「Unnamed Memory」は2008年に個人サイト「no-seen flower」に掲載されていた小説で2012年に「小説家になろう」でも連載が始まった2019年からはKADOKAWA電撃新文芸から書籍化された作品です。また2020年9月からはコミカライズ化された。
「このライトノベルがすごい!2020」単行本・ノベルズ部門&同部門新作W1位を取りました!
人物紹介
ティナーシャ
また「青き月の魔女」と呼ばれている。荒野の塔の最上階に住んでいる。塔を登った者の願いを叶えるという。また、彼女は大陸に5人しかいない魔女のうちの1人であり、強大な魔力を持っている。
オスカー
ファルサス王国の次期王位継承者。魔法を全て無効化する剣、伝説の王剣・アカーシアの所有者。彼は荒野の塔を登りティナーシャに出会う。
ラザル
オスカーの幼馴染、従者。オスカーがよく冒険に行くのでそれに付き添っていていつも死にかけている
アルス
ファルサス国の若き将軍。オスカーには劣るがそれなりの剣術を持っていてよくティナーシャと手合わせしている。
あらすじ
「貴方がその剣の持ち主で、私が魔女である限り、いつか貴方は本当に私を殺さなければならないかもしれませんよ」 幼い頃、子供が残せないという呪いを受けたファルサスの王太子オスカーは、二十歳になった時、大陸最強と言われる魔女ティナーシャを訪ね、その解呪を願う。それを切っ掛けに彼女を守護者として連れ帰ったオスカーは、契約が切れるまでの一年間、ティナーシャの過去に関わる因縁に、そしてもっと大きな運命に巻き込まれて行くこととなる。以上ホームページより。
コミックスより
読んでみてからの感想
この物語は剣と魔法の世界、言わばファンタジー作品であり、
普段ラブコメや日常系が好きな僕は最初、小説の表紙が自分好みだったという軽い気持ちで手に取ってみたのだが、、、、、
これが面白い!まず、深く考えられたストーリーそれぞれの主要キャラクターの深い過去。ティナーシャはなぜ魔女なのか?オスカーはなぜ呪いをかけられてしまったのか?物語が進むごとに驚きや笑い、時には悲しみなど色々な感情が読んでいて湧いてきます。また、日々の何気ないオスカーとティナーシャの会話などにたまに出てくる伏線的なやつも後々になって「あーあの時のやつはこういう事なのか」としっかりと伏線を回収していくのも面白いところだと思いました。そして、この物語にもちゃんとある、イチャイチャ要素!(笑)最初は求婚を即断っていたティナーシャもだんだんとオスカーといることで考え方が変わっていき、、これもまたこの作品の読みどころなので是非読んで確かめてほしい。
読みどころポイント
僕が読んでいて、作者が特に意識して手掛けた部分は『感情』なんじゃないかと思いました。400年という長い時を生きる魔女がこの作品では多くの表情を見せます。それは慈しみであったり、怒りであったり、その度に、やはり長く生きているからこそそういう考え方をしたりもするだなって読んでる側としては時に切なく、時に驚いたり笑ったりします。主人公であるオスカーの感情や考え方については共感したりする部分が多いと感じました。一つの国の王太子であることの責任や、ティナーシャを想う気持ちなど、この作品は一人一人のキャラクターの心情が汲み取りやすいシーンもあれば全くわからないようなシーンなど作者の表現力に驚きつつ、どんな人でも楽しめるような作品なっています。
最後に
こんなブログを読むよりも実際に作品を手に取っていただいた方が100倍楽しめます。(笑)この作品は誰が読んでも楽しめるような作品であり、読んでいて本当に色々な気持ちが溢れてきます。本屋さんに立ち寄った時などに、この記事を思い出していただいて最初の一巻だけでも買って読んでみてください。そしたらきっと、2人の行く末が気になって2巻を買いたくなると思います。「小説家になろう」や作者の個人サイト(no-seen flower)でも読むことができるので是非とも!是非とも読んでみてください!
担当 よよよ



