当サロンでもお馴染みとなってきた葵トリオのヴァイオリニストとしても大活躍中の小川響子さんと秋元孝介さんのデュオを聴きに行ってきました!
お二人は、フランスの第16回リヨン国際室内楽コンクール3位を受賞しています。

 

 

 

初めて小川響子さんというヴァイオリニストの"本当の"魅力を堪能できたような気がしています。

これまでに何度も葵トリオの演奏には接しており、秋元孝介氏のピアノの魅力、伊東裕氏のチェロの魅力とともに味わってきています。

しかし、今回はまざまざと、強力にヴァイオリニスト・小川響子さんのソリストとしての魅力を初めて目の当たりにしたような感じです。

 

 

それは、ずいぶんと昔のことですが、セルジュ・チェリビダッケが初来日し、読響を指揮し、ブラームスの4番を演奏したときに感じた衝撃に似たようなものといえます。

 

「オーケストラをこんなふうに指揮する人がいたんだ、どんなに静かな音小さな音でも、とことん磨き上げ、決して急がず、たっぷりと、伸び伸びと、それでいて深く、美しく音楽として仕上げる、音楽がどこまでもどこまでもたゆとい、途切れることなくつながっていく・・・・」

そんな衝撃をチェリビダッケの指揮で味わい、それからすっかりとチェリビダッケのファンになってしまいました。

 

 

今日の小川響子さんの演奏では、そんなチェリビダッケの魅力を連想してしまいました。

また一人、日本にすばらしいヴァイオリニストが誕生した!している!とも思いました。

もし小川さんの演奏に恋してしまったら、それはもう大変なことになってしまうかも知れません。(笑)

 

しかし、彼女のこうした演奏スタイルは、もちろん天賦の才能が種であることは言うまでもないことですが、いつ、どこで、どのようにして、今日のように花開くことになってきたのでしょうか…。

プログラムノートにも書いてありましたが、現在、彼女が研鑽を積んでいるベルリンフィル・アカデミーで学ばれていることが、素直に私たちの耳に心地よく届いてきて、そんなところにも感銘を受けました。

 

 

秋元孝介氏のピアノ演奏も毎回のことながら抜群、秀逸なもので、本当にすばらしい、しっかりとした支えとなっていました。

 

葵トリオの演奏会は美竹サロンで11月、クローズドで行われる予定ですが、

益々、楽しみとなりました!!