ShowTime 

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ほんの少しだけでもね

三ツ矢サイダーおいしいです(*´ω`*)

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海から帰る途中はすっかり眠りこけていた。


帰りついたのは十時。

テトは親に遅くなると伝えていたからなんともなかったようだが・・・



うちに帰りつくとあのいつもの腐敗臭はしなかった。

驚きを隠せないまま、俺は奥へ進んだ。


「ただいまっと・・・って、どうしたんだ?母さん」


母はいつもとは違う清潔感あふれる綺麗な格好をしていた。

珍しくお酒も飲んでいないようだ。


ゴミもかたしており、うちはこんなに広かったのかと感心するほどだ。


「あ、ククリ。おかえり」


「おかえりって・・・母さん。一体これは・・・」


「ごめんねククリ。今まで迷惑かけて・・・母さんもうお酒はやめたの」


「やめたって・・・」


「仕事は相変わらず見つからないけど・・・母さん頑張るから!!」


「だから一体どうしたんだよ!!そんな急に変わるって・・・」


まるで別人。

それはなんだか怖く思えた。


日常的に繰り返されてきた暴挙は

それが日常でなくなると途端に「変わっていく恐怖」に変わっていく。


俺は・・・今の母が怖かった。


「いいことじゃない」


「よくねぇよ!!

母さんは・・・いつも飲んだくれて、酔いつぶれて、散らかしても片付けないで

仕事もせず家でぐうたら過ごして・・・・それで・・・・それで・・・・」


「なんなのよ・・・・変な子」




俺は自分の部屋に戻り布団にもぐりこんだ。




いいことなのか?それとも・・・・




――――――――――――――――――――――――――――――――――


テトの家。


「テト。今日は楽しかった?」


「うん。とーっても!!」


「そう。よかったわね」


「うん!!」


私はうきうきと自分の部屋に戻る。



その途中だ。

目の前が何だか見えにくくなる。


ぼやける視界。


消えていく世界。



まさか・・・視力が・・・・



すぐにわかった。



視力がついに消え始めたのだ。


こんなにすぐ来るの・・・・?




もうすでに視界のほとんどがぼやけてしまって見えにくい。

おもわず、体を壁にぶつけてしまう。


ガスッと鈍い音を立て、私は床に倒れ込んだ。



お母さんが走ってくる。



「テト?!大丈夫?!」


「大丈夫・・・・ちょっと眼が・・・」


「見えにくいの?」


「うん・・・すこし」



大丈夫・・・まだすこしだけ・・・


そう言い聞かせ、私はお母さんの付添の元部屋へと急いだ。

もうほとんど見えない。


視力は確実に落ちていっている。

しかもものすごいスピードで・・・・・


怖い・・・・怖くてたまらない・


今まで味わったことのない恐怖が私を襲う。



怖い・・・・怖いよ・・・・・ククリ・・・!!


――――――――――――――――――――――――――――――


「テト・・・・?」