。
次なる目的地を目指すべく準備を整えるも、
足も既に相当な疲労感を訴えている。
願わくば涼しいカフェで甘い物でも食べて休息したいところだ。
しかぁし!
今日のメインイベントはここからなのだ!
ここで時間を無駄にするわけにはいかない!
みたらしの使命は”天”を目指すことなのだ!
っしゃーーー!
気合を入れなおして一気に東へ!
キコキコ~
キコキコ~
急ぎたいのに、みたらし号Ⅱは一向に進まない。
足に力が入らないのもあるが
それより風がべらぼうに強いのだ!
くぉ~キコキコ~
目の前で風の神さんが袋から風を噴き出してるがごとく
みたらしの行く手を遮る。
これが知床の自然の厳しさなのか。。
ふんぬ!キコキコ~
くぅぅ!キコキコ~
知床の風にもマケズひたすら東へ進む!
さもすると
左手に知床の海が見えてきた。
自慢じゃないがこのみたらし、海を見て素通りはできぬ性分でござい。
てことでチョト寄り道をば。。
みたらし号Ⅱを停め、砂浜に足を踏み入れる。
弧を描くように長くのびた砂浜。
水平線を遮る障害物は何ひとつない。
ちょいと海に手をつけると、思ったほどの冷たさはないが
泳げる温度でないことは確かだ。
ふと、横を見ると釣り竿が並んでいた。
投げ釣りの様で、当たりを待つ竿が立てられている。
しかも一本、二本じゃない。十本以上だ。
さらに驚くのが、これを操ってる釣り人が一人のおじさんだということ。
もはや”釣り”と言うより”漁”だろう。
こんなに必死に何を狙っているのかと聞くと、狙いは”鮭”らしい。
ちょうど今から釣れ始める時期だそうだ。
おじさんと話しながら、もしここで釣れれば
ご相伴に預かれるかも……とか期待を馳せて
ちょいと見守るが、そう上手くいかない。
諦めて、我が使命に戻るべく、おじさんに別れを告げると
「また来いよ~」と言われるので苦笑いで返す。
待たせていたみたらし号Ⅱに身を預ける。
さあここからはノンストップだぜ!行くぜ!
キコキコ~
キコキコ~
求めしゴールはいよいよ近いが
難関の心臓破りの坂道も出てきやがった。
そりゃ!キコキコ~
もういっちょ!キコキコ~
風と眠気と疲労に襲われながらも
怒涛の坂責めをキコキコと攻略。
駅を出てから120分後。
みたらしはついにやった。
ついに天にやって来たのだ!
”天”と言うのは眼下に伸びる一本の道”天へと続く道”のことだ。
その道はまっすぐに、本当にまっすぐにどこまでも、どこまでも続いてる。
昨日見た標茶の「ミルクロード」は4km程度だが
この道の長さは圧巻の18km!(細い道も含めると27kmとも。。)
ドラゴンボールの”蛇の道”のように見事なアップダウンがあり
うねり具合も実に素晴らしく、”天へと続く道”と呼ばれるのもうなずける。
ひゃぁ~こりゃすげぃ!
先の方はほとんどかすんで見えないほどだ。
しばらく道の先の天を眺めるが
そろそろ日が落ちる頃なので
みたらし号Ⅱで一気に坂を下る!
シャアーーーーー
ひゃっほーーーい!
天への坂道はすこぶる爽快だ!
シャアァァァーーーーーーー
ひょっひょっひょーーーー
ジャアァァ"ァア"ッァァーーーーーーーーーー
ジャジャジャジャジャ"ッァァーーーーーーーーーー
……
ダメだ怖い怖い。。
あきらかにオーバースピードなので思わずブレーキ発動。
やれやれみたらしも臆病になっちまったもんだ。。
いやいや、だってオメー
アホほどスピードが出てるからちょっとの段差で大きく弾むし
ディズニーアニメみたいにハンドルとタイヤが外れそうになるんだぜ?
小虫がバンバン顔に当たるんだぜ?
こけたら膝をすりむく程度じゃ済まんぜ?骨見えちゃうぜ?
珍しく自己防衛機能が働いたみたらしは駅を目指してのんびりと坂を下った。
出来るならこの道の行き止まりまで走破したいが
あいにくその体力も時間も若さも今はないのが悔しい。
すっかり日も傾き、みたらしの足も限界よろしく。
この時のみたらしの胸中には「早く休みたい……」の一念しかなかった。
やれやれみたらしもひ弱になっちまったもんだ。。
いやいや、だってオメー
昨日はみらたし号の中で仮眠程度しか寝てないし
深夜の寒い中、星空をアホみたいな顔してずっと見上げてたし
来る時の電車の中でも寝れなかったし、
そこでこの暑さの中でのこのチャリ漕ぎとくりゃ
ここまでやれば上等じゃね?誰か褒めてくんね!?とゆいたいぜ
フラフラになりながらようやく知床斜里駅に到着。
帰りの所要時間は1時間。行きのほぼ半分だった。
レンタサイクル店にてみたらし号Ⅱを返却。
今生の別れに涙腺が緩む思いだ。
せっかくなのでと土産品を見回るが
相当な疲労であることに気付き、
倒れこむように駅から一番近い少々くたびれた食堂に入る。
店内に先客はゼロ。
大丈夫か?と不安がよぎるがもはや他を探す体力などない。
どしりと入り口に一番近い席に腰を下ろす。
思わず寝そうになりながら注文を待っていると
地元人らしい客が何人かやってきて、すこし安心する。
店内では、さすが北海道とあって
日ハムの中継が流れ、その攻防に客が反応している。
一方のみたらしは完全にもぬけの殻状態で、
口も常に半開きだったに違いない。
ボーっとしながらふと考えたが、
駅から来運の水まで約10km、
で、天の道が駅から約12km、
往復すると寄り道含めたら50km。。
そりゃくたびれるわ……と数字で考えると余計に疲れる気がした。
10分少々で待望の注文がやってくる。
オーダーは野菜炒め定食だが
なんと天ぷらとおひたしも付いていてなかなか立派な内容だ。
期待してなかっただけにこれは嬉しい。
ガツガツと無心でむさぼる。
実に旨い!
ご飯食べる前は、動く気力もなくここで泊まろうかとも考えていたが
どうやら動けそうだ。
一時は見送ろうかと思った釧路行きの最終電車にあわてて飛び乗った。
最終とはいえ時間はまだ19時過ぎである。。
つづく……

知床斜里駅

来運神社の鳥居

来運の水

来運神社。ありがたや~

一面に広がる緑。何畑だろ?

知床の海と鮭釣り竿

”天へと続く道”。長すぎて先がかすんでしまう。

途中の道。これの方がかっちょいい?
P.S.:いよいよ次回は最終回!のはず!