昨日、上野の森美術館でモネ展などを見てまいりました。
1人でそぞろ歩く上野は、いつでも、格別に風情を感じるものです。
その昔は、淑女が1人で歩くことを推奨される場所ではありませんでしたが、
今では、善男善女が集まる、良い街になったようです。
美術館から、子連れの若いカップルが出てきたりするのを見ると、
世の中の移り変わりをしみじみと感じます。
昔は子連れで美術館なんて、どれだけ批判されたことでしょうか。
戦争も疫病もありますが、世の中は、良い方向に変わっている部分もあるのですね。
名画を見て心潤ったのち、拙宅までの1時間半、途中の駅の百貨店地下の店で、
あんみつをいただきました。
ここを、私は密かに「女の酒場」と、呼んでおります。
客は女性客がほとんど、男性は女性の同伴者がかならずおり、
女性の1人客は多くても、男性のそれは見たことがありません。
年齢層も、私と同年輩か、あるいは、私のお姉様世代がメイン。
グレー、ベージュ、牡丹色、紫、熟女の色が目立ちます。
夕方、帰宅途中に、ここで英気をやしなって、それぞれ、帰宅後は夕餉のための家事に勤しむ・・・
ような雰囲気の客が多いように思います。
デパ地下の袋を傍に置いている人は、
ここでおかずの一品でも贖ったのでしょう。
1人客は概ね、なんとなく、何かを思いあぐねているような雰囲気で、
あんみつやらみつまめ、あるいはぜんざいなどを、静々と食べておられます。
居酒屋の片隅で1人、焼酎のお湯割りなんかを飲む、老紳士に通じるイメージを感じてなりません。
女が、1人で思考に耽り、
疲れを癒すのは、酒場ではなく、
こう言う場所の独り甘味、なのかも。
(もちろん、その逆もありですが、おそらく数はそれほど多くないかと思います)
私も、ソフトクリーム付きフルーツ付きのあんみつを、そそくさと平らげ、
ぜんざいを追加に頼みたいなあ、でも、
糖分とりすぎだよね、と葛藤しつつ、
お勘定して、帰宅の途についたのでありました。