太陽の日差しが 

暖かく降りそそぐ日に

山へ




山では

今が芽吹きの季節






水温み

ここでも

釣りが解禁となった





彩を添えるように咲く

石楠花



風はひんやりと冷たく


日差しは汗ばむくらい

暖かい


たくさんの鳥達は

盛んに囀り

恋の季節が到来した



すれ違う人と人とが

「こんにちは」

と挨拶を交わす


マスク無しで

挨拶できる日が来た



当たり前のことが

当たり前でなかった三年間


けれど

こうして一つ大きな山を

乗り越えられた



当たり前の日常ほど

かけがえのないものはない


ありふれた日常ほど

尊いものはない


それを噛み締めながら

満ちてくる充足感を味わい

歩をすすめた