私も村上春樹のファンです。
村上春樹著のトルコ旅行記があることは以前から知っていたのですが
ようやく読破することができました。
文庫本の「雨天炎天 ギリシャ・トルコ辺境紀行」と
「チャイと兵隊と羊―21日間トルコ一周」の2冊を手にいれたところ
「チャイと兵隊と羊―21日間トルコ一周」が文庫本になってギリシャとまとめて出版されたようで
トルコ部分の文章はどちらも同じ内容でした。
ハードカバーの方が写真つきでより充実した感はあるけれど。
出版されたのが1990年なので
ソ連崩壊よりも前の時代の旅行記で
村上さん、かなりタフな旅をされています。
三菱パジェロを運転しながら、
イスタンブールから黒海方面を通りつつ東へ進み
イラン、イラクとの国境間際の街を訪れ
その後は南下してシリアとの国境沿いを行くという
イスラム国の存在が劇的にタイムリーな今は
多くの人が避けて通るだろう地域を辿っています。
イスタンブールから東へ向かうにつれて
旅行記はどんどん緊張感が高まり、ハードな旅となっていく様子が窺えます。
時代的にも今とは違う情景や情勢だったのでしょうが
根本的なトルコ人の気質というものは
その頃も今も変わらないのだと感じました。
チャイハネでの様子や
Too muchなまでの親切や
「トルコ人の大丈夫」は全然大丈夫じゃない、という部分等
「そうそう」とか「あるある」といった感じで同感できたり
村上さんの口にはなぜかトルコ料理が合わなかったことを少し悲しく思ったり
不気味な緊張感の漂う、イラン・イラク・シリアとの国境沿いにある街々の様子に
少し怯えながらも
まだ私の行ったことがないトルコ東方の雰囲気を味わったりと
とても興味深い1冊(2冊?)でした。
まだ読まれてない方、是非ご一読を☆
『雨天炎天』Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8%E5%A4%A9%E7%82%8E%E5%A4%A9
ランキングに参加してます。下のトルコ情報アイコンをポチッと押してもらえると嬉しいです♪