GWはそんなわけで気管支炎で苦しみました
仕事、読書、仕事、読書、仕事
この繰り返しだったので、ゆっくり休養を取る時間が無かった
とにかく、今回は微熱（平熱が３６度前後の私には高熱です）が下がらず苦しんだ
おまけに、肺の辺りが痛むので、最悪の事態を考えたけれど、まあ乗り越えた
本来ならあっちこっちに出かける予定だったが、結局、家にいて大人しくしていたので、本がたくさん読めたのは僥倖
今回は本当にたくさん読みました
その一部で思ったことを紹介

聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)
著者：帚木蓬生
販売元：新潮社
発売日：2009-12-24
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箒木蓬生さんの『聖灰の暗号』を読み終えて、色々なことを考える
これだけキリスト（教）の聖遺物が問題になる一つの根拠に、キリストの存在証明の難しさがあるのではないかと思う
ブッダの存在証明はなされている
ブッダを否定しようとしたドイツの学者が、アショーカ王の石柱を発見してしまい、その存在を証明してしまった
何故、玄奘の『大唐西域記』を根拠に探したのか分からないが、面白いことだ
トリノの聖骸布
炭素１４による年代測定で１６世紀のものとされている
レオナルド・ダ・ヴィンチの制作という説もある
しかし、大聖堂側は聖遺物としてゆずらない
ロンギヌスの鎗
イエスを最後に貫いた鎗も残されている
ブッダに関してはそこらじゅうに遺骨がある
もし、それを集めれば鯨ぐらい大きな人になるようだ
しかし、それはありえない
何せ「８斛」と書かれていますから
（注：斛は斛でもお茶碗一杯分くらいです）
まあ、それはそれで別に構わないと思う
聖遺物であろうがなかろうがそこに信仰が生まれる
それで救われた人もいる
これは大切なことだと思う
興味のある方はこっちをお読みください
『聖遺物崇敬の心性史　西洋中世の聖性と造形』（秋山聰）

東京島 (新潮文庫)
著者：桐野夏生
販売元：新潮社
発売日：2010-04-24
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桐野夏生の本は何冊か読んでいるが、この本に関しては買う気はなかった
何となく「面白くない」という直感が働いたからだ
当たっていた
でも買った本
何故か？
木村多江さんが出ているからに決まっているじゃないですか！
内容に関してはやはり直感通りあんまりだった
まず、主人公の女性の姿が映画の主人公にオーバーラップしない
「白豚」
こんな名前の付く主人公に彼女は似合わない
ただ、たくましさという点については納得した
木村多江さん、泣きの女王だけれども、結構、芯の強い演技をする
か弱いというイメージは私にはない
色々な無人島記があるけれど、何となくそれを寄せ集めたもの
エンディングも場当たり的で、どうなんだろうと思う
木村多江さんを映画ではどのように書き切っているのかは少し気になるけれど

今年のGWはこんなものでした

今日の結論
「そうそう、講演ネタを１本仕上げました・・・あと５本」