母への思いは

先に進んだり、また元に戻ったり…



 

3時頃、母から電話があった。

今から家に行くという。

 

 

…何となく嫌な予感がした。

ずっと前から何度となく味わって来た

嫌な感覚…

 

 

宗教がらみじゃないか、と思った。

 

 

「今から家に行ってもいいか?」

「何か買っていくもんはないか?」

 

 

母が私の家に来る時は

たいてい

宗教がらみ。

それ以外ではほぼ来ない。

 

母のやってる宗教の「手かざし」を

母は私にやりたくて仕方ないのだ。

 

 

最初は何気なく

「うーん、いいけど…」

って答えたけど、

 

なんか

やっぱり宗教目的やったら自分がイヤやな

と思ったので

 

「やっぱり、

 今、眠いから寝ようと思ってたし、

 しんどいからなぁ…」

 

と言ったら。

 

 

「しんどいんか?」

「あんたはラクにならんかもしれんけど、

 手かざしするだけやから

 寝ててくれてもいいねんで」

 

と母から返ってきた。

 

 

 

あー、やっぱり。

やっぱり、

その宗教の手かざしするために来るんか。

 

純粋に私に会いたくてくるんじゃなくて、

手かざしするために来るんや。

 

手かざしすることこそ、

娘にしてあげられる唯一のこと

と思って

それをしに来るんや…

←ここは私の思い込みですが…

 

 

何度も伝えてきてんけどなぁ。

私がして欲しいのはそれじゃないって。

 

もっと普通の母娘みたいに

お喋りしたり

買い物したり

ご飯食べたり

お出掛けしたり

そういうことがしたいのにって

何度も伝えて来たんやけどなぁ…

 


 

この時

は自分の拗ねにも気付けて、

母にも自分の気持ちをちゃんと言えて、

母はそういう人なんやって思えて笑けて。

 

 

今日も私の拗ねなんかもしれん。

母は母の愛情を与えようとしてるのかもしれん。

 

でも、

今日はそんな風に受け取りたくなかった。

理解あるようには振る舞いたくなかった。

 

 

だって、

嫌なんだもん。

 

そんな理由で来られるの、

嫌なんだもん。

 

私に会いたいから

が第一目的じゃなくて、

宗教の手かざしすることが目的なのが

むちゃくちゃ嫌やったんやもん。

 

 

なので

「寝たいからいいわ」

と言った。

 

言った言葉が

正確には自分の気持ちとずれてたけど。

 

本当は

「手かざし目的やったら

 それで来られるのはイヤやから

 いいわ」

やけど。

 

ごめん、私。

そこのところは

今回はちゃんと正確には伝えられなかったけど、

母が来ることを断った。

 

 


そしたら。

電話切ってしばらくしてから

母への怒りが出てきた。

 

 

なかなか具体的な怒りの感情が出てこなくて。

腹の中に怒りの感情が溜まってるのは分かるのに

それがずっと出せなくて。

(てか、リアルに「怒り」として腹から湧いてこないので)

 

お、ようやく出てきた。

これはちゃんと口から出してあげよう

と思って出してみた。

(実際に母に吐き出してたら、

 遠慮して違う言葉になってたと思う。)

 

 

ふざけるな!!ふざけるな!!

宗教のことでしか来やがらへんなんて!!

宗教のことがなかったら、

私のところには来ーへんのか!!

私はそれだけの存在か!!!

 

宗教のことがないと、

私のことは愛せないのか!!

何もなくても、

私のことを愛してくれないのか!!

何もなくても、

私は大事な存在じゃないのか!!

 

バカにするな!!バカにするな!!

あほんだらーーーー!!!

 

だから、宗教きらいやねん!!

だから、宗教憎いねん!!

 

ふざけるな!!ふざけるな!!

宗教なかったら、

私のこと、愛せないのかーーーーー!!!

ちくしょー!!

ちくしょーー!!

ちくしょーーー!!!!

 

 

…思いつく限りの言葉は出してみた。

 

あぁ、そうか。

私はまだ

「お母さんに愛されてない」

って思ってるのか…

「お母さんは、私より宗教が大事」

って思ってるのか…

 

「お母さん、私を愛して!!」

「私を見て!!」

って思ってるんやなぁ…(泣)

 

 


怒りが出てきても

まだ長くは続かない。

 

長く続かないからって

怒りが消えた訳でも

怒りが無いわけでもない。

 

まだまだ感情の蓋がすぐに閉じてしまう。

 

 

でも、

こうやってちょっとしたきっかけで

出てくるようにもなった。

 

出てきそうになったら

こうやって出せる分だけでも出していこう。

 

 


母とのやり取りでは、

前回みたいに

自分の気持ちを伝えて

自分の拗ねに気付いて

実は母も…ってなって笑ける結末があってもいいし、

 

今回みたいに

拗ねたままで

後から怒りが湧いてきて

その怒りの言葉の数々をちゃんと自分で出して

少しずつでも怒りを成仏させて行くって結末があってもいいし、

 

全く別の結末があってもいい。

 

どんな結末であっても

私が私の味方をして

私を救って行くことには変わりないから。


私は私の味方をしていく。