ひとまずこちらへ避難して続けてます。
やっぱり読みたいという奇特な方はどうぞ。

http://blog.livedoor.jp/trihn-missnyan/

Amabaのサイトが余計なバージョンアップをして、
ついにブログまで表示できなくなりました。
次々とアメーバピグとか表示できなくなり、
マズイなあとは思っておりましたが。

MacOSが古いせいだとは知っておりますが、
こんなことのためにパソコン買い換えるとか
スマホに切り替える必要性を感じないので、
新たな場所で始めるのかどうか検討いたします。
いい案があったら教えてください。

もしこれきりになっちゃったら
お世話になりました~って、淋しすぎるよね。
どうしたらいいのかなあ。
4月24日(木)、よれよれ匍匐前進中。
ようやく、バルセロナ行きの旅程が届き、
宿の場所とかが解ったので、具体的なスケジュールを
組む気になった。航空会社がエミレーツではなく
カタールなのがちょっと残念…。
サービスはどちらも悪くないけど、
ドーハよりドバイの方が免税品店がいいし、
エミレーツは機内エンターテインメントが充実してるので。

郊外に打ち合わせに行ったり、相変わらずの木曜日。
週末京都シネマで映画に捧げる一日を送るので、
そこに入れるかどうか悩んだのだが。
こないだ【チスル】を朝イチで見たばっかりに、
ダウナー状態から一日抜け出せなくなったため、
絶対キッツイ映画である【アクト・オブ・キリング】は、
今夜1本だけで見ることにした。

シネマート心斎橋で【アクト・オブ・キリング】。
1960年代、インドネシアで政権打倒のために
堂々と行われた大量虐殺を加害者側から描いたという
異色のドキュメンタリーであります。

テキサス出身のジョシュア・オッペンハイマー監督は、
当局から被害者への接触を禁止されて、
やむなく加害者の取材を始めたところ。
国民的英雄扱いの彼らは意気揚々と自らの殺人行為を語る。
そんな時、映画館で働いていて西部劇など映画大好きな
アンワル・コンゴに会ったことで、こんな提案を。
「あなたの行為をカメラの前で自ら演じてみないか」

ウィッキーさんみたいな笑顔のアンワル・コンゴに、
何故か女装するとマツコ・デラックスなヘルマン・コト。
この2人が、ホントに楽しそうに虐殺を再現する。
「大量の血が出ないようにこの針金で」とか、
殺った現場でリアルに演じてくれるんだよなあ…。

とにかく無邪気。大好きな映画に出られてうれしい♪
メイクとか衣裳とか何にでもわくわくしちゃう♪
おじいちゃんの演技を見て見て♪と孫にも勧める。
でもさすがに、被害者側に回った演技でもって、
初めて自分たちのしてきたことに気づく…。

英雄扱いで蛮行を肯定して来た彼らの中で、
むしろアンワルはとてもいい人にしか見えない。
「僕らを殺してくれてありがとう!」と被害者が言う
滝の前で演じられるスペクタクルで異様な妄想。
誰でも大きな肯定の中では殺人さえも必然になり、
誰も悪くなくても虐殺が平然と行われてしまう…。

【チスル】に比べるとダウナー度は低いが、
ある種みうらじゅんさんのマイブーム系を見るような、
真面目にやってるのに馬鹿馬鹿しい…。
思わず笑ってしまうようなシーンがいっぱいあって、
悪趣味でたまらないのだけど、
笑ってる自分が醜悪に思えてならない。

現地スタッフが身の安全のために名乗れないから、
エンドテロップがANIMANOS(匿名)なんだけど、
これが延々と続くとまた鳥肌が立ちまくりで。
コレオグラファーまで名乗れないのかよ!!!と。
あのおまぬけな、何の為だかわからない
バックダンサーのお姉ちゃんたちのダンス…。

東京で、スカルノ政権崩壊の生き証人でもある
デヴィ夫人がこの上映会に参加して、
いろんなエピソードを話したそうなのだけど。
日本国内では大きく報道されることはなかった…。
インドネシアのこの虐殺を、日本政府は密かに援助し、
黙認していたから今更掘り返さんでくれ、ということで。
知人が参加していたのでちょこっと聞いたの。
他山の石じゃないんだよ。

