今年の7月末、夜中にハァハァと息を荒くしているシエル。
様子を見て落ち着いたけど、翌朝やっぱり元気がなくて仕事を早退して病院に連れて行くと、CRPが恐ろしい数値。
それからは毎日通院でした。
元から体が弱く、肝臓、腎臓、心臓など悪いところが沢山あったシエルは、もう何が原因でCRPがあがいるのか分かりませんでした。
点滴通院を毎日していても良くなる傾向はなく、ステロイドを使うことにしました。
ステロイドを使うにはシエルの腎臓の負担を考えると危険ではありましたが、もうそれしか方法はなく。。
ステロイドを投与して2日目、ビックリするように元気が出ました。
泣いて喜んだのを覚えています。
でも、それはステロイドの副作用でした。
一時的に元気になりましたが、病魔はシエルの体を蝕んでいたのです。
ご飯も食べてくれるようになってきたのも束の間、具合が良くなったり悪くなったりを繰り返していましたが、9月に入りご飯が食べられなくなりました。
喉に異常があるんじゃないかと腫瘍専門病院にセカンドオピニオンしたりもしましたが特定できず。
薬を変えて様子を見ようとなって2週間後、グッタリしてることが増え、かかりつけの病院で半日入院して精密検査していた中、急性胃拡張になってしまい緊急手術。
麻酔をすることの危険より、今の辛そうな状態を見ていられなくて手術を決断しました。
シエルは無事に手術に耐え、戻ってきてくれました。
術後のシエルは本当輝いて見えました。
次の日に退院して、また毎日の通院をして治療に励もうとしていたところでしたが、仕事中に先生に呼び出され、今夜が峠だとの宣告を受けたのです。
心のどこかでは、もう頑張って苦しまなくてもいいんだよって思ってはいました。
でも、いざ余命を聞いたら緩和ケアだけでもしてあげたいと、通院は続けさせてくださいと先生に頼んでいました。
翌朝、シエルは朝を迎えることができました。
夫と3人で早朝の散歩をしました。
これが最後の家族揃っての散歩でした。
昼過ぎに夫は夜勤なので帰宅。
私はシエルを連れて病院へ。
担当医が休みだった日でしたが、シエルが心配だと出勤してくださっていました。
シエルの様子を見て、苦しさを和らげる処置をして、酸素ボンベを貸していただきました。
病院から帰宅してからは、もう朝を迎えることは出来ないかもしれないと思うような状態でした。
夫に連絡をすると、夜勤を休んで来てくれました。
それから数分後、妹と甥っ子がシエルに会いたいと言って来てくれました。
6歳の甥っ子は、赤ちゃんの頃からシエルと一緒で兄弟のように仲良くしてくれていました。
甥っ子は苦しむシエルを見て戸惑っていましたが、シエルを撫で撫でしてくれました。
それから数分後、家族全員に囲まれ、眠るように私の腕の中でシエルは息を引き取りました。
家族揃うのを待っていたようでした。
11歳と4ヶ月。
先天性門脈シャントの手術もし、体も弱かったにも関わらずシニアまで立派に生き抜いてくれました。
亡くなるまでの2ヶ月間は病気と戦いながらも頑張って生きてくれた。
本当にありがとう。
シエル、あなたが私の子で良かった。
沢山助けられたし、沢山楽しい思い出出来たし、感謝しきれない。
この11年間、私の思い出はシエル一色だよ。
亡くなる3日前のシエルです。
一瞬元気になった数日前にトリミングをしたので、本当に可愛くて綺麗な状態で天に召されました。











