今年になって経営者の方のセッションで


現状についての 「行き詰まり」感について

お話を聞くことガ多かった。



なぜかその方々の共通点は


その業界での


スタープレーヤー的存在だったり


カリスマ経営者 として名を馳せた方だったり


創業者として 会社を率いて来られた方々だったのだ。



その武勇伝は わくわくするようなお話ばかりで


勉強になることが たくさんある。


しかし、この1年は、


坂を上り もっともっと と頂上を目指してきた方々が


ここへ来て 「はてなマーク」 を抱きはじめているのである。




その症状の現れ方は それぞれだけど・・・。




しかし、時代のテーマは 不思議なくらい 共通している。





「あなたが培ってきた、その頂上、てっぺんの立ち位置から


降りてください。」


ということなのだ。





なので、ホンマに偉そうで 生意気なのだけど


こんな小娘(と自分では思っているあせる)の分際で



年商何億、の会社の社長に向かって




「あの、すみませんけど 社長は もう会社では


重たいだけの 漬物石になってしまってるので


そのお立場から 降りてください。」



と冷徹に かつ残酷に 進言する。



当然といえば当然のことだが 


十中八九、社長さんたちは さびしそうなお顔をされる。



そりゃそうだ。


心血注いで、 手塩にかけて たった一人ですべての 重圧を背負い、

ここまでの フィールドを築いてこられたのだから。


さびしいのは ものすごく良く分かる。



・・・だけどね。



その、握り締めたものを手放さないと、次へはいけないのよ。



「俺は これだけのもんを作ったんだぞービックリマーク」という


自負を捨てないと次へはいけないのよ。



トップアスリートから、名監督になるためにはね・・・目




時々、監督やってるはずなのに 

PK戦でシュート打ちに出ようとする カリスマ経営者、いたりするからねあせる



・・・あれは 非常に 見苦しい姿であるドクロ



社員が成長する最高の場面を わざわざ奪っていたりする。


なんで今さら 「俺はこんなにスゴイんだぞー」とか

見せびらかしにくるのかしら。



で 結局、 自分の首も、若手の首も、絞めてしまうんだよね。


代替わりのときは、どうしたって一時的に業績は落ちますよ。


だけど ギリギリ ここまでなら大丈夫、と計算してやらせるのさね。




だから あくまでも クール さらっと


「あとは善きに計らえ」 と手放してしまうのよ。



ワンマンカリスマ社長がいつまでも会社で采配をふるっていると


若手も、幹部も、「結局、社長が好きに決めよるやろ」といって


どこかであきらめてしまうのよ。



それでは、社員が本当の力を発揮できない。



なので、

「わし、もう引退するさかい、あんたらに頼むわ」といって


社会貢献とか ボランティアにいそしむ 好々爺を目指すのよ。



もしかすると 一時的に業績は下がるかもしれない。


だけど そんなことは目先のことさね。


なので歯を食いしばって 忍の一字で任せてしまう。




「善きに 計らえ」という言葉の奥には


全幅の信頼がないと いえないことだからね。



それができるかどうか、の器が必要なわけ。


だから、 一人で社長やってるよりも

ずっとずっと器量がいるわけ。



でもそうやって任せてしまって スタッフの裁量を信じて

自力で動いてもらえるように環境を整えてあげたら


必ず、スタッフは応えてくれる。



現場で働いている人は 必ず、答えを持っている。

彼ら一人一人が 気付いて、行動に移せるかどうか。




社長が外で社会貢献して 、会社に久々に戻ってきたら

業績は20%アップ、なんて最高だと思うけど。


・・・で、なんか 文句ありますか???




「それは分かるけど 俺の立場は・・・汗


・・・てなことを言ってるとしたら、まだまだ さっ。


そんな小粒なこと言ってんじゃねーパンチ!


今までと同じ では ダメなのさっ。


大転換をするなら まず自分からさね 爆弾



カリスマリーダーが次に目指すのは

トップレベルの サポーター なわけ。



そこに気付いて なおかつ 実際に行動に移せるかどうか。



これが今まで、 第一線を走ってきた ワンマンカリスマ経営者の

大きなテーマだと思うのである。



わかる、ということと できる、ということは違うからね。



これは 執着をはずす、ということなんですけど。



2012年は この執着をいかに手放すかが


大きなテーマだと思う今日この頃。



・・・そして今日も 「漬物石、どいて」




と言ってしまった。




これが 今年 最後のお仕事でした・・・カゼ




さて 大掃除するとしましょうか・・・。