もしもあれが最後だとわかっていたら
私はきっとヤダヤダと泣き崩れたでしょう
あなたはそんな私をきっと困った顔で力なく笑うしかなかったでしょう
そんなことはあなたにも容易に想像できたはず
それでも、逝かなければならなかったんだね
あなたは自分で決めた事は絶対に曲げないものね
だから何も告げずに逝くしかなかった
何を如何足掻いても
あなたの決意は変わらなかった
それほどあなたは限界だった
そう思うしかないの。
だってそうでもしないと
「ああしていたら、こうしていれば」
って……。
今度は私が限界を迎えてしまうから。