ピュア不倫

ピュア不倫

既婚男性を好きになって2年半、妊娠も中絶もした。
それでも一緒にいたいと思っている27歳独身女のピュアな恋の話。

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事情があって心さんは家族と一緒に


月に一回東京から離れる生活が始まった。




嫁と心さんは、結婚してるから


離れる期間があっても嫁は何の不安もないと思うけど


こっちは離れる期間が来るたびに


不倫相手だと実感させられて


不安と、これからの恐怖と


1から考えて直してしまう時間になる。




毎回毎回、いつからいなくなるんだろうとか


わたしのことを忘れてしまわないだろうかとか、


愛人生活もほんとに限界が来そうになる。




心さんがいない間に、わたしのことを


一番大事にしてくれる人と出会えたらいいのにとも思う。





母の日が来た。


わたしはお母さんにお花束を送った。



みんなそれぞれ母の日を過ごしていて


家族っていいなあと、暖かい気持ちになるのではなく


嫉妬と悲しい気持ちになった。




友達も子供が生まれて初めての母の日、


みんな忘れてるだろうと思ってカーネーションを


1本包んでサプライズで渡してみた。




すごく喜んでくれたけど、わたしは泣かないように


するので一生懸命だった。


でも頑張れなくて


みんなと話してる隙にこっそり外に出て泣いた。




わたしの赤ちゃんの方が先に生まれてるはずだったのに。




これから毎年母の日は自分にも赤ちゃんがいたことを


忘れて、我慢しなくちゃいけない日になってしまうんだな。




その日の夜は、赤ちゃんのところへお参りにいった。


お寺にいるときは自分もママであったことを


我慢しなくてよくて嬉しかった。



赤ちゃんにお供えするカーネーションと


わたしの分のカーネーションを買って


夜遅くなっちゃったけど会いに行った。



とても疲れた一日だったことや


母の日はどんな日か、とかお手紙にして渡した。


赤ちゃんのところに行けて嬉しかったなあって


考えながらお寺から家まで歩いて帰る夜道が


毎回とっても気持ちいい。





わたしがママだったこと誰も知らないし


気づいてくれないし、


言ってはいけないことだし


母の日、毎回2人でこっそり会おうねって


約束して帰った。




わたしが天国に行ったら


母の日は毎年一緒に過ごそうねって


約束してお手紙にも書いてきた。




・・・・・mistresses story 34