おうちに帰って本格的に旅行準備。
外貨とか航空会社のカードを探していたら。
王子様とのツーショット写真が出て来た。30年前の▼
アルバムに貼ってるからいつでも見られるのだが、
あえて昔の写真を見ようとは思ってなかった。

…やっぱり、ハンサムだよ。20代の彼は。
服装がだらしなくはないけどいい加減、ってのは
当時からわかっていたけれど、髪型もいい加減だった…。
でも目元涼しく、俳優のように可愛い顔をしてる。
それがどうしてああなるかな…。

一方自分。驚くほど変わってない▼
当時、学生の割に落ち着きすぎていて、
年上に間違われることは多かったけれど。
つまり可愛くないんだよなあ。
自信がないから覇気がなく、顔立ちがぼんやりしてる。
今の方がイキイキしてるよねえ。
美しく成長することはついになかったのだが。

親戚のおじさんが法事の時に言ったように、
「お前には進歩というものがないのか?!」というのが正しい。
この写真を今度見せるかどうしようか。
ご本人は笑うのか嫌がるのか。
周囲は大ウケ間違いなしだが。

4月23日(水)、朝が来ると自己嫌悪である。
どうしてもっと夜の間にあれこれできないのかと。
一番やりたいのが文章道楽だから、
追いつかない日記をいつまでも書いてたら終わってしまう。
もっとためになるとか、未来に向けて取り組むとか、
まず部屋の掃除とか。やるべきものはあるはずだが。

そらまめから電話。
「ねーあんた帰って来るの木曜? 金曜?」
「金曜のつもりだけど、それだけ?」
「へへへ」
ガチャ。
…それだけかよ▼完全に娘の帰還が娯楽だな。

昨年から約1年をかけてやっていた仕事が
ようやくアップした。うれしい☆
…アップしていた、というのが正しい。
先週末に公になっていた。まだ手元にないのに▼
おかしいよねえ。関係者が本物を見ていないのに、
もうネット上では販売されている…。

TOHOシネマズなんばで【8月の家族たち】。
想像はしていたが、なかなかキッツイ映画であった▼
ひたすら家族間で罵倒しあい、自省する者はなく、
ついでに言わんでもいい秘密を暴露しまくるストーリー。
爆弾が何処まであるねん?!と人間不信になりそうな。
これだけ毒を胸に秘めてるならもっと早く言えばいいのに。

もともと戯曲なんで大仰だし、
メリル・ストリープは完全に確信犯。
ジュリア・ロバーツも美人女優オーラ消してるし、
ユアン・マクレガーもカンバーバッチも
美男フェロモンを消しまくってこのいい意味での
猿芝居につきあっているのである。
でも、家族なんて他人の始まりだし、牽制なく過ごせない。

失礼なたとえだと知りつつも。
朝ワイドショーで、事故で亡くした娘をいつまでも忘れられず、
過去に囚われて生きる父親を見て、可哀想だとは思うが、
それは誰も求めていないことだと少し腹立たしくも感じた。
家族が愛の拠なんて幻。
自分がどれだけ有機的に生きるかの方が大切。
未成年期に養育してくれたら充分。
後は、邪魔しないでくれってトコだろうか。

世の中にはものすごく愛されて生きてきた人もいるが。
そうじゃない人だってたくさんいる。
その方がリアリティ。本来人がいつも幸せに手をつなぐ
ことなんて出来る訳がないのだ。

まあそれにしてもジュリアの苛立ちは、
母親がもっと家族を愛してくれればいいのに!に集約される。
それこそ幻想なんだけどね。
きっとメリルは、家族が自分を愛さないことに
ずっと傷ついて来た母親なのだろうから。
母娘の関係はどちらかが折れないと収まらない。
あれは親じゃなくああいう生き物だと諦めているから、
そらまめの暴挙が赦せるんだってばさ★

4月22日(火)、朝から洗濯機パンパンだし、
いくら干しても終わらないくらい時間がかかる。
洗濯物が多すぎる。雨続きだったからなあ。
相変わらずおなかが痛いとか気分悪いとか、
トラブルをどうするかとかこそこそ相談されたりとか。
消しゴムでいろんなこと抹消してしまっている気分。

