高校1年生の夏休み前の事

私は目標を見失っていた

今は亡き親父が

私に喝を入れるため

無理矢理引っ張って行かれた

親父の兄弟の一人が開いている

空手道場

私のおじさんであるが

沖縄古武道の空手を指導していた

当時で七段だったか

普段は穏やかで優しいが

一歩道場に足を入れたら

目が獣の如く鋭く

体中が鉛のようで

びくともしない

夏休みに入るや否や

泊まりがけで日夜猛特訓

門下生は週三回の練習

突きも蹴りも迫力満点

目がついて行かない速さ

布切れの音

私は体格もガリガリで

劣等感があった

今では考えられない

筋骨隆々になれるかと

期待していたが

きつく、厳しい練習が続き

食事も通らず

益々、痩せていて行く一方

おじさんに課題を与えられた

巻き藁を

突き一日300本欠かす事無く

半年間毎日続ければ黒帯をあげると

大学卒業し

結婚し

子供も二人授かり

マイホームを購入し

ストレス社会の中で

解消するためか

巻き藁を庭に立て

日々精進

雨の日も風の日も

休む事無く三年間余り

一途に続ける事が出来た。

親父にもおじさんにも

一芸に秀でよ!

と教わった。

私のもう一つの道

空手道

心身を鍛える道である。