木漏れ日が降りそそぐ午後、長閑に晴れ渡る日。
僕は病院坂の途中、あの日に出会ってみたんだ。

─じゃれあいながら駆け上がり、「ハァ、ハァ─。」
息途切らせ、顔を見合わせ大笑い─
眩しいあの日の2人に。
まだあの時の笑い顔は、きっと「本当」だったんだと思ったよ。
だからあの写真の中の君等も、きっと「本当」だったんだろうね。
たぶん僕等の「本当」が息を引き取るくらいに。

木漏れ日が降りそそぐ午後、長閑に晴れ渡る日。
僕は病院坂の途中、あの日に出会ってみたんだ。

─目を合わせずに「バイ、バイ。」って、涙が出てたけど笑った、泣きたくないから笑った─
切ないあの日の2人に。
でもあの時の笑い顔は、そっと「本当」が使えた最後だったんだね。
だけど書きかけのままの日記だけは、そっと「本当」を見つけるかな?
たぶん僕等の「本当」が息を引き取るくらいに。
ずっと演じたかった「本当」に幕を下ろしたくらいに。


もう戻れないあの日です。
例えば正しく蝕んだ『「依存」という名の病気』が、
悲しく完治したとしても─。
君は『「依存」という名の病気を治療する病院』で、
僕は『「依存」という名の病気を治療する病人』だった。

淋しくなくちゃ知らない事も、傷つかなくちゃ知らない事も、
いっぱい、いっぱい、あったのに、僕は見て見ぬ振りしてうつむき黙り、
寂しいのが嫌だとか、傷つくのが嫌だとか、泣き言ばっかりで、謝る事しか知らなかった僕を、
心から「自殺しろ。」と願ったんだ。

ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ。


木漏れ日が降りそそぐ午後、長閑に晴れ渡る日。
僕は病院坂の途中、あの日に出会ってみたんだ─。