2014年8月9日の東京新聞によると
原発事故後に茨城県つくば市内の大気中の
微粒子を分析したところ、核燃料である
ウランが検出された。
微粒子はガラス状で、ウランのほか、核分裂で
できた放射性セシウムや格納容器の材質で
ある鉄なども含んでいた。
https://drive.google.com/file/d/0B83DSQAlcly2WjY4TEFsYnFJc1k/edit?usp=sharing
東京電力福島第1原発事故直後の2011年3月に茨城県つくば市で採取した大気中の微粒子を分析したところ、核燃料であるウランが微量に含まれていたことが、東京理科大などの分析でわかり、8日発表した。ウランの測定は難しく、報告例は少ない。原子炉の損傷状況を推定する手掛かりにもなるという。
微粒子はガラス状で、ウランのほか、核分裂でできた放射性セシウムや格納容器の材質である鉄なども含んでいた。核燃料と格納容器などが一緒に溶けたものが大気中に放出されて固まり、原発から約130km離れたつくば市まで風で運ばれたとみられる。
微粒子中のウランの濃度は、放射性セシウムの10分の1以下。東京理科大の阿部善也助教は「ウランについては人体に悪影響を及ぼすレベルではないだろう」としている。
微粒子は、つくば市の気象庁気象研究所の敷地内で11年3月14日夜から15日にかけて大気を吸い込んで採取した。大型放射光施設スプリング8(兵庫県)を使ってエックス線分析した。今後、ウラン235、238など各種ごとの正確の濃度を測定する。