わんことにゃんこ★イン★トルコ | MiSTANBULのルンルン♪トルコ日記

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トルコ雑貨屋MiSTANBUL店主が書く、
トルコ・日本・オーストラリア・その他の国でのルンルン生活日記。

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(エフェス遺跡の猫ちゃん達)

トルコ旅行に来て数日経てば、誰しもその野良犬と野良猫の多さに気がつくはずです。かの有名な観光スポット、ブルーモスクの前庭も猫の糞でツンと臭います。タクシムの忙しい繁華街にも野良犬は寝転がっているし、トラブゾンの山の中にだって、エフェス遺跡にだっています。どこにでも当たり前にいるのです。

(遺跡にて母になついたわんこ)
そしてトルコの人たちはそんな犬猫達を、追い払うことなく逆によくかわいがっています。道端には水を溜めたプラスチックのお皿がいつも置いてあるし、餌を与える人を見かけることもしょっちゅうで、そんなときは
10匹以上の猫が群がっています。肉屋のおじさん達は仕事が終わると犬猫のために近くの空き地に牛や羊の骨、鶏皮などをばら撒いてから家路につきます。

 (スーパーマーケットの前で寝るわんこ)

そのため猫はまだしも、人間の友である犬達はとても懐っこく、ちょっと呼びかけると尻尾をパタパタ振って寄ってきます。野良ちゃん達は大型犬が多いので、犬が苦手な人はちょっと怖いかもしれません。ときには呼ばなくても勝手に向こうからなついてくることもあるので気をつけてくださいね。

もちろん普通にペットとして犬猫を飼っているいる人たちもいるのですが、それはまだまだお金持ちに限られた趣味みたいなものです。ペットショップも、獣医さんも、日本ほど多くはありませんが、ちゃんと存在します。

(死んでいるわけではありません。歩道の真ん中で寝てるだけです)
オーストラリアに一時帰国したときにこの話を複数の友人にすると、若者はたいてい「えー、なんでー?みんな迷い犬なのお?」といった反応があり、少し年配になると「昔はオーストラリアにも野良犬はいたけど、最近は全くと言っていいほど見ないわよね。野良猫ならまだ多少はいるけれど」という返事がありました。日本もおそらく似たようなものでしょう。

ふと気がついたのですが、野良犬、野良猫がいない環境のほうが、実は不自然な状態なのではないでしょうか。もともと大昔から自然にいたはずの犬と猫が、なぜ先進国では街中から消え、そのほとんどが人間の管理下にあるものとなってしまったのでしょう?それは人間が無理やりに野良犬や野良猫をひとところにかき集め、自分達の都合のために殺したり、動物実験に使ったりした結果であるからなのです。

(トラブゾンの山中にいた野良の親子。とても人懐っこくて、私が頭をなでると気持ち良さそうに目を閉じていました。子犬のほうはかわいそうに、尻尾をけがしていて血が滲んでいました)

確かに野良動物の管理をすることにより、狂犬病の予防ができたり、街の美観につながるかもしれません。トルコ政府ははそれに対する策を講じているのかいないのか。ラフェットに尋ねると、「その昔、イスタンブールの木造建築家屋群のためにネズミが大量発生したから、疫病予防に猫が必要だったの」と肩をすくめていかにも仕方ないでしょ的お返事。犬猫が苦手な人はトルコツアーにご注意を。

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