『堂島物語3 立志篇』を読む。
『カラマーゾフの兄弟4』が分厚いのでなかなか進まず、
すぐ読める本を間に入れて…。

スポーツクラブで久しぶりにビランクスヨーガ。
運動量が少ないので痩せない▼のがつまらないが、
ちょっと脚の調子が良くなくて片足立ちがツライ。
家に帰ったら洗濯物を取り入れるだけ頑張って、
すぐ疲れて寝ちゃう。

4月21日(月)、お湿り、潤んでる朝。
早めに目が覚めるが身体重いなあ。体重のことじゃなく。
ごはん炊いてお弁当詰めるくらいはやってるが、
追いついてない感が激しい。おなか痛くなってくるし▼

出社する途中少しずつ週末の記憶が蘇る。
また大きなトラブルが発生したところで終わってた▼
朝からシューティングなんだよね~。
気持ちが荒んじゃって…記憶が飛んでます。

スポーツクラブでシバム&ボディパンプ。
暴れて筋トレしてすっきり♪効率的には一番いいよね。

4月20日(日)、やっぱ昨日は飛ばしすぎか。
もひとつシャンとしていないんだけど、
運動はしていないからなあ。
頑張って朝イチ、スポーツクラブに行って、
30分自転車漕いで45分ボディコンバットやって、
おうちに帰ってカレーを食べて、映画塾に行くの。
バランスの取れた生活ってホントに大変だ。

天神橋筋六丁目、ブックカフェ〈ワイルドバンチ〉で
『ミルクマン斉藤の日曜日は鼠を殺せ
 魁!! 映画塾vol.22』。
予習もしたし、張り切ってまいりましょう♪

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第1部は、新作映画言いたい放題!
おなじみミルクマン斉藤さん×himeちゃんです♪

今月封切られる膨大なデータから★が多いものを。

最高位★★★★★
クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん
そこのみにて光輝く
アクト・オブ・キリング
ブルー・ジャスミン

☆☆☆☆☆
青天の霹靂
闇金ウシジマくんPart 2

☆☆☆☆
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
名探偵コナン 異次元の狙撃者
とらわれて夏
ファイ 悪魔に育てられた少年
WOOD JOB! 神去なあなあ日常
神宮希林 わたしの神様
インサイド・ルーヴィン・デイヴィス 名もなき男の歌


★★★★★は、しんちゃん以外は見ました。
【ブルー・ジャスミン】は年末年始の飛行機で見て、
ウディ・アレン版『欲望という名の電車』だ~と。
決してコメディではないし、シニカルに俯瞰するでもない
今までにないスタンスに自分も驚いたんだけど…。

最近、ミルクマン斉藤さんがシネマトゥデイで
短評を書いていることと発言が重なっているので、
詳しくは書きませんが…。
本名のジャネットじゃなくジャスミンを名乗る、
虚飾に塗り固められたような彼女の生き方は
やっぱり嗤うというよりは憐れに思えてしまいます…。

【そこのみにて光輝く】は確かに俳優が輝く作品。
【アクト・オブ・キリング】、人間の良心というか
いろんなものが試され、醜悪なるも深すぎる。

【青天の霹靂】は小説はもひとつだな~と思ったのに
やたら評判がいい。どうなんだろ?
【WOOD JOB! 神去なあなあ日常】は小説は良かったのに、
ミルクマンさんの歯切れが悪い。どうなんだろ?

楽しみにしているのは【とらわれて夏】と茶虎猫フェチな
【インサイド・ルーヴィン・デイヴィス 名もなき男の歌】。
予告編ですごく見たくなってしまったのは
【ファイ 悪魔に育てられた少年】です。乞うご期待♪
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さて、第2部は本日のお題目。
『エドガー・ライトと邪悪な中年ワルガキ軍団』★
【ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!】が
大ヒットということで注目されている
エドガー・ライト監督と、主演助演並びに
脚本を描いたり3人4脚?!でこの世界を造りあげる
サイモン・ペグ、ニック・フロストの
ゴールデントリオを特集してお届けしますです♪

自分にとってのエドガー・ライト予備知識をまず。
アメリカ映画チャートで見た
【Scott Pilgrim vs. the World】の映像に惚れ込み、
英語はわかんないけど飛行機映画で見て、
やっぱりカッコイイから字幕付きで見た~いと。

