秋桜のブログ -19ページ目

秋桜のブログ

暇つぶし。
オモッタコト。
気まぐれな空想。
平凡な毎日。



サンタさんへ。
今年のクリスマスは、子犬をください。
どうしてもだめなら、子犬の大きなぬいぐるみをください。できればトイプードルがいいです。


そんなことを書いたのは何年前のことだろうか。あの時はほんとにサンタさんがいて、クリスマスの朝ベットの横にほんとに子犬を届けてくれると信じていた。結局、子犬は来なかったけれど子犬のぬいぐるみであの時の私は満足した。昔の自分、子犬なのに大きなとか言ってるところがまだ子供っぽい。


欲しいもの何?そう聞かれたら色々候補はある。でも、昔みたいになんていうか夢のある素敵なプレゼントなんて思いつかない。洋服とか靴とか、カバンとか?まあサンタさんとやら言われているファンタジーの世界の住人に頼むものではない。

じゃあ、ほんとにサンタさんがいて、何か頼めるとしたら、、、?

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もうすぐクリスマス。
私は隣のクラスの彼に絶賛片想い中。
でも、クラスが離れているのもあって話すのは月に数回。でもその数回のために少しでも可愛く見えるようにがんばる。とかいって。ほんとはなんにもできてない。距離なんて全然縮まらないし、唯一の望みはLINEだけ。

ーーあの人何考えてるんだろ。
声に出してみる。まあ何の意味もない。

ーー好きです。
言えるわけないや。
告白。そんな大胆なことできるはずない。
振られたらどーすればいいの?今より関係悪くなっちゃうし。
でも。もしかしたら付き合えるかも。一緒に帰ったり笑ったりできるかも。
いやでも無理そんな勇気どこにもないや。

頭の中でぐるぐるぐるぐる自分自身の考えが錯綜する。

好き。たった2文字。でもその2文字にはあたかも運命が決まるかのような意味があるような気がして。

もしも、未来が見れたら告白した後のあの人の言葉を聞きたい。いい答えでも悪い答えでも聞きたい。なんて言っても未来なんて見られるはずがなくて。
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サンタさん。
今年のクリスマスは、未来が見れるものをください。なんでもいいです。未来が見れるメガネでも、鏡でも。本当になんでもいいです。たとえ未来が切なくても辛くてもいいです。どうしてもだめなら、子犬のぬいぐるみをください。


だめもとでサンタさんに頼んでみた。
サンタさんなんていない事くらいわかってるのに。未来が見られるものなんてない事くらいわかってるのに。弱虫なわたしはこうすることしかできなかった。未来に怯えるわたしはファンタジーの世界に頼ることしか出来なかった。


クリスマスの朝、ベットの横にあるのはもちろん子犬のぬいぐるみ。だと思っていた。
しかし、そこにあったのは小さなルーペだった。理科の観察とかで使うようなルーペがひとつ。そっと覗いてみる。

するとそこには私とあの人が映っていた。
私があの人に告白している姿が映っていた。

はっとなってわたしはルーペを落とした。

カシャンと音を立てて割れた。

ーーあっ。
私は焦って拾った。だがもう覗くことは出来ない。
結局、告白の答えは聞けなかった。だって私がルーペを割ってしまったから。

せっかくのクリスマスプレゼントを蔑ろにしてしまった。サンタさんは本当にいるのかもしれない。

翌日。わたしは勇気を出して、告白した。どうしてもあの映像の続きを知りたかった。溢れ出す感情を抑えきれなかった。

ーー好きです。
震える声。一言喋るのが精一杯だった。

沈黙が3秒。やけに長く感じる。
恐る恐る顔を上げると笑ってる君の姿があった。

ーー付き合おう。

わたしは嬉しくて言葉にならない声で返事をして頷いた。

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サンタさんからのクリスマスプレゼントは小さなルーペなんかじゃなくて、その小さなルーペが私に与えた大きな勇気だったのかもしれない。

そう考えると、小さい頃のクリスマスプレゼントが本物の子犬じゃなくて子犬のぬいぐるみだったのにも意味があったのかもしれない、とか思えてくる。

まあきっと、生き物を連れてくるのは難しかったみたいな単純な理由だろうけど。