絽の訪問着を着て歩いていたら
九州出張を終えて東京に帰ってきた日のことです。羽田空港からモノレールに乗って浜松町駅、そこから大江戸線に乗って帰るのですが、この時私は絽の訪問着を着ておりました。着付けを習い始めて3年近く経っていましたが、手持ちの夏着物は2着だけ。妹からプレゼントされた「LUNCO」の夏紬と、ネットで購入した絽の訪問着です。最近はネイルイベントで着物を着ることも多く、しかしながら着慣れているわけでもなく。お仕事用に(つまりは溶液をブチ蒔けても後悔のない)リーズナブルな着物を数点ネットで購入していたのです。猫が邪魔ですが、この着物。ひょうたんの緑と小さな花の黄色が焦げ茶に映えてとてもきれい。軽めの柄ゆきなので、小紋感覚でどこにでも着ていけます。「訪問着、絽、ぽっちゃり」で検索したら出てきました。12,000円でした。前幅はピッタリ、きっと田賀と同じくらいのぽっちゃりさんが着ていたと思われる。ちょいと裄が短めですが、夏なので問題なしとします。長襦袢の袖、マジックテープだし。「Excuse me」と声が掛かったのは都営大江戸線大門駅に降りるエレベーターの手前でした。見ればリュックを背負った若い外国人女性。足長ッ!!腰高ッ!!美尻の美人や~~♡「Sorry, I am looking for Monorail station」おー、モノレールの浜松町駅ね。確かに大門駅のエレベーター出口(B4)からだと分かりにくいもんね。「Sure~~this way, follow me~~」すぐそこですよ、といいつつモノレールの改札に続くエレベーターまで美人を道案内。聞けばブラジルから一人で訪日したとのこと。東京に1週間いて、これから大阪に1週間、最後に広島に寄って帰るのだそう。そして美人はおもむろにカメラを取り出し、こう言いました。「Your see-through dress is so beautiful! May I take photo?」(アナタのシースルードレス、素敵ね!写真撮ってもいい?)ほほう。シースルードレス……とな。なるほど確かに絽は透けておる。「And this embroidered wide belt is so gorgeous! Wow,I am glad to be able to see this so close. Wow, so traditional!」(それからこの刺繍の幅広ベルトもゴージャスね!わあ、近くで見れて嬉しいわ.。とても伝統的!)なるほど!帯はワイドベルト!確かに幅広!正確には刺繍ではなく織なんですが、それはどうでもよろしい。嬉しいですね。海外の方が日本の着物を褒めてくださるのは。ワーイワーイ(^^♪真夏のクッソ暑い中、着ていたかいがございました。(お土産買い過ぎてスーツケースに入らないから仕方なく着て帰ってきたのです)一緒に写真を撮り、褒めていただいたお礼を言いつつエレベーターの入り口までご案内して別れました。大阪と広島でも良い旅ができますように。着物をよくお召しになるお客様が「夏着物は人様が見て涼しげ、夏らしい、と感じていただくもの」とおっしゃっていました。透ける絽の着物は見た目に涼やかで優雅です。この時はまだまだ着付けが甘い時期だったとは思いますが、喜んでいただけて良かったあ~よし!どんどん着るぞ!着物!とハイテンションで帰途につきました。ちなみに、ブラジルから来た美人が褒めてくれた帯は壱の蔵で2,000円で購入した夏帯。淡い緑に控えめに花籠が織られているもの。田賀の胴幅には足りず、青山きもの学院に持って行って長さ出ししていただきました。む、そういえば。時間もないし褒めてもらってウンチク垂れるのもなんだから黙ってましたが、刺繍(embroidered)じゃなくて織ってあるんだよ、と教えるときにはどう言うのかしら。TOEFL満点のお客様にお聞きしてみました。「Actually, this isweaved」(実は織ってあるんだよ)だそうです。