さて、早起きをして、６時半から 朝の勤行に参加させていただきました。
子ども達も眠い目をこすりながら、起きてきました。
朝から 読経の声を聞いていると、背筋が伸びていい気持ちです。
そして、この高野山では １００以上の数のお寺がありまますが、
同じ時間に、同じことを、なさっているのです。
世界平和を願って、３６５日、毎日、この光景が続いているのです。
私たちが 存在する この部屋だけでなく、他のお寺でも 同じように人々が祈っている。
「高野山は聖地である」と 痛感する時間です。
お勤めを終えて、 ７時からは 朝食。
お豆腐、お味噌汁、ご飯、お漬物、がんもどきの煮物、とシンプルなメニュー。
でも、これがいいんですよねぇ・・・。
８時半には、ガイドさんに来ていただいて、金剛峰寺と、根本大塔、金堂を拝観しました。
今の 金剛峰寺のある場所には 豊臣秀吉公が お母さんの菩提を弔うために
建立されたのだそうです。
階段の幅が広いのは、馬に荷物を載せて運ぶためだそうです。
高野山の建物は、火事で何度も消失しています。
立派な襖絵は、火事のときに、お坊さんが必死で持ち出したのだそうです。
お庭もきれいです。
昼間の根本大塔。
青い空に映えて、とてもキレイです・・・
中も拝観させていただきました。 極彩色の空間です。
そういえば、今日、参加してくれた子ども達は、
東寺の立体曼荼羅も見ているはずなんですよね。
東寺と高野山、３次元と５次元。 胎蔵界と金剛界。
目に見えているものの後ろには 見えない世界がある。
この二つは 表裏一体である。
なぜに人は、目に見えるものだけを信じようとするのか。
見えない世界の存在を知り、それと一体になることを
空海さまは説かれたのではないかと思います。
２月の東寺ツアーと、８月の高野山ツアーは、対になっていたんだと気付きました。
見学を終えて、霊宝館へ見学。
こちらでは、平清盛が寄進したという、「血曼荼羅」が飾られていました。
まさにタイムリー。
清盛と高野山にゆかりがあることも 大河ドラマで見ました。
清盛が額を割って、その血を絵の具にまぜ、大日如来を赤く塗ったという曼荼羅でした。
昨年、東京で開かれた 空海展で公開されたときは ものすごい人だかりだったそうです。
誰もいなくて ゆったりと見られますよ
さて たっぷりお寺と 仏像を見たあとは、お昼ごはん。
やっぱり 昨日と同じ お店に行ってしまいました（笑）
食事の後は バスで大門へ。
１７０３年創建の、大門。
本当は、ここからが高野山の入り口なんです。
門には 仁王さまが怖い顔をして立っておられますが、
子ども達の笑顔の前では、ちょっと ゆるんでしまいますね。
大門の前には、有名な釜飯屋さんとお饅頭屋さんが あります。
お饅頭も、その場で作りたてのものがいただけます。
私はきび団子にしました。 酒饅頭や やきもちも お土産にも好評です
ママたちは お買い物へ。
その間 大師教会で 待つことにしました。
空海さま直筆の石碑。
お座敷の奥には 空海さまがおられます。
ツアーも無事に終われそうですので、子ども達もきちんと座って
空海さまに お礼の気持ちを込めて、手を合わせていました。
なんか、この写真は、今回のベストショットのような 気がします。
見ているだけで ほこほこと 気持ちが暖かくなります
このあと、境内は運動場になり、子ども達は 大はしゃぎしていました。
その昔、お寺や神社って子ども達の遊び場でしたよね・・・。
空海さまも、笑って見ていて くださっていたのではないでしょうか。
ということで フルコースの高野山の旅が終わりました。
電車の中では、みんな うとうとしていました。
とても 充実した旅でしたし、みなさんとの交流もとても楽しかったです。
また来年も来たいなぁ・・・と 毎回、思うのでした。
暑い中、遠路お運びいただき、
ご参加いただいた皆様、本当に有難うございました