インターネットで検索すると、次のような書き込みが多くヒットします。
「簿記3級なんて、簡単にすぐ受かる」
本当でしょうか?
そもそも、簿記検定の受験者は大人がほとんどですので、簿記の勉強を始めるにあたって、それぞれの基礎学力は全く異なります。
これは、フルマラソンを2時間台で走れる人と、そもそも初めてマラソンに挑戦した人の競争で例えると、2時間台で走れる人の圧勝です。
初めてフルマラソンに挑戦する人の場合は、そもそも走り込みから練習をスタートさせ、本番から逆算して2時間台で走れるような練習プログラムを考え、実践し、本番に備えるわけですが、こんな当たり前のことが簿記受験界では想定されていません。
つまり、子供の頃から勉強が得意な人(以下、勉強強者)とそうでない人(以下、勉強弱者)が同じレベルで考えられます。
そして、勉強強者は簡単に受かり、「簿記3級なんて、簡単に受かるよ」と書き込みをし、勉強弱者が、「そうか、簿記3級は簡単なんだ!」と真に受けて、何度も何度も落ち続けるという状況になっているのです。
すなわち、フルマラソンを2時間台で走れる人が「フルマラソンは2時間台で走れるよ」と言い、初めてフルマラソンに挑戦する人が「そうか、私も2時間台で走れるかも!」と思ってチャレンジするというバカげたことが浸透しているのです。
では、なぜこういったバカげたことが浸透してしまったのでしょうか?
その一因に、えてして受験簿記の本は解答の結論ばかりで、「なぜそうなるのか?」という理由があまり説明されていないため、「簿記は暗記」という間違った学習法を取りやすい状況にあるでしょう。
勉強強者の場合、解答のみであっても、そもそも勉強に慣れているので、理由を自分なりに推測しながら学習を進めることができます。
しかし、勉強弱者の場合、そもそも勉強になれていないので、理由を推測することができず、苦し紛れに解答を丸暗記するしかないのです。
その結果、勉強弱者は、同じ問題なら解けるが、少しひねられるとできないという、応用力のない状態になってしまうのです。
そして、右利きの大人は左では文字が書きずらくなるように、人間は一度覚えてしまうとなかなか修正がきかなくなるので、勉強弱者は何度も落ちてしまうのです。
では、勉強弱者はどうすればよいのでしょうか?
ズバリ、「なぜそうなるのか?」を考える勉強法に変えればよいのです。
それには、学者さんの本が一番良いですが、かなり分厚いので、なかなか勉強を進めにくいでしょう。
そこで、学者さんの本よりは薄いですが、市販の簿記受験書をより理由の丁寧な説明をしている本、それが私(後藤充男)の拙著「平成28年6月改訂 驚異の合格率88% 日商簿記3級合格塾(セルバ出版)」です。
私は高校のときに簿記成績47人中45番の勉強弱者でした。そこから20第前半に簿記講師になり、以後20年以上、生徒を目の前にした簿記講師業を営んでおりますから、生徒の気持ち(特に勉強弱者の気持ち)やどうすればできるようになるのかがわかりますので、きっと私の本は役に立つと確信しています。
さあ、真の簿記の理解を目指し、一緒に合格の美酒を味わいましょう。
ふぁいと!
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