宿坊の朝は早いです
6時20分に、お寺の方がお部屋にお越しになり
「朝のお勤めが始まりますよ~」
はい、参ります~!
ということで、ゆうべ伺った本堂へと集まると
大勢の宿泊客がいらっしゃいました。
夏休みなので、子どもさん連れも多かったです。
読経とともに、密教独特のシンバルのようなものを鳴らされたり
始めて体験する、真言宗のお勤めでした。
30分ほどの時間だったでしょうか。
朝から、こうしてすがすがしい気持ちで読経のお声を聞いていましたが
この山のあちこちのお寺で、同時に朝のお勤めがされているのだなぁと
不思議な感覚がしました。
ここが祈りの聖地であることを、宿坊に泊まったことで
改めて実感させていただきました。
驚いたのは、本堂のご説明をしていただいたときに
安置されていた仏像についてでした。
読経の時に中央にあったご本尊とおぼしき仏像、
暗がりの中でなぜか 龍神の姿に見えるのです。
近くに寄って拝みたい、と思っていたら
後で目の前に立って、お参りすることができました。
私たちが朝のお勤めに通されたお部屋は
「護摩堂」といって、高野山でも数か所だけの、
お坊さんに法を授ける独特のお部屋なのだそうです。
この護摩堂の中央に安置されているのが
不動明王様でした。
ですが、不動明王像の前に、剣にからみつく龍神の姿の像が
安置されているのです。
暗がりでどう見ても龍だなぁと思っていたら
龍神に姿を変えた不動明王さまが、
煩悩の象徴である剣にからみつき、それを封じ込めるお姿だと
伺いました。
ビックリです
晴天のへきれきとはこのことです。
今まで、剣とは、聖なるもの、煩悩を打ち砕くものだとばかり
思っていたのですが・・・。
人間の煩悩の象徴なのだそうです。
お不動さまはそれで、剣を持ったお姿で現れるのだそうです。
その、剣こそが、煩悩である、と。
煩悩を打ち砕くことが、お不動さまのお仕事なのだとか。
そして、不動明王さまが 龍神に姿を変えて、
お働きになるということも。
一連の旅路の答えは、ここにあったのか、と
一同、しばし、沈黙・・・。
うーむ、深すぎる、真言密教・・・
(そのお不動さまの写真を探しましたが
ちょっと簡単には探せません)
奥の本堂へと 通されたら、
そこには大日如来様の像が安置されていました。
遍照光院は 南部藩、会津藩の菩提寺だそうで、
御位牌がたくさん並んでいました。
さて、気持ちも清められた後、朝食です。
お米は秋田のコシヒカリ100%だそうで、
朝も 美味しくいただきました・・・
朝ごはんの後は、金剛峯寺へと出発です。