入院当日、朝や早く起き、妻とともに入院に必要な書類にサインしたり、持っていくものを準備していた。
入院は3時からしか出来なかったのでそれまでは準備やレンタルWi-Fiを借りに行ったりした。
(入院中はかなり暇になるのでレンタルWi-Fi等を準備して暇潰しの用意をしておいた方がいいです。)
最愛の妻子と別れ、病院に足を踏み入れた。
妻には手術や入院なんて何とも無いよと言ってきた私も、それは強がりだったのだと思うほど別れ際は寂しかった。
自分のベッドに連れて行かれ、一週間私を支えてくれるベッドに挨拶をし荷解きをする。
その後は夕食を食べ、風呂に入り、早めに寝た。
翌日
看護婦に7時から夕方6時までは飲み食いが一切出来ませんというガンジーモード突入を宣言され、手術の為ケツに浣腸をぶち込まれた。
腸の中の残党兵を排斥したあと、1時間も経たず手術室へと運ばれた。
手術となるとやはり緊張してくる。
笑顔の看護婦二人に誘導され手術室に入る
下半身をすっぽんぽんにされ腰にバスタオルを巻き、手術台に座る
「麻酔打ちますねぇ〜」
先生から背骨に向けて麻酔を打たれた
サドルブロックと言われる下半身の麻酔で、なんなら人が触ったりするのは分かるし、足は動くし、なんなのやこれはとおもってたけど、肛門とちんこの感覚だけは確実に消えていた。
こんなVIO麻酔があるとはと感動した。
そして、私のイメージでは診療時と同じで横向きで寝て手術すると思っていたが
仰向きで寝て、両足は持ち上げられ広げられ、そこにスポットライトが当てられる
もうね、羞恥心がどうこういうレベルではなく
イラクなどの戦争で、一般市民にケアが一切なく、街が戦場となりただただそれを受け入れるしかない現住民のような気持ちになった。
そう受け入れるしか無いのだ。
さらには、女性看護婦さんから
「ケツの毛剃りますねぇ〜」
what the hell??
私は今女性に股を広げ、脱肛した肛門にスポットライトを当てられ、女性に肛門周りの毛を剃られている。
そう受け入れるしかないのだ。
戦争反対。
断固として反対だ。
先生からまずは消毒を始めますねぇと声かけをもらい、開戦した。
人が焼ける匂いがしだしたので、あぁ今俺の育て上げた奴らは何かで焼き切られてるんだなと何とも言えない気持ちのまま天井の模様がいくつあるのか数えていた。
数えていたら手術が終わり、体感30分くらいだった様な感じでやはり早かった。
先生からはかなりの大物でした。
治ればかなり綺麗なケツになると思うと
謎の達成報告を受け謝辞を述べた。
車椅子に乗せられ、ベッドに運ばれていく中
看護婦さんから
「かなり辛かったでしょう、すごいひどかったですから」
どちらかというと羞恥心の方が痛かったが、今まではそんなに痛くはなかったんですよねえと言っておいた。
変わらず肛門の感覚は無く、すごいなぁと感心していた。
仰向けでパンツに手を突っ込むとなんかよくわからないものに触れたので触診していたら、ちんこだった。
麻酔で感覚のないちんこは本当にちんこなのかと疑うほど触感が気持ち悪かった。
夕方6時ぐらいになると麻酔が切れてきて、痛みも帰ってきた。
覚悟はしていたがジンジンとそれなりに痛い。
小便に行こうとしたがちんこの感覚が返ってこず小便が出なかった。
寝る頃には痛み止めを飲んでも飛び越える痛みが襲ってきて、寝ては起き寝ては起きを繰り返しながら1日目を終えた。