14年使用していた浄水器(アルカリイオン整水器)を新調しました。
その理由を参考までに書いておきます。
日本の水道水は、そのまま飲めるという世界でもまれな品質。
でも、自治体ごとに採取する水源は違っています。
川だったり地下水だったり、湖もあるのかな?
上水道としての品質は、担保されているはずなのですが、
最近問題になっているのが、
PFAS(ピーファス)と呼ばれる有機フッ素化合物で、
1万種類くらいあるそうです。
撥水処理、消火剤、半導体製品に使われてきた化学物質です。
この物質が厄介なのは、自然界で分解されにくく、
生物の体内にも蓄積されていくことです。
これらが、環境中に存在していることがわかり、
世界中で規制が始まっています。
3M工場の近くの川で
子供のころよく水遊びをしていたアメリカの20歳の大学生が
2024年春、ガンで亡くなりました。
この州では、彼女の生前の活動により
PFASの規制が最も厳しいものとなっています。
日本でも、ある地域で飲料水に高濃度で含まれていることがわかり、
その水源の近くに産業廃棄物として使用済みの活性炭が大量にあり、
そこから土壌に広がったと推測されています。
暫定的な基準値は50ng/L。
これ以下なら安全なのかもまだ、確定ではありません。
そう聞いて、まっさきに思い浮かべるが、
テフロン加工のフライパンではないでしょうか?
結論から言うと、
テフロン加工に使われているフッ素化合物は安全なものなので、
PFASには該当しません。
でも、高温350℃前後で有毒ガスが出るので、
高温では使わないようにと製品には書いてあります。
(これって結構怖いと私は思うのですが)
くっつかない表面加工は、ありがたいですが、
そういう鍋の寿命は短いです。
数年おきの買い替え、廃棄物となること、
そしてはがれた部分の行方を考えると、
買う気がしないので
くっつかない表面加工の鍋は10年ほど買っていません。
テフロン以外の表面加工の製品も、
結局、使っているうちに少しずつ傷んで、性能が落ちてきます。
(コーティングってそもそもそういうものよね?)
今私が使っているのは、鉄製とステンレス製だけです
(熱源がIHなので)
うっかり加熱しすぎても心配ないですし、
一生ものと言っていいくらい長持ちします。
数年おきに買い替えでごみを増やすこともないですし、
鉄はたぶんもっともリサイクルしやすいはずです。
実は、家の中でも外でも、私は鉄鍋愛好家でして、
日々のご飯も鉄鍋で炊いてます。
私は、むやみに不安をあおることを意図していませんが、
環境には、目に見えない、受け身でいては情報にアクセスする機会がない問題となる物質がこれまでも、今も、また将来、存在するであろうことが簡単に予想されると思っています。
メーカーや政府に不満を言う前に
自分の行動がその一端を担っていることもわすれていないか?と
よく思います。買うから作られ、販売されるわけで。
若い世代に過去の歴史の一つかもしれませんが、
昭和に多く発生した、薬害や公害も最初は、庶民には寝耳に水でした。
これからも同様のパターンでの被害が起こっても不思議はないのです。
買い替えた浄水器は、同じメーカーの後継機種でPFAS除去ができるモデル。
その程度除去できるのかはよくわかりませんが、以前のはその機能はありませんでしたので、二年ごとのカートリッジ交換のタイミングで、買い替えました。
右が旧タイプ 左が新タイプ
PFASについては
自治体ごとに検査して公表しているところもあれば、
調査がまだ行われていないところもあります。
また、局在していることも多いので、一喜一憂もできないことでもあります。
NHKの記事を張っておきますので、ご参考に。
ざっと見て、高濃度の地域と工業地帯のある場所が一致してるように見えるのは私の目の錯覚ではないと思いますがいかがでしょう。
うちの場合は、こちらのタイプ。浄水器専用水栓があるので。