役所に来た。

そしたら、
アルコール依存症からの回復施設のパンフレットが目に入った。


役所前の公園の池に居たカモちゃん🦆

私の父は
アルコール依存症だった。



私が小学校6年生の頃ぐらいから
どんどんと酒量が増え、


悪癖が増えていった。
(それまでもお酒は毎日結構な量を飲んでたけど、まだコントロール出来てた)



どんどんコントロールが出来なくなり、

悪態をついたり、
暴れたり、
夜中に大声で奇声を発したり、
家の中に糞尿を撒き散らしたり、
痰を吐き散らしたり、
飲んで車に乗って出掛けていったり、
どこか道で倒れていたり、
殺すぞと脅されたり、
家に火をつけ掛けたり、
殴って来たり、
お酒を飲んだまま会社に行ってお酒の匂いプンプンさせたり、
おしっこ漏らした臭い状態で会社に行ったり。


実際に家で暴れたり
叫んだり
悪態ついたり、


そういう怖さもあったけど、


飲酒したまま車に乗って、
人様を轢いてしまったらどうしよう、とか、

夜中でも大声で叫び回るから
近所迷惑かけてるし、

会社にも迷惑かけてるし、


家にいたら、
ちょっと目を離したら

すぐにお金を盗まれて、
そしたら、
そのお金がなくなるまで
延々とアルコール地獄が続く。


1万円とか盗られた日には、
その地獄が2週間ぐらいも続いて、

いつこの地獄が終わるのか、

神経すり減らしてた。



だけど、
悪いのはお金を盗んだ父なのに、

怒られるのは私。


「なんでそんなところに置いてたん!!」
って。



そんなところにって言われても、
トイレに行く時ですらすぐ側に置いて入るし、

お風呂もカラスの行水、
お年頃だったのに
ゆっくりお風呂に入ることなんてなかった。


目を離したら
アイツがお金を盗んで
とんでもないことになるから。



それなのに、
怒られるのは私。



そして、
母はガッツリの共依存なので、
父の尻拭いをガッツリしまくって、
それを私たちにも強要する。


そして、
自分だけ宗教に逃げる。



あの頃から
アルコール依存症を治療する専門病院もあったけど、


今よりももっと稀有な存在だったし、


当の父は、

「酒で死ねるんやったら、
本望じゃい!!」

と言って、
一向に治療に行こうことはしなかった。
(しかも、当時の治療は、今みたいに脳の病気という認識ではなかったのか、お酒が不味くなる薬を飲む、みたいな治療やったみたい)



父は
2009年1月3日に亡くなった。


父の願い通り、
アルコールで亡くなった。


酔っ払って
糞尿垂れ流して、

そして、
そのまま風呂に入って
ご機嫌さんで「王将」歌いながら、

そのまま心臓が止まったみたいだ。
(溺れてから心臓が止まったのでは無かったらしい。家で死んだら、事件性がないか、警察が来て調べられて、病院で検死みたいなのをする)


父は
自分の望み通り、
大好きなお酒を飲みながら、
みんなに最後まで迷惑と嫌な思いを抱かせて
死んでいった。


死んだ時は
本当にホッとした。


その後も
正月三が日だったこともあり

焼き場が開いてなかったりしたので
数日
父の亡骸が家にあって、

その間に変にセンチメンタルになったり、
変に昔優しかった時のことを思い出したりして、


いろんな辛かった思い、
怖かった思いを無意識で封印しかかっていたけど。


さっき
役所でこのリーフレットを見た時に、

何とも言えない気持ちになった。


何で治療してくれへんかったんやろう。

…いや、違うな。
父は治す気なかったし、
治療する気なんて
1ミリもなかった。


でも、
ちゃんと治療して欲しかった。


もしくは、
こんな父親と別れて欲しかった。


母にも何度か離婚して欲しいと言ったけど、
母は
私たち子どもと経済的なことを理由に
別れなかった。


母は私たちのせいにしたけど、
自分が別れたくなかったのだ。


自分がお世話する対象が居なくなることが怖くて。

自分が役に立つ存在が居なくなることで、
自分の価値が無くなることが怖くて。


もちろん、
共依存の母には
そんな自覚は全くなかったし、
今も全くないけど。


あんなお父さんと
別れて欲しかった。


普通に暮らしたかった。  
普通に安心して暮らしたかった。

安心するって
どういうことなのかを
ちやんと感じて生きたかった。


腹立つなーーー
腹立つなーーー
腹立つなーーー



あのリーフレットを目にして、
そんな思いが
ドバーーーーーっと出てきた。



まだ、
あの時の「怖さ」は出てこない。

相当怖かったはずだけど、
あの時に怖さを感じていたら、
生きていられなかった。


未だに
怖さについては
膜がかかったままだ。


でも、
怖さも怒りもたくさんある。


そう、
怒りもたくさんあるのだ。


あのリーフレットを見ただけで、
こんなにざわざわするなんて。


少しずつ、
私が壊れない程度に

そんな怒りや怖さも出していこう。



そして、
今は今の家族から
少しずつ 
安心してもいいよ、
そんな事では見捨てないよ、

ってことを
感じさせてもらってる。

心屋大好き心屋オタク
エリージアム巣立ちコース修了
潜在数秘術®マスター
アロマボイジャーセラピスト、
 
「ある」を見るリハビリ中、
感情の垂れ流し中の
きみちゃんでした。