やっぱり私は、
あの人たちのことが好きなんだなぁと。

あの人たちとは
舅姑のこと。


1年半ほど会えてなかった三男を
舅姑に会わせるため、
超久しぶりに
西へ向かう新幹線に乗って行った。



会うまでは、
ちょっといらん妄想も入って、

勝手に心の中で
ファイティングポーズ取ってたりもしたけど。



会って、
一緒の時間を過ごしているだけで、
心の奥から
「好きだなぁ」
の思いが溢れてくる。



甘えてもいい、
を教えてくれた人たち。

ワガママ言ってもいい、
を教えてくれて、
ワガママ言わせてくれた人たち。

遠慮しなくてもいい、
を教えてくれた人たち。

受け取ってもいい、
を教えてくれた人たち。

感情をぶつけさせてくれた人たち。


私の知らない
家族の雰囲気を教えてくれた人たち。



舅に至っては
夫の元を飛び出てから9年、
一度も会っていない。
(姑とは
何年か前の調停前に
少し不安になった時に会った。)


9年ぶりに会う舅は
ちょっと小さくなってるような気がした。


私も
夫に対しては今でもいろいろ思うところもあるし、
自分が悪い(自分だけが悪い?)とは思っていない。

でも、
舅も姑も
それなりに私に対して思うところもあるだろう。

それでも、
何事もなかったかのように
接してくれた。



お昼ご飯を一緒に食べて、
息子が行きたいという場所に車で移動して、
買い物とか一緒にして。


ずーっと一緒の時間を過ごすうちに
この2人と一緒に過ごして居た時の感覚を思い出す。


ホッと力を抜いてもいいって感覚。
いつも緊張していなくてもいいって感覚。
いつも見張るために
神経を尖らせていなくてもいいって感覚。


アルコール依存症の父が生きていた頃は
いつも緊張してて
いつも父の言動を見張って
神経すり減らしてて。

…だって
見張ってないと
お酒飲んでベロンベロンになってるのに
車運転してどっかいっちゃうから。

神経尖らせてないと
お酒買う為に
お財布からお金盗まれちゃうから。

足音とかちゃんと聞いてないと
いつ2階に上がってきて
何されるか分からんかったから。


そんな環境で生きていた時は
緊張してることが当たり前で、
神経研ぎ澄ませてることが当たり前だったから、
ホッとするって感覚を知らなかった。

てか、
自分でも
万年緊張状態にあったことすら
気付いてなかった。
それが私にとっての「普通」だったから。



婚家も決して
「温かい家庭」
「笑顔の絶えない家庭」
という家庭ではなかった。

ある意味
家族に対しては無関心な家庭?だった。


最初は
なんて冷たくて自分勝手な家なんだろう
って思ってたけど、
(みんな、何も言わずにどこかへ行ってしまったり、
正月も盆も家族で何かするってことがなくて、
好き勝手に過ごしていた)

逆に言ったら
私が何をしてもしなくても
誰も何も言わずに干渉してこない。
(実家は、何に関しても全て報告しなきゃいけない家だったし、
正月盆に家を出ることは以ての外だった)

こちらも
何も見張る必要がない。

なんて自由なんだろう。

そんな感覚を初めて体験させてもらった。



パニック障害と鬱が一番ひどくて
一人で過ごせなかった時も

実家では全く心が休まらなかったので、
夫実家で療養させてもらってた。


私が何もしなくても
誰も何も言わない。

ただただ、
そこに居させてくれた。


近くにお山があって、
いつも家の中からその山の緑を見て、
心癒していた。


そして、
少しずつ心に力を蓄えさせてもらってた。
大好きな場所。




舅姑と一緒に数時間過ごすことで、
一緒に過ごしていた時のホッとした感覚とか
(夫と居る時は、実家同様、身体が強ばってたけど)
大好きな土地から感じる安心感とか

どんどんと思い出されてきて、

心の奥から
「大好きだー」
って思いが溢れてきた。

大好きだー
大好きだー
大好きだー

って感じで。


舅に対しては
男性ってことと
(←父や夫の影響か、男性というだけで怖い)
姑に理不尽なことでよく怒ってたり
理詰めで説教されたりする時があるから
怖かったりもするんだけど。


抱きつきたくなった。
大好きーって言いたくなった。
姑には、別れ際にハグしたけど。

それぐらい
大好きーの気持ちが溢れてきたし、
一晩明けて目が覚めた今朝も、
ほっこりして、
気持ちがじんわり温かかった。



こんな気持ちになりつつも。

こんな2人の子どもである夫とは
何故にうまくいかないんだろう
という思いも抱きつつ…


まあ、
婚家も私の実家と比べたら普通
ってだけで、
決して温かな家庭ではなかったとは思うから
夫もその中でいろいろあるんやろうけど。



今年は
いろんな巡り合わせ的にも
いよいよ夫とも向き合っていく時期が来ているのかな
と思う次第で。


その第一歩的なものにもなったかな。
(一応、舅姑のところに息子を連れて行くに際して、
間接的にではあるけど、夫とも接触を試みてみたし。)



久しぶりに
ちょっと小さくなって弱ったように見えた舅たちに対して、
淋しい思いをさせて、ごめんなさい
の思いもわいたりもしたけど。


会えて良かった。
行けて良かった。

大好きな人たち、バイバイ。
大好きな場所、バイバイ。
またね。



帰りの新幹線の中では
涙が溢れて仕方なかったよえーん

それも感情の溢れるままに、
ずーっと泣いてましたてへ



新幹線乗ってて
新幹線好きって感覚も思い出されてきて、
ワクワク楽しくて嬉しかったラブラブ
(パニック障害になってからは、
新幹線は一度扉が閉まったら長時間停まらない、
怖い空間になってた汗)