会社の飲み帰りはタクシーに乗って帰るのが普通だ。
同僚や先輩はタクシーで帰る中、私は歩いて帰る。

きっと周りの人からは節約しているんだろう。とくらいにしか
思われていないのだろう。

そうではない。 夜の街を独り占めにしているのだ。

もちろん多少はお酒が入っているから足元がフラフラだ。でもそれがまた気持ちいい。

なにより夜の街を徘徊してて、驚くことは昼間は平然としているアスファルト達がきらきらと光出して、私だけの道を作ってくれる。

もちろん深夜だから歩いてる人などはいない。

間違いなく、僕だけの道。


伝わるわけもないかー。なんて一人で呟きながら写真をアップロードしたわけだが、伝わってもらっても困るものがある。

私だけの特別なものなんだから。ね。笑

通勤毎日颯爽と歩いて行く道だけど、この時間だけはゆっくりゆーくりと帰っていく。

もし彼女がいたのなら、この時間に意味もなく外に出て、歩いたり、フラッシュガンガンにたいて写真撮りあったりして、体が冷えたらホットコーヒー買ってそのまま家帰って一緒に布団に潜り込んで寝る。

なんて生活過ごしてみたい。

もちろん、仕事をしているわけだからそんなことできるのも金曜の夜か日曜の夜。できれば金曜の夜がいいかな。仕事で疲れているから。

え?疲れてるのに?って思う人もいるかもしれないけど、疲れている時こそなんですよね。なんでかはよくわからない。


まだ肌寒い季節。夜は結構冷え込む。

酔いを覚ますためと体を温めるためにセブンイレブンのホットコーヒーを流し込む。

何かの主人公になったような錯覚を起こす。 無敵になったような。


何者かになりたかった。
けど、何物にもなれなくて、今を淡々と生きている。

神様か何か特別な存在の人が現れて「あなたを何者かにしてあげましょう」
って言われたら、喜んでホイホイとついていくだろうと思う。

何者って一体なんなのだろう。特別な何か。他の人とは違った何か。

私だけができるようなものなのだろうかな。

でも、そんなものってほんとにないよ。同じ人間なんだから。
技術の差であったりとかはあるかもしれないけど、大体同じような結果になる。

そんなこと上司に言われたっけな。あーそっかそうだよねー。
ってそう思った。

いつもすごいなって尊敬してる上司でさえそう言っているのだからって
すごい納得してしまった。

何者(特別)かになれるなんて思うことをやめよう。


何者かになることをやめた私。
それでも、深夜は私を何者かにしてくれるような魔法を放っている。

ありがとう。

気づけば、今日も私は平然としているアスファルト達の上を颯爽と歩いている。