邦題【スコット・ピルグリム v.s.邪悪な元カレ軍団】で
めでたくテアトル梅田で上映した時には、
未公開ビデオスルーだった作品も含め
エドガー・ライト監督作品2本上映も見た。
【ショーン・オブ・ザ・デッド】と
【ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!】も
押さえていたので、今回は普段よりついて行けるかなと♪
【ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!】は、
映画塾のためにちゃんと予習済だよん☆

イギリス出身のエドガー・ライト。
まずは初期作品【Dead Right】なる短編が登場。
まだ稚拙とは言え、既に日常生活で不審者が追っかけて来る、
近年のスタイルが出来ていて笑える。
ゾンビ映画への愛はひたすら繰り返される。

映画監督デビュー後、テレビ業界に入ってコメディを製作。
その時にサイモン・ペグに出会い、彼と一緒に
『SPACED ~俺たちルームシェアリング~』という
シットコムを監督して注目された。
…これが、めちゃおかしい。タイプというか。

やたら男女が部屋で仲良くしゃべったりするドラマは
アメリカの『フレンズ』他繰り返されているが。
美男美女でもファッショナブルだったりもせず、
ひたすらオタクネタで内輪受けしているのが素敵☆
やっぱりイギリスは何処か屈折していていいや。
なーんか、モンティ・パイソンとか
『フォルティ・タワーズ』とか思い出しちゃって、
このシリーズまとめて見たいなあと思ってしまう。

そしてテレビシリーズの勢いでもって長編映画2作目。
『SPACED』に出演していたペグとニック・フロスト主演で
【ショーン・オブ・ザ・デッド】につながるんだね。
ええ全く身の丈至近距離を離れない彼ら。
自分の住んでる町でゾンビと戦ってます。
逃げ込む場所は行きつけのパブです。なんでやねん!!!

無気力青年だったはずのペグは【ホット・ファズ】で、
優秀で出来過ぎちゃって田舎に飛ばされちゃう警察官。
でもやっぱりコンビを組むのは太っちょフロスト。
今度はゾンビじゃないけどやっぱり田舎で戦ってる。

間に【グラインドハウス】の偽トレーラー【Don't】!
…いやあ、【マチェーテ・キルズ】が現実になると、
ますますこの胡散臭さっぷりが笑えます。

【スコット・ピルグリム v.s.邪悪な元カレ軍団】は
やっぱり何度見てもおもろい…。
脚本を担当し、ペグ&フロストが声優を担当しちゃってる
【タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密】があったり、
順調に娯楽映画街道を突っ走った先に、
【ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!】が待つ。

ライト&ペグ&フロストの最強トリオによる新作。
同工異曲なのに新しい、また地元で奇妙な奴らから
逃げまくってるイケてないオトコたちが堪能できる…。

「最初はいかにもなジャンル・ムーヴィ。
 だけどいつしか全然違う映画になっている!」
「とてつもなく馬鹿げてるけど実は辛辣な社会派」
と、ミルクマンさんのフライヤーにもありましたけど。
この作品もアラフォーの現実がペグの背中から漂い、
笑えるんだけどなんか泣けてきそうに切ない。
「【ワールズ・エンド】はセカイ映画」という、
終末映画になっているあたりも暗示してるよね。

映画塾はいつも15時に始まって、第1部が1時間程度。
少し休んで第2部は大体19時過ぎまでと、
話す方も聴く方も白熱教室だったりする。
一体この監督は何本撮ってるんだ?!と驚愕するような
クラシック邦画監督に比べると、作品数も少ないので、
今回は終了も19時前と早かった。慣れって怖くて、
えっこんなに早く終わっちゃうの?!って淋しくなる。
…直前まで寝ないで編集されてるのも知ってるから、
過剰に期待しちゃいけないんだけど。

いつものように二次会になだれ込み,
みんなの話を聴いている。
自分は考えながら書くのは大好きなんだけど、
ガンガン話すのはあまり得意じゃないので
もっとしゃべった方がいいのかな~と思いつつ。
仕事ではガンガンやるんですけど、あれは営業用♪
自己主張の強い人にはすぐ負けちゃいます▼

まあ、自分より映画を見てる人だらけの場所なんて、
世界中探してもそんなにないもんね。
チェーン店パブではありえない12軒目の場所。
しっかり出前で取った美味しい中華料理を食べ、
いつもお姉様が作って来てくださるケーキを平らげ。
抹茶ガトーショコラは絶品でしたわ☆
次回は中平康監督の特集。また守備範囲外ですが、
それはそれでワールズ・エンド。バッチコイだぜ。
ミルクマンさんもマスターもスタッフの方々も、
お身体に無理のない程度に気張ってくださいませ☆

ちょっと重い映画を2本頑張った後はなんばに移動して松竹座。
『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 空ヲ刻ム者 ─若き仏師の物語─』。
最近音楽寄り(王子様方面☆)のチョイスが多かったので、
歌舞伎はちょっとご無沙汰していたのですが、
これはやっぱり見ておいた方がいいと。

映画塾がありそうな日曜を外してあれこれをかいくぐり、
おまけに人気演目なので売り切れている日が多い中、
この日しかない…と選んだ、それもS席なのに1階最後尾。
宙乗りが天井に阻まれて見えない▼という席でしたが。
歴史的にも、やっぱり見ておいて良かったと思います。

この日、お花の食事会や鮭料理の会などにも誘われ、
うーなんでみんなこの日なんだよ!と嘆きまくり。
昼の部にしておけば良かったんだけど購入時知らなかった。
まあ、前後の週でもずっと何か予定が入っていたし、
こんなに毎週毎日のように遊び回っていたら、
何かを選んで何かを諦めないとしょうがないか。

三代目市川猿之助による元祖スーパー歌舞伎は、
一度だけ見ている。そして四代目襲名の『ヤマトタケル』も。
今回は、四代目市川猿之助による新たなスーパー歌舞伎。
それも、歌舞伎役者じゃない現代劇俳優も登場する。
新橋演舞場の四代目襲名公演に蔵之介さんが来てた、
という話題は知っていた。
でもまさか、ご本人が歌舞伎に出演することになるとは。

若き仏師十和(とわ・市川猿之助)は才能に恵まれていたが、
仏教に不信感を抱き、仏師である父や役人に逆らい村を出る。
幼なじみの一馬(佐々木蔵之介)は弱者を救おうと、
やはり村を出て官吏の道を目指すのだが。
十和は盗賊たちと行動を共にし廃仏毀釈に走り、
一馬は下級役人として牛耳られかつての理想を見失う…。

最初のシーンが襲名披露のようにメインキャストが羽織り裃で
ご挨拶をするところから始まる。
最初っから人を喰った婆さんになっているのは浅野和之。
ホントに彼はミラクルで、婆さんにも爺さんにも、
おばはんにも二枚目にもなれちゃう役者さんで、
『ベッジ・パードン』で全てのイギリス人キャストを
一人で演じた記憶が甦りますが。
彼がナレーターというか物語の語り部でもあります。
現代劇俳優で歌舞伎で活躍する…というと笹野高史さんが
偉大なる先駆者ではあるけれど、彼もイケそう♪

で、今回儲け役というか、泣かされちゃったのが
十和を尊敬し信奉する仏師の後輩、伊吹を演じた
福士誠治くんであります。
おつむが弱くて少々吃る、仏師の才能もない伊吹。
それでも十和の才能を誰よりもよく理解する彼は
役人に罰せられる十和を庇い負傷。
後にその疵が原因で命を落としてしまうのである。

「十和さま、仏像をつくって、くださいね」
十和の腕で絶命する伊吹の純粋無垢な愛らしさ。
見た日が、千秋楽の前日という盛り上がりもあってか、
頬に涙を伝わせながら、でも幸福そうに微笑んでいる
彼にええいああもらい泣きせいでか。
【ギルバート・グレイプ】のディカプリオのように、
触れる者を清めるような、天使みたいな…。
すっかりファンになっちゃいましたよ☆

一方、メインのおふたり。勿論達者なんですが、
仏像を愛する故に納得いかない仏像を破壊するという、
十和のキャラクターの描き込みがちょっと弱い。
「好きな物は咒(のろ)うか殺すか争うか
 しなければならないのよ…」という
野田秀樹『贋作・桜の森の満開の下』というか
坂口安吾の『夜長姫と耳男』の姫の台詞が
頭を過ったのだが…あ、耳男も仏師だった。

そこまでの切実さじゃなく我が儘にしか見えない。
猿之助さんってインテリだからさ、破壊行動に走る
知的じゃない不良役が全然似合わないんだよねえ。
どっか俯瞰しちゃっている。
『ヤマトタケル』の不幸はよく練られていたけど。

佐々木蔵之介はそれこそ惑星ピスタチオの頃から
見ていたりするので、背も高いし華があるし、
頑張ってる姿にエールを送っているんだけど。
…やはり歌舞伎はちょっとハードル高いよね。
後半、庶民に刃を向けるダークキャラになってから、
ちょっとイキイキしてきたけれども、
演じた役が猿之助さんと逆の方が輝いたかもしれない。

友人の話によると、脚本の上がりがとても遅かったそうで、
一応新橋演舞場での公演後に松竹座だったんだけど。
作・演出の前川知大の挑戦は確かに興味深いし、
作品はもっと練ることができると思う。
足りないと感じる部分は澤瀉屋一門の熱演と、
新しいモノを生み出そうという意気込みで
充分満たされていた。今後に期待であります。

歌舞伎がハネたら、お花の食事会に走る。
懇意にしているフレンチの話をいつもしていたら、
お花の先生の希望でそこになったのだ。
もうディナーには間に合わないけど顔だけ出さなきゃ。
先生の還暦祝いでもあるし…どーして今夜なの▼

「あなたに料理を見せようと」友人2人が
今夜のメニューを撮影してくれていたのだけど。
「ごめん。ローストビーフだけ写真がない」
2人共だったのでおかしかった。
撮り忘れるくらいお食事を楽しんでくれていてうれしい♪
マダムが気を遣って苺とアイスクリームのデザートと
珈琲を出してくれました。ありがとうございます☆

食事会恒例プレゼント交換は参加できなかったのだけど、
先生からのプレゼントはくじ引きに参加させていただいて。
…なんでおまけ参加の自分が1番引き当てるかな▼
少しは場を読めというか、ふざけてるというか。
スガワラガラスのボウルをいただきました☆

ちなみに、この会で自分は何度も1番や2番を引き当ててる。
20人ほどのメンバーで何処迄強運なんだと呆れるが。
「あんたの強運を超えた剛運には空恐ろしいものがある」と
言ったのはそらまめだが、最近チチの台詞も思い出す。
「お前は大吉しか引かない」初詣に行く度言われてた。
それでこの程度の人生だから大したことない▼

無事にお開きとなり、友人2人と〈ダンケ〉で
バター珈琲を飲みながら少しおしゃべり。
いろんなことのあった一日。
最後に友人たちやマダムに会えてうれしかった。
大好きなものがたくさんあるって幸せなんだよね。
4月19日(土)、久しぶりにシネ・リーブル梅田。
梅田ガーデンシネマがなくなってから、
初めて新梅田シティに行くんだなあとしんみり。
でも、シネ・リーブル梅田が拡張した形になるので、
劇場はそのまま、見る側としては気持ちは変わらない。
見る前に席指定できるので、ハシゴする身には、
これでランチは行きやすくなるな…と。
会員料金が高くなるのは嫌なんだけど▼

1本目【ドストエフスキーと愛に生きる】。
これがどうしても見たくて、京都シネマに行くか、
悩んだのだが上映時間の都合でどうしても無理。
それでシネ・リーブル梅田に行く気になった。
見て良かった。静謐で透明感のある美しい世界だった。

ウクライナ出身の翻訳家スベトラーナ・ガイヤーさんの
日常を捉えたドキュメンタリー。
当時彼女は84歳。2010年に87歳で亡くなっている。
彼女は1990年代になってからドストエフスキーの
新訳に取り組み『罪と罰』『白痴』『悪霊』
『カラマーゾフの兄弟』『未成年』という、
彼女が「5象」と呼ぶ大作を完成させている。

この映画を見る前にドストエフスキーを読もうと思い、
『カラマーゾフの兄弟』に立ち向かっていて、
この日ちょうど最後の4冊目のクライマックスを読んでいた。
想像以上におもしろかったんである。とんでもなく。
詳しくはまた後で書こうと思ってるけど。
この物語の新訳という偉業を成し遂げる彼女の毎日は、
84歳なのに部屋はとっても綺麗に維持されているし、
お料理を毎日とても丁寧に作っているし、
非の打ち所がないほど質素で誠実な暮らしなのである。

しかしウクライナのキエフで生まれた彼女は
政治や国際問題に翻弄され続ける激動の人生を送っている。
少女時代、スターリンの粛正で父親は投獄され、
奇跡的に釈放されたものの健康を害し亡くなってしまう。

やがてウクライナはヒットラーによるドイツ侵攻で、
ユダヤ人大虐殺が起こる。
ドイツ語を学んでいた優秀な彼女はドイツ軍の通訳となり、
ドイツ軍の撤収と共に母とドイツに移住。
そのままドイツで学問の道を進み、ドイツ人と結婚。
ロシア文学のドイツ語翻訳に取り組むようになった。

教師をしている息子が工場作業中に事故に遭い、
半身不随になってしまったため、
翻訳の仕事を中断して料理を作り届けるスベトラーナ。
思い出したのは、釈放された父親の健康を回復させようと
料理を作って世話をしていた記憶…。
孫を伴い、故郷キエフに戻る彼女の胸に去来するのは…。

彼女の心情を事細かに説明する映画ではない。
ずっと毅然としているし、感情を露わにはしない。
でも彼女の魅力が画面からあふれて惹きつけられる。
「ドストエフスキーの作品にはカデンツがある」
「玉葱のように芯がある」
不意にこぼれる言葉。悪戯っぽい瞳の輝き。
少女時代から美しい人ではあるけれど、
老いてこの美しさ。知性と人格が輝かせるのか。
5象に取り組まなきゃねー。まだ自分は若いのだから。

地下の滝見小路でランチ。
一度行ってみたかった〈BONNE RACLETTE〉、
ラクレットチーズとワインの比較的新しいお店だ。
チーズの器で和えて完成する釜ボナーラをお願いする。
めっちゃチーズ☆とっても好きな味。
炒めてあるベーコンの脂も美味しいし。
店ががら空きでドキドキしていたのだが、
12時回ったら一気に埋まったので安心…。
ここはちょっとお気に入りになりそう。

2本目【レイルウェイ 運命の旅路】。
コリン・ファースとニコール・キッドマンという、
美しい名優が共演するアート系映画ということで…。
ところが、精神的苦痛を描いた作品なので、
見ている間はとっても辛かったなあ。
実話だから、見終わると感動に転じるけれど、
コリン・ファースは上手いだけに、辛気くさい役だと
何処までも見る者に灰色の世界を提供してしまうの。

退役軍人たちのクラブに通うも鬱蒼としているエリック。
しかし、電車で出会ったバツイチ美女パトリシアに惚れて、
彼は電車オタクの知識を振り絞り彼女に再会。
めでたく結婚するのでありましたが。
エリックは過去のトラウマに苦しめられていて
結婚生活にも殺伐とした空気が流れる。
パトリシアはエリックの戦友からその過去に遡る…。

英国人将校だったエリックは第二次世界大戦中、
日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の
建設に従事させられ、受けた拷問が心の傷となっていた。
そんな時、拷問する側だった日本軍の通訳をしていた永瀬が
タイで戦争体験を語り継ぐ仕事をしていることを知り、
エリックは過去に立ち向かう…。

【戦場にかける橋】でも描かれた過酷な泰緬鉄道敷設。
日本人が英国人を拷問するシーンが続くため、
日本人としてはとても居心地の悪い作品。
エリックが永瀬と対峙するくだりはどうなるのか怖かった。
年を取った通訳を演じるのは真田広之で、
この役を引き受けること自体勇気が必要だが、
パワーを吸収するような静寂をまとう、
贖罪の演技はエリックからの赦しを引き出している。

映画としては何か物足りないというか、
決しておもしろい作品ではないのだけれど。
実際のエリック・ローマクス氏と永瀬氏との
ツーショット写真に辿り着くと、事実に打ちのめされる。
人は残酷になれるが乗り越えることもできるのか。

どうでもいいけどニコールは無駄に美しいなあ。
エリックの若い時代を演じるジェレミー・アーヴァインは
【戦火の馬】に出ているだけに誠実な演技。可愛い顔。
戦友を演じるステラン・スカルスガルド、
若い時代は今人気の息子さんではありませんでした。

バルセロナから無事帰ってまいりました。
現地3泊4日の日程でどれくらい回れるか不安でしたが、
予定以上に濃厚な時間を過ごし、大満足☆
感動しまくりで、バルセロナが大好きな街になりました。
またゆっくりご報告してみたいと思います。

…その前に4月の話がまだまだ続くけどね♪