いろんな疾患の、いろんな状態の方々いらっしゃるので、すべての方に当てはまる訳でないので、書くことに躊躇もありましたが、病気というより不調についての一般論として、私が思うことを書いてみます。
そういう場合もあるのでは？というお話。
医療の中で仕事をしているとき、せっかくのお薬が十分に役立てられていないなあと思うことがあります。
薬は、長い年月を費やして、たくさんの人がが関わって、誕生し、生産、チェックされ、あなたの元へ届けられています。モノですが、健気に？誰かの役に立つべく、存在していますが、相手によってパフォーマンスが変わります。人はみんな、同じではないからですね。
それだけではなく、あなたがどんな思いでいるかでも、変わるかもしれません。
プラセボ、プラシーボと言われる効果はよく知られていますが、どうせ効かないと思っている人と効くと思っている人で効果は同じでないことだってありそうですよね。抗がん剤に対して否定的な感情を持っていた人が同じ治療を肯定的にとらえるようになってから、効果が出るようなったという話を聞いたことがあります。
薬のパフォーマンスは同じ程度でも、その人が効いたと思えば、効いたんだし、効いたことに気づかない、または、自然に治っただけと思っている人には、効いたという実感はないかもしれません。（もともと、本人が実感、体感しにくい効果をもつ薬もありますし、積極的な「治癒」を目的としていない薬もあります。一口に薬と言っても本当にいろいろですが。）
結局、あなたという人次第？って思います。
お薬をのんでいるのに、期待されるような快方へと、なぜだか向かわない方、一旦よくなってもまた、何ヵ月かたつとまた症状が出て、薬を飲んでまたよくなるというのを繰り返す方。
その症状は、「その」薬で「治る」ようなものではなく、ちがうところに原因があるのでは？とだれでも素朴に思うでしょう。
薬を悪者扱いして、オワリにしないで。
その薬が悪いのではなく、合っていないだけなんです。よくならないのは、あなたの中の原因が解決されていないからで、よくならない理由を健気なその薬に丸投げするのは見当違いじゃないかと思います。
不調のあるとき、解決法を外に求めるばかりでなく、自分の体が教えてくれるサインを見落とさず、自分の心身に目を向けると、気づくことがあります。医療や薬には限界がありますが、人の体やエネルギーは無限の可能性があると、私は思っています。
眠れないとき、薬で睡眠を確保することは、可能です。でも、眠れないのは、自律神経のバランスが乱れているからということも多いです。自分の中のモンダイなんでよね。
それでも、必要なときは、お薬もとても助けになるのも事実。
頑なに、薬はイヤだと思っていたけれど、ツラさにガマンできずに受診して、原因がわかり、薬でアッサリ改善して、今まで何にこだわってたんだろう？と思ったり。（今は症状がなくても、今のままでは将来かなり困った状態が予想されるために、薬や、習慣の改善が必要な場合もあります。２０年後に、あのときもっとよく理解していればということもあります。）
人は、いろんなものやことを無意識にバランスを取りながら生きています。
自身のもともとのエネルギーやバランスを整えることと平行して、お薬とも付き合い、必要がなくなるときが来たら、そのとき自然にお別れすることになる場合もあるでしょう。(疾患の種類や症状にもよりますが)
とにもかくにも、あなた次第。
今の自分に必要なのは、医療？どんな？それとも、食事の問題？生活習慣？リラクセーション？直感に従ってみるのもいいと思います。
ストレスが原因、きっかけのひとつと考えられてる症状は、意外に多いです。肩こり、寝つけないときがある、イライラすることばかりなどなど、病気というほどでもない不調があるとき、とりあえず医者にかかって薬をもらう、という選択肢だけでなく、思いっきりリラックスするというのも一度試してみる価値があるかもしれません